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西洋占星術質問箱セレクション8

☆MCなのか太陽なのか

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MCは社会的な顔、いわば「みんなの期待が集まりやすい」ポイント、またはその「期待に沿った看板を立ててそれを大きく公表するポイント」です
太陽は「輝きを望み、輝きを放たんとするその人の意志」であり、「創造意志を持って開拓すべき生き方の理想像」とも言えます。
周囲から期待される能力や評判を呼ぶもの(その支配星も含むMC関連)が、必ずしもその人の理想とする生き方(太陽)とスッキリ合致するとは限りません

でも、どっちを行くべきか、と問うよりも、2つをどう両立させるか、どうミックスさせるか(ホロスコープによってそれがやりやすいのかやりにくいのかは様々だが)、を考える方がより生き生きとした生活が送れるのではないかと思います。


☆グレートコンジャンクション(木星・土星の合)について

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それは20年に一回形成される意義深い組み合わせです(グレートコンジャンクションなどと呼ばれます)
土星は「規制」や「コントロール」「秩序」、木星はその上での「拡大・増大」または「発展」ということを意味します。

木星も土星も社会の「大枠」を司ります。全体の決まりごと、厳しい基準(土星)、または全体に流行すること(木星)。規制を強化して、または基準を設定して、全体を「締める」土星と、規制を緩和して、大きな可能性を肯定して、全体の交流と発展を活発化させる木星。ダメ出しの厳しい先生と誉めて伸ばす先生の意一体化。

この2天体の会合は、ある種、政治的な基盤の一新、または何らかの分野における規律や規範(土星)が新しい形で教え広められる(木星)ようなタイミングを意味しているのですが
個人のチャートにおいては「優秀な教育的指導者」または広い意味での「法の制定者」(それははじめは関わりの深い他者、特に年長者に投影されるでしょう)という感じの配置です


☆なんで私ばかり非難されるのか

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確かに人間関係上そのような理不尽を引き寄せ易い出生図、または時期というのはあるとは思います。しかしいつまでもその理不尽が理不尽のままであるのは、属する社会やグループ側の駄目さでもあるでしょうね。すべてがあなたの出生図のせいではないです。環境を変えてみれば、またはその配置をうまい形で生かせる良い捌け口を別の場所に探してみれば、その重みもまた軽くなるかもしれません。

また、場所や時期というファクターもあります。生活する場所によって(リロケーション図を見てみる)、または時期によって(プログレス、トランジットなどで時期読み)は、またかなり違ったものが見えてくるだろう、とは言えます。



☆太陽・火星を女性は生かし難いのか

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今は時代が違います。別に女性だから太陽や火星が生かし難い、ということもないでしょう。とはいえ、こんな日本のような(日本に住んでいる人であると勝手に仮定させていただきます)ジェンダー後進国にいたら、そりゃ太陽も火星もイラ立つでしょうね笑。そうでなくても、どこにいたって既存の「常識」というものが幅をきかせており、多様な個性の発展には害悪となっていることも多い。

確かに質問者様の太陽は強烈な配置ですが、それは一方で素晴らしい資質でもあるんです。見方を変えてみてください。つまり、その天体自体やアスペクト自体の質以上に、「それを資質として発揮させることを拒む勢力」があなたを悩ませているというわけです。外部から押し付けられてきた、あなたの本質とは何の関係もない「らしさ」というものの呪縛が問題なのです。それはどういったものでしょうか、まずそこを対象化して、抜け道を探ってみてください。



☆月と土星について

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体は干からびて硬くなっていく、やがては骨だけになります。つまりある面では、最終的には最もカチカチに固い星である「土星」(老人)へ向かっていくというこことです。
しかし一方で、「三つ子の魂百までも」という言葉もありますね。 これが月でしょう。いわば昔から変わらない通奏低音のようなもの、柔かい反射板のように快感・不快感を訴える部分です。

土星へ向けて大人として変わってゆく自分がいるからこそ、子供の頃から変わらない月の部分も大事に思えてくる。老成し世知に長けていく(土星)一方で、素の感情(月)を解放できる場も求め続ける。 

どちらか一方が重視されるわけではなく、両輪として価値を強め合ってゆくべきだ、というのが私の考えです。




西洋占星術の講座、ホロスコープやタロットを用いての個人鑑定も行っています。情報発信は主にTwitterより

一樹 (@puntukuta)



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