所有

「或る程度までなら、所有は人間を独立的にし、いっそう自由にする。もう一段進むと──所有が主人になって、所有者が奴隷になる。彼はかかる奴隷として、所有のための己れの時間を、己れの省察を犠牲にしなければならない。そして以後は、自分が交際に拘束され、場所に釘づけにされ、国家に同化されてしまったように感じる」
ニーチェ

100年も前から我々は「所有物に『所有』」されていたのだろうか。
蓄えるという、欠乏への不安から生まれる行動は人を小さく暗い箱の中に閉じ込める。

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