117.ビート板キックについて(バタ足)

ビート板キックについて

バタ足、いや、水泳の初歩と言えば…定番はバタ足であるが。これ、実は結構難しい…
板が体を浮かせてくれるので、よく言えば板によっかかって(もたれかかって)泳ぐことも可能だ。
でも、子供さんが大きな板を持つと体が浮力で反り上がってかえって変な姿勢となる。昔ながらのスイミングクラブなどでは古いビート板をハサミで半分くらいに切ってスマホ2つ分くらいまで小さくし扱いやすくするのだが、大人の会員様が主体のクラブは上品なので製品化された立派で美しい、使っていると酔える(優越感)ものが置かれていて、上手くなりたい方には使いづらいことがしばしばだ。

本題の
1.ビート板をどう使って
2.どのようにキックを練習するか?

についてだが。

1.は泳ぎが上手くない時は前の方を掌と指の境目に引っ掛けて主に小指で持ち、他の指を添えてあげる。ビート板の側面に小指側を乗っけて、肘をつくような感じ。

ダメな持ち方としては、前の方を人差し指や親指に力を入れてしまって腕を内側に捻ること。

こうすると、体の力が外に逃げてキックどころか姿勢が安定せず、練習がやりにくくなるし、のちに鍛えていく腹筋に力がはいらなくなる。(内転筋とお尻の友達もお忘れなく)

どうしても持ちにくい方は、側面を前倣えするような感じでやさしくもつといい。

トレーニングが進むと手のひらをビート板の下部分に手形をとるような感じでペタッと置き、手の力は一切使ってませんよーという感じでキック可能だ。姿勢という難題をクリアするにはこれは最適な練習だ。

2.のどのように…これがなかなか難しい。

歩くことを考えれば分かるが、腰が動くので足が前に出る。足だけを上げたところで前には行かない。それがバタ足となると膝下を伸ばすことばかりに気を取られてしまうので、そうではなく体を動かすんだ、腰が細かく動くことを意識してあげると良い。

と、書いてはみたものの…腰を動かすが分かりにくい方は、膝、もしくは内腿同士を擦り合わせるようにしてみるといい。
話をわかりやすくするために、左がお休みで右歌詞が動いているとしよう。その場合は、右の内腿もしくは膝を左の内腿にくっつける、もしくは左の膝の上に乗っけて、足を組もうかな?!閉じようとしているような動作になる。それを反対にする。腰は軽く捻れて、膝から下はあまり意識を持たず、足は膝までと考えておいた方がわかりやすい。
膝を伸ばすということで足を蹴る、つまりキックをするということは、膝の後ろを伸ばすようにしてあげるとよい。蹴り込もうとしすぎてしまうと腿前(太ももの前側)に力を入れ過ぎてしまうと水を捉えることができないので極力力は抜いてブラブラとするようにすると良い。足の力を抜いてというのが難しい場合は、ヒラ浮きの状態から足を開いて膝を緩めて浮き、膝を右や左に動かしたり腰を上げたり下げたりから足が脱力しているかをみてみると良い。

この足の力を抜くが、バタ足においてはとても難しいので、その点工夫をしていくのが、楽しい点であると思う。詳しくはプールで一緒に練習しよう!

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