TGFF2019の感想2

トンネルズ&トロールズ 本編

場所は、海の家である。
冒険者である薄幸の魔法少女と、悪魔使いは海の家で水着でバイトしていた。

考えてみれば、魔法少女やってる兄が水着で海の家でバイトとは、なんかこの時点で恥ずかしい。

これにより恥ずかしポイントは、2点減らされる。

なんと開始当初いきなり減点である。
勝負はすでに始まっていたのである。

なんとなくこのままダラダラしていたらドンドン
減らされそうだったので、自分から芝村さんに

「マスター、シナリオを進めてください。」

と提案した。なぜか面白かったらしいのだけど
スタート地点で減らされたら、こんな所にもたもたしてられないのは当然である。

というか水着でスタートするという時点で罠である。

実際のプレイ内容的には、ゲームマスター自身も妹が来るとは思ってなかったらしい。ただ恥ずかしいのでシナリオを進めてほしいという兄とそれと、同調する友人を誰が責められよう。

オフでゲームする時、結構ダラダラなるとシナリオを進行してくださいと誰かが言う時がある、結構リアルでも言うセリフなのである。

ダンジョンを越えて

その後、シナリオが進行し、海の近くのダンジョンに行くことになった。

海が干潮の時に繋がるダンジョンのようでそこから
そのときに現れるという海の向こうの城に向けて
ダンジョンが続いている。

この長すぎるダンジョンは、シナリオにあったダンジョンである。
妹がついてきたもシナリオだが、今回のシナリオは
今までゲームマスターがやっちまったなあ案件(要するに事故)である。
そしてこのゲームの攻略は、それらの事故を回避する事にある。

だから、長すぎるダンジョンは何かしら回避方法があるのである。

ダンジョンに辿り着いた僕らは、ダンジョンに入る前にいた。

ゲームマスターは水着でダンジョンに入るかと言われたが、これも罠だと思い、ちゃんと装備を着る事にした。ゲームマスターはさり気なく罠が多いのである。

ダンジョン前で自分は、箒の二人乗りを使用した。二人乗りで海を越えて直接城に向かおうという算段である。 

よくある展開だが、ロールプレイの思いつきは大抵いままで見たものから生まれるのだ。

魔女の宅急便を見ていた自分は、海を飛ぶ少女を思った。とはいえ、一筋縄でいかないのは分かっていたが他に手がない。

物語はそれが物語にみえるという景色があると思う。プレイヤーはそれに寄り添う形を考える。
ゲームマスターが隠れた所に示す物語の断片を拾い集めて、こんな物語をしたいのではないかと 考える事でそのゲームマスターの物語と一致する。

芝村さんは、さり気なくヒントを言う。さりげなく大事な事を言う。そして誘導もしてくれる。
勿論、それが合ってるかの判断は自分でもあるが
テーブルトークRPGとは、ゲームマスターにとっても恩恵がある事があるものだと思うのだ。

そして、二人乗り、これが長すぎるダンジョンの回避方法だと思い箒で二人乗りで海の向こうの城向かう。

悪魔使いの人は、ここでしがみつき判定が発生する。 体力判定であるが、成功しすぎた為に自分が耐久判定を強いられる事になる。

耐久判定で、確か失敗し、耐久が2ほど減った。
肋骨にヒビは入ってないが、ぎゅーーっと強く
しがみつかれたのだろう。

ともかく城につく予定なのだが、どうも空からいくのをマスターが読んでいたらしく、空に多くのモンスターを配置していた。 ダンジョンを何ページも作るマスターなので、作っているだろうなとは思ったが、戦闘能力皆無の宅急便の魔女は、魔法の箒で
悪魔使いを乗せて、速度50で城に向かう。
速度10が一般的な速度なのだそうで、それの5倍の速度である。 高速で飛び回り敵を振り切った。
魔法の発動判定に成功し、魔力消費3(消費魔力5だが魔法の箒のにより経験レベル2レベル分魔力が減ったのである。)

結果、体が軋みながらも、Gに耐えて敵を抜き去りながら、城に二人乗りで向かったのである。 

これにより恥ずかしポイントが1ポイント回復した。良いプレイと認められたようであるが
わからない。

これに対しての妹の反応は、興味津々だそうである。

その後、城に向かい、いきなりラスボスのいる部屋である。 ラスボスは水着を着た少女であり、プールに浮いてる浮き棒の上でスポンジ棒を使ってバトルするようである。

なんというか昔見た水着だらけのアイドル大会
ポロリもあるよ的な展開であり、これも罠である。

とはいえ、水着着てるラスボスにどうやって勝つのだろう。結構この時余裕があまりなかったと思う。
だっていきなりラスボスなのだ。
まあ、後から考えれば、二人しかいないんだから
そんなにキツイボスじゃないとは思うが。

きっとこのダンジョンを用意したマスターは
後半ネタ切れになり、昨日見た番組から適当に
ラスボス戦を考えたに違いない。

結果どうしたか。

猫を少女に貸して、水着が落ちないように
押さえてもらい、水着が落ちそうになったら
鬼火で「謎の光」を出してもらい、ポロリと
彼女の尊厳の崩壊を防ぐ。

謎の光の段階で、芝村さん結構笑っていたのだが。

人間というのは不思議なもので、誰かが笑っていると一緒に笑ってしまうものである。
人間の仕様である。 自分も久しぶり大笑いした涙出てたくらいに。

しまった。やりすぎたと思ったけど、恥ずかしポイントは減るけど、なんやかんややる事になったのである。 

悪魔使いの人は奇襲で構えた。

結果、プールにポカンと浮かぶラスボスがいた。

妹は新聞紙で悪魔使いの人プレイヤーを叩いて
止めていたようだが

それでラスボスにマントをかけ
(はじめからそうしておけよ)生きている事を
確認し、冒険は終わった。

でも心はなんか満たされていた。
しかしなんか久々に大笑いしたし、楽しかった。

やはり頭を使うゲームは、良い。

エンディングに行く前に、恥ずかしポイントが
15点ほど減らされたけども、そりゃそうだ。

結果、兄と妹は帰りの電車で一言も喋らなかったという。

これでよかったのか。

今思えば、妹を誘うという手もあったのかもしれない。妹といっしょにプレイするとかもあったと思える。

どちらにしろ、冒険は終わった。

来年、もう一度参戦しようと思う。

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