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今晩はひとのご飯

すこぶる身体の調子が悪い。
だけど、思い切り降る雨の音は 心地よい。
雨の日はいつも以上に頑張らなくていい
という独自ルールが私の中にあるので、
雨の日は好きだ。


昨日はひとつ面接を受けてきた。

なにがそうさせるのかわからないけれど、心臓の音が喉を鳴らして
その場にいる皆に聞こえそうなくらいバクバクと波打っていた。

考えてみた。
初対面の人に会うことに緊張しているのだろうか、
それはありそうだけど、普段はここまで緊張しない。
自分のことを聞かれることに苦手意識があるのだろうか。

そうな気がする。

隠しておきたいようなやましいことはないけれど、自己開示は苦手な気がする。

けれどもどっこい、最終的に行き着いた答えは
ホルモンバランスの乱れからくる体調不良とあいまったそれ。
それとか言いつつしっくりくる言葉が見つからない。
30年近く女性でいるが、いまだに諸症状にうまく対応できない。

きっとずっとそうなんだろうな。と諦め半分 不機嫌半分で
考えることをやめた。

面接の結果はどちらにせよ、学びに繋がった時間を過ごせたので
良しとする。知りたいことが知れた達成感の方がすごい。
日常を完璧にこなせるようにするよりも、
一生懸命取り組んだ中に何か光るものを見つける方がずっと
心が苦しくない。
そりゃ完璧な毎日を過ごせたなら素晴らしいけれど。

苦しくならないように
ずっと息をしていられるような環境を
見つけたい。

そうだ、面接で「残業が発生する場合がありますが、体力に自信はありますか?」
と聞かれたので、自信はあります。と答えた。
しかしながら、おそらく、私は他人から見る限りそんなに体力がある方には見えないのだと思う。なんなら疲れたぁ〜。と弱音を吐いている方のイメージの方がつきやすいのではとまで思う。

ので。

前職での勤務時間や年間日数を続けること約9年間
体調不良で休んだことはないことを付け加えてお伝えしたところ、
そんなしかめる?というほどその美しいお顔を崩しなさった。(笑)完全に引いていたし、と同時にこちらは あぁこの会社はホワイト企業…と瞬時に悟った。

こういうところで見えてくるんだ、企業のいろいろ。と思った。
面接にある程度の数行くのは大切かもしれない。

新卒であったり知見が少なかったり、業種が特殊だったりすると
自分のいる環境がおかしいとは気付けない。
生きることすなわち働くことみたいな人であれば問題ないのかもしれないし
その基準は人それぞれだけど、
自分はこの環境ではダメなのだと、気づくことができてよかったと思っているし
辞めるための気力がまだ残っていて本当によかったと思った。

そう、そういう会社は辞めることも本当に大変だと知ったので
まずはそういうところに入らないことが大事だけれど、
入る前に今は、何かの折に辞めることになっても大丈夫だろうか
といったことも考えるようになった。


歳を重ねて何に対してもそう思うようになたかもしれない。

この関係を解消することになっても、後片付けは大丈夫だろうか、
このコミュニティをいつか抜けることにした時は?などなど。

前者でいうと、最近観た映画の恋人たちは
別れ際が個人的に最高だったなぁと思ったりもした。
ネタバレを防ぐため、タイトルは言わない。

そんなこんなで色々と刺激の多い1日だった。

疲れた時はあまり手の込んだ料理はしない。
訂正すると、普段からあまり手の込んだ料理はしない。
疲れると続かないから。

だけど面接から帰ってきて深呼吸でもするかのように
まずしたのが焼き菓子を焼くこと。

昼食の時間が微妙だったこともあり、食べておらず
焼き上がった甘い香りを放つそれは空腹を感じていた胃にすっぽりとおさまって
少しだけ胃を重たくした。

いい重みだった。



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