C97イラストメイキング(ラフ編)
総コン Advent Calender 2019 5日目の記事です。
0. はじめに
こんにちは。パンプキンです🎃
今回は、私の所属する総合コンテンツ制作サークルが今年のコミックマーケット97に出展するので、その際に寄稿させていただいたイラストのメイキングを「ラフ」「色ぬり」「仕上げ」の3回に分けて紹介していきたいと思います。
今回は「ラフ」についての記事です。
1. 下書き(アナログ)
私は初めからデジタルで描けないので、初めはアナログでイメージをイラストに起こしていきます。カフェで30分くらいでざざっと描きました。
今回は「戦闘力高めな女の子がデート前に相手を待っているシーン」を描こうと思っていたので
・相手を待っている→どこかに寄りかかっているポーズ
・戦闘力高め→ぶかぶかなニットカーデ と大きめのマフラー
と連想し、上記の要素を組み合わせたイラストにしました。
アナログでのラフは、あとでデジタルに起こす際にアタリを取るためにしか使用しないので手グセでざっくり描いてしまいます。
2. 下書き(デジタル)
先ほどのアナログ絵をPCに取り込んでデジタル絵に起こしていきます。
顔は、アナログ絵は顔の大きさや向きだけ参考にして、身体と辻褄があうように手グセで描きます。
待ち合わせ場所に相手が来た瞬間だったら「あっ」とか「来た!」とか声を出すかなと思ったので(あと下の歯が見えるのが好きなので)口を開けました。
髪の毛の先端はマフラーを描いてからでないと動きがわからなかったので保留です。
次に服を描いていきます。
それにあたり、一度体のラインを描き起こします。
腕はどのようなポーズにするかあまり決まっていなかったので雑だったり描いてなかったりします。
個人的ポイント
おへそのあたりで一度胴体を区切ってしまうと体っぽくなる気がします。
あとは、脚の付け根の腰のあたりの線を脚の厚みを意識して曲線にすると脚っぽくなると思います。全部"なんとなく"で描いてるので人体の勉強ちゃんとしなきゃなぁ。
体のラインに合わせて服を描いていきます。
私は流行りの服に関して本当に疎いのでめちゃくちゃリファレンスを集めました。文系のキラキラJDをやっている女の子に「WEARってアプリがいいですよ!」とオススメされたのでアプリを入れてみたり…
アナログの時も意識していたニットカーデ のもこもこ感、マフラーに巻かれてる感を大事にしました。お腹とカーデの間に隙間を開けているのがポイントです。バッグはやっぱり荷物少ない系女子が最強なので小さめのものをイメージしました。
背景によって手の置き方が変わってくるので左腕はまだ迷ってます。
個人的ポイント
ペンは強弱を激しくした太めのものを使うと良いです。線が細いとざざっと描く時に線と線の間が空いてしまい、全体のイメージがつかみにくくなってしまいます。
3. 色付け
神絵師さんはラフの段階で色を付けている人が多いので私もラフに色をつけます(必死)
まずは服の配色などをメインに人物に色を置いていきます。
他のサークル員2人に協力してもらい、3人でクリスマスデートの理想のコーデについて話し合いました。
色は「透明ピクセルをロック」機能を使って特定の色で一気に塗りつぶしてみたり、「編集」→「色調補正」→「色相・彩度・明度」で徐々に色を変えてみたりと様々な方法で検討します。
現場は、「この服は戦闘力高い」「これは芋すぎ」とひたすら自分の好みの女の子を語り合う限界集落と化していました。
2時間くらいかけ、「これは戦闘力5万」と全員が確信を持てた配色に決まりました。
決まるまでめちゃくちゃ悩みましたが、配色は本当に大事で、一歩間違えると激ダサくなってしまうので。
(配色適当すぎてダサくなってしまったイラスト(2年前))
4. 色付け(背景)
人物の色が決まったので、背景の雰囲気も作っていきます。
初めは「クリスマスのデートスポットといったら赤レンガ倉庫やろ!」という浅はかな知識で壁に赤レンガ倉庫の壁にもたれかかっているシーンをイメージしていたのですが、
実際に置いてみると一面壁で寂しいので、
(ネットで見つけた画像だったので一応ぼかしてます。)
「もっとクリスマスらしいキラキラのスポットにしよう!」
ということで他の画像を当ててイメージをリセットすることにしました。
いい感じかも…!!
イルミネーションの割合や辺りの暗さなど、実際の写真を置くことによって描きたいイラストのイメージを掴みました。
このイメージを元に、オリジナルの背景を描いていきます。
友人に「女の子が向いている方向と反対にイルミネーションがある構図のほうがいいよね」という意見をもらったので配置を変えました。
イルミネーションのおかげでかろうじてクリスマスの雰囲気が出てはいるものの、今まで全く背景を描いたことがなかったためか、森の中か??と思うほど殺風景な景色になってしまいました。
また、今のままでは女の子が寄りかかるものがなく不自然にかがんだ体勢になっており、またこの位置で女の子の真後ろに何か寄りかかるものを配置してしまうと後ろのイルミネーションが見えなくなってしまうので、女の子が「寄りかかっている状態」から「椅子から立ち上がった状態」に設定を変更することにしました。
様々なイルミネーションスポットの資料を参考にしつつ、ベンチがある風景を中心に資料を集め直し、もう一度オリジナルの背景に落とし込みました。
だいぶリアルな風景になってきました。
あとは、なんとなく夜の暗さが足りなかったので先ほどの背景を下に重ねてみました。
なんかわからないけど良い感じ…!!!
ということで、イメージが固まってきたのでラフはこれで終わりになります。まだところどころ不自然なところが残っていますが、後々イラストを整えながら調整していきます。
5. さいごに
私は0から1を生み出すのが苦手なのでラフが完成するまで時間がかかってしまいましたが、イメージが固まっているためこのあとの作業はめちゃくちゃ楽しいです笑
来週、再来週あたりに「色塗り」「仕上げ」の記事も投稿したいと思いますので、興味があればぜひ読んでみてください!
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
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