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演技と驚き◇Wonder of Acting #2(Feb. /2020)
【はじめに】ここは<演技>についての言葉を集める場所です。人が、誰か別の人を、時にはこの世にいないかもしれない人を、<生きている>不思議、それを観て心を揺さぶられる不思議。を一緒に味わったり、考えられる媒体を、ゆっくりと、けれど、遠く・深くへ、のこころざしで育てていこうと考えています。
それでは第2号、楽しんでいただけると幸いです。
01.今月の演技をめぐる言葉
あの、俳優の重要な能力のひとつに「ダメ出しを正確に理解する」っていうのがあります。何がどう、なぜ気に入られないのか、本当に求めているのは何なのかを咀嚼し、次の演技、次の演技ですり合わせしていく。照明さんもいい俳優のダメ出しの聴き方を見習うべきですよ。
— 夏井孝裕 NATSUI Takahiro (@futodoki) January 28, 2020
基本順撮りで、後半の電話のシーンは即興アドリブと聞いて驚いた。ハルに入り込んで、ハルが思った事をそのまま言葉にしたので覚えていない。って。凄いなぁ… #風の電話
— キャサリン☆ (@22kyasarin) January 31, 2020
例えば、ポピュラー音楽を演劇フレームでみるだけでも、「特定ジャンルのライヴにおけるパフォーマンスの分析とその様式」「ポエトリーラップへの声優からの影響」「歌詞におけるドラマと分類」など論じられることはたくさんあるはずなのに、
— アイスカハラ (@kuhonnouji) February 1, 2020
『風の電話』俳優のヤリトリーと現場の匂いが伝わってくるのね、現場の空気を最終仕上げで消したりしないからライブ感が音に映像に振動に宿ります。そういうのが映画を観る悦楽である事をお客さんが感づいたり娯楽性になったりしたらいのに。たむらさん言ってたジャズみたいに一つのあり方として。妄想
— 鈴木卓爾 映画『嵐電』 (@suzuki_takuji) January 31, 2020
人間に「人間」を知らしめる「俳優」のなんと尊いことだろうか https://t.co/SIODHHAtA1
— アクターズ・ヴィジョン (@4workshop) February 1, 2020
水田伸生監督の演出される映画もドラマも俳優が本当に作品の中で生きている。そのように俳優を「生かす」にあたって、監督が俳優に一番もとめる能力ってなんなんですか?https://t.co/gIYsDMrFdO
— アクターズ・ヴィジョン (@4workshop) February 2, 2020
「臨場」のナイフ振り回して暴れまわる柄本佑と、「心の傷を癒すということ」の実在する医師にそっくりな柄本佑と、「知らなくていいコト」のやさしく引き寄せてキスする柄本佑と、全て柄本佑なのに柄本佑じゃないのがすごい。
— アジサンド (@aji_sandwich) January 26, 2020
と、書いていたらご本人から真相を教えてもらう。なんだって…またあのシーンが好きになる。 pic.twitter.com/0RO0QHsCfg
— 明円卓(ミョウエンスグル) (@sugurumyoen) February 2, 2020
うまく言い当てられているかどうか、彼の演技のスタンスは、役に入り込みながら、いつでもそのはいり込みを解除できるという可能性を見せ続けているようで、その古典的な表象にかかわらず、とても新しく思えた
— pulpo ficción (@m_homma) February 6, 2020
これこれこれこれこれこれ!!!
