25 「おしり」

 今日は実家に来ています。

 そういえば、シルバーウィークだったんですね。
実家がみんな忙しいので手伝いにきて、その場で「あ~敬老の日だったな」と気が付く始末。何の準備もしてきていません。

 まだまだ昼間は汗ばむ陽気です。
最近はずっと紙オムツをして過ごすようになったおばあちゃんからは
「おしりがかゆい。おしりがかゆい。」
という言葉が頻繁に出るようになりました。
絶えずそう訴え続け、薬を塗っても、マッサージをしても、すぐに蒸れてしまってキリがありません。
明日はお風呂に行く日だから、よく洗ってもらおう、とごまかしますが、それでもおしりがかゆくなくなるわけではありません。

 かゆくてもかけない。
頭では分かっていても本人にしか分からない辛さです。
だからといってずっとかき続けるわけにもいかず。

うーん。困りました。

(2009.9.21の記事転載)

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 今ならどうしてあげるだろうか?

ベッドにエアーマットを敷いて空気を巡らせたり、同じ個所を圧迫しないようにする。
体位交換をしてなるべくおしりがベッドに密着しないようにする。
椅子に移動してベッドにいる時間を減らす。
お風呂の回数を増やす。
体を拭く回数を増やす。
ポータブルに介助して数時間でもオムツの時間を減らす。

どれも介護負担は考えなしで。

 昔の記事を改めて読んでいると、今ならどうするか を考えるのですが、いろいろな方法を考え出す技量も、介護負担を考えて躊躇してしまう逃げの気持ちもあまり変わってないなぁと愕然としたりしてます。
5年も経って、同じように凹んでいるのが進歩がないなぁと。


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