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オムニバス公演「囚・囚・囚!」レポート!!

割引あり

オムニバスofOi!Oi!vol.7「囚・囚・囚!(トラ・トラ・トラ!)」
2024年6月10日(月)~16日(日)/小竹向原サイスタジオコモネA
終焉から早くもひと月が経ちましたが、上記公演を写真とともに振り返りたいとおもいます。

【オムニバスofOiOiについて】

2005年始動。毎回演劇内外より物語を扱う様々な表現者とのコラボによって、挑戦的なテーマを掲げアイディアに富んだ短編作品集の発表をする企画です。毎回WSADを開催し若手を含み新たな俳優を積極的に起用しています。

vol.1・2005年・駅前劇場・テーマ「ホテル」
主な参加クリエーター・ブラボーカンパニー、フラミンゴ(お笑い芸人)、浅見千代子(ガキの使い・腰フリおばちゃん)etc
vol.2・2006年・駅前劇場・テーマ「エレベーター」
参加クリエーター・ブルースカイ(猫にゃー)、ノゾエ征爾(はえぎわ)、青木豪(グリング)
vol.3・2011年・駅前劇場・テーマ「エレベーター内・エレベータホール」参加クリエーター・夏井考裕(recet-N)、長堀博士(楽園王)、かあきじんず(re-lay、理学博士)、青木豪(グリング)
vol.4・2014年・サイスタジオコモネ・テーマ「フェイバリットムービー」参加クリエーター・兼重淳(映画監督)森田哲矢(さらば青春の光)鮪オーケストラ(漫画家)古山憲太郎(モダンスイマーズ)etc
vol.5・2015年・駅前劇場・テーマ「桜」
いしいしんじ(小説家)羽生生純(漫画家)岩崎う大(かもめんたる、お笑い芸人)しゅはまはるみ、etc
vol.6・2016年・駅前劇場。テーマ「オカルト」
大槻ケンヂ(筋肉少女帯)江口寿史(漫画家、イラストレーター)青山七恵(小説家)五味弘文(お化け屋敷プロデューサー)田辺茂範(ロリータ男爵)松澤くれは(火遊び、小説家)etc

【vol7 「囚・囚・囚!(トラ. ・ トラ ・ トラ!)」】

そして7度目となる今回は「囚」をテーマ林+5人の物語の表現者へ作品提供を依頼し2つのプログラムで8つの作品を上演しました。

出演者の集合写真。

【SideA】

コメディ色の強い4つの作品。どの話にも箱が象徴的登場するので、登場する小道具類を全て段ボールや色々な箱を再利用して使いました。

集合写真Aside、北原州真、渡辺恒(さんらん)、宇都宮功一、高橋唯子、加藤つぐみ、藤岡みゆう、横尾宏美、石井舞、黒坂実里(劇団いいのか・・・?)、菊田桃由、すずき環、石巻範樹、中出佳範

「巨匠の書斎」

林灰ニ書き下ろしOPショートストーリー。とある劇団の座付き作家が箱を被りバットを持つ男の主人公の脚本を書きながら、自らの書斎が箱の中へと変貌して行きます。

宇都宮功一(中央)は巨匠になりきってます。
左側にバットを持つ箱男。映画も面白そうだよね!

「町内会長の最後通告」

劇団いいのか・・・?を主催するてっかんマスターこと戸辺俊介さんに脚本提供いただきました。

カッパ研究する教授越前を演じるすずき環さん(左)。
出演者の集合写真。

「Remember」

中村ノブアキ(JACROW)さんに脚本提供いただ来ました。1986年トリカブト保険金殺人事件の被疑者であり最後まで罪を認めなかった神谷 力の獄中で命尽きる最後の一日を描いた作品です。
JACROWの公演中に関わらず観劇に来ていただきました!