— 熟成☆肉太郎 (@meetlover2929) February 6, 2020
右目と左目交互に見るやつ😍😍😍 pic.twitter.com/EMJa2NNadh
渡辺真起子さん、この前久しぶりに観た殯の森もそうなんだけど #風の電話 でも少しの見せ場でも「普通の人」を違和感全く無くサラッと演じる事が出来る役者さんだなぁとつくづく。パンにマーガリン塗るなんてあんな日常の普通のシーンを普通に演じるのが一番難しそう。ハルちゃんとの抱擁する所好き。
— キャサリン☆ (@22kyasarin) January 31, 2020
ほんの10秒くらいひとりで前を向いて歩いている横顔で、「夫のいない20年を、ひとりで子育てしてきました」という強さと悲しみと凛とした美しさを表現できる女優さんは、ほかにいるだろうか。
— ちょこちょい@4歳男の子育て中 (@cyococyoi_sun) February 8, 2020
尾野真千子さんほんとすごい。#心の傷を癒すということ
役者が舞台に出るのは「台詞を言うため」じゃないよ。「役を生きるため」だ。黙ってる時も生きてなきゃ。それと台詞って一生懸命言うものじゃない。大もあり小もあり、目を見たり見なかったり。勿論「自分の声」じゃない」役」の声・話し方。それが分からないのは「本が読めない」と言うことなんだよ。
— 壤 晴彦 (@HaruhikoJo) January 24, 2020
いやー、でもさ、『パラサイト』って、たぶんギテク役(ソン・ガンホ)以外は全員、登場人物は単なる寓話的な機能っていうか平たい記号だよね。女性陣とかほんと、ただのデフォルメされた記号だし。ソン・ガンホ以外、演技賞候補にする必要はないと思うよ。
— saebou (@Cristoforou) February 11, 2020
「この頃の若い俳優はモノローグがうまい。しかし喧嘩のシーンはまるで下手だ。コミュニケーションへの強い願望があるから、激しい喧嘩が生まれるのだけれど、あらゆるものへの願望が薄められている青年たちは、簡単にモノローグ化してしまう」(蜷川幸雄)喧嘩=深い対話だった時代があるのだなぁ。
— Kyoko Iwaki 岩城京子 (@KIIWAKII) January 15, 2020
「パラサイト」出演俳優の素顔にぶっ飛んだ。なにごと?!?!」俳優ってすごすぎるでしょ! pic.twitter.com/udWXLtguX1
— 鮎イリノイシカゴ-5kg (@KellyPaaBio) February 11, 2020
リチャード・ジュエル、冒頭ゲーセンでシューティングゲームをするジュエルが首を曲げすぎて銃を構える姿が異様さを醸してるんだけど、右手で構えて左目で狙ってるんだよね……異形な感じを出す演出。銃の扱いとしてはダメ(だけど、でも射撃の腕は良いという設定なんだよな…) pic.twitter.com/XebUkPtWJR
— poetly (@poetly) February 11, 2020
そして吹替キャストのまあなんと豪華なこと!
— BONO (@alternative_Q) February 9, 2020
やっぱ宮野真守はこういう役上手いなぁ
悠木碧もさすがのド安定だし、玄田さんの声はもはや精神安定剤だよ…
こういうキャラが立っててテンポが早い作品は本職の声優さんにやってもらわにゃあ
情報量の調整が素晴らしいよ〜
あー楽しかった
#松岡茉優誕生祭2020
— 銀色のファクシミリ (@Iin5cjYdKrAm26D) February 16, 2020
個人的に好きなのは『リトル・フォレスト夏・秋&冬・春』の、主人公いち子の親友キッコ役。「シチュー作ってきた」という穏やかなセリフとは裏腹に、まばたきしない瞳で伝わる緊張感と伝えたい真意! 出番少な目でしたが存在感ありました。 pic.twitter.com/kmvp89khbk
「泣く男」は、要所に見せるチャンドンゴンの柔術アクションがセンスの塊でこれは中々良かった。格闘俳優じゃないから出来る範囲が狭められてる、だから派手に動かず寝技、絞め技で速攻を狙う。元プロの暗殺者としての立役にもギリギリ沿えられる技術のみを限りに使い切っていて優秀だった。 pic.twitter.com/MHo4pBlzfa
— James(ジェームズ) (@James81458933) February 17, 2020
何度も言うけど安藤サクラさんが福子をやるときに「体幹をまっすぐに」と仰ったことは忘れられない。まんぷく、スカーレットを見て朝ドラに大事なのはそこだと思った。ずばり一言で表すサクラさんもすごい。
— あさ乃 (@asanocchi) February 21, 2020
人物画は練習を積むことで、画材と色彩を操ることが出来てくる。でも描線は脳による手の動きを完全にコントロールできないために、努力しても上達できなくなる境地に達してくる。
— 土曜日のマチ (@machi_sat) February 22, 2020
多彩な人物を演じられることも能力の一つだが、その形作る人物の描線が美しいと思えると優れた俳優だと認識してしまう
#スカーレット