手前左寄りより、神谷に殺された妻を演じた石井舞さん。作家の中村ノブアキさん。主人公神谷を演じた澤井裕太。母親役の横尾宏美。
刑務所の中でみる走馬灯のような夢の世界。

「しの6」

マルチなお笑い芸人鳥居みゆきさんに作品提供いただきました。
下駄箱の札を無くしたことで居酒屋の外に出れなくなる社会のはみ出し者が描かれました。

居酒屋のテーブルや食器も段ボールや箱で作りました!店長役の石巻さんは何回もWSに参加してくれて、今回初出演、大役を担ってくれました。

【SideB】

2つ原作提供作品と2005年上演作品の再演と新作。林灰二が4つの脚本を書きました。

集合写真Bside、前列左から川崎桜、市島琳香、佐分祐佳子、廣川千紘、二列目名取えりか、梅本伊代、柴山美保、井野おりこ、玉木葉輔、三列目賀来春希、三浦知之(InnocentSphere)、石井智也、鈴木貴大、橋本将貴(劇団いいのか・・・?)、神嶌ありさ、田辺学

「土壁」

音楽家で小説家の黒木渚さんに小説作品の原作を提供いただきました。
黒木さんは最初TVで歌ってる姿を見てからファンになって、バンド〜ソロシンガーへの活動移行、小説発表やYOUTUBEで配信活動などずっと追いかけていたので、今回こうしてお仕事させてもらえて光栄でした。
なぜか土壁の中に居る男の独白で語られるという異色作でした。

Oi-SCALE常連の石井智也が今回ばかりはやつれていました。
土壁と小説世界を演じる6人の朗読者たち。

「プロレタリア」

2005年初演。なんやかんや3度目の再演です。

エレベーターの中だけで展開する物語。
前列4人がオフィスビルの最上階の男から情報を盗む窃盗団を演じました。

「日本の友人」

松本大洋先生の短編集「日本の兄弟」より「日本の友人」を上演させていただきました。鉄コン筋クリートを中〜高校生の時に読んで初めて漫画がコレクションアイテムとなった転機をくらった大ファンです。というか僕らの世代はみんなが松本大洋を好きなんです!
街から出られない浮浪者が主人公の本作は「囚」というテーマにふさわしいと想いました。

長谷川和彦監督「太陽を盗んだ男」のジュリーのようにビルを抑える浮浪者のシーン。
短い作品ですが、難役を俳優たちはとことん考えてくれました。

「固執」

新作です。今企画のタイトル「囚・囚・囚!」通り、3つの個室に閉じ込められた3人の女の物語です。
役者が物語やセリフに囚われてることを逆手に取り構成した作品です。

川崎桜、オイスケール井野おりこ、梅本伊代。本公演に出演する3人が演じてくれました。

【会場レポート】

会場舞台上に設置された高さ3メートルのダンボールの壁はそれぞれの物語で色々な使われ方がしました。
そして客入れ中は決シテ怒ラズのインストろメンタルとわじまひかりによる映像作品のインスタレーション作品を発表しました。

回転するシルエット。響く水滴の音と光の空間。

ロビーから劇場までの階段には、オイスケールの過去20年の公演フライヤーを一挙展示しました。歴史が感慨深いです。

昔は好きな映画の真似して変形のフライヤーを作ってました。
段ボールに穴と鎖。

林灰ニの本棚。
公演関連図書や鳥の図鑑を、上演を待つ時間の暇つぶしのために。

日本の友人原作本もある!

林灰二の故郷、北海道のドリンク販売!
今回はガラナとリボンナポリンだよ。井野おりこの「ぶたっぱなくん」バッチおまけ付き。

キッチンカー!!
曜日限定ですが、今回は14日(金)にマキオカリーが15日(土)にルーラーズのタコライスに出店してもらいました!
両日お客様やご近所様たくさんのご利用いただきました!!
いろんな食と音楽とアートが楽しめるイベントを作って行きたいです!

会場の斜め前駐車場で出店。
あいがけカレー!
沖縄で大人気のルーラーズ!
大人気ABCタコライス!
出演者も終演後食事していました!
会場のサイスタジオコモネの1階サイマーケットにはギャラリーとお花屋さんとその奥にはvivodailystandってランチも充実のワインバルがあります!中野本店はTUTAYAの脇道にあるよね!

【WS情報】

2024年10月末にシアタートップスにて上演するOi-SCALE本公演「阻む壁」の出演者募集を兼ねてWSを開催いたします。参加ご希望の方は、https://stage.corich.jp/bbs/226385 応募要項をお読みの上ご応募ください。
【2024年Oi-SCALE公演】
本公演「阻む壁」10月31日(木)〜11月5日(火)・新宿シアタートップス
【WS日程】
①7月27日(土)18時~21時半
②7月29日(月)18時~21時半

【新作「固執」期間限定有料配信】

7月19日(金)〜7月27日(土)の無料配信期間は終了いたしました。

3つの個室を舞台にした3人芝居「固執」

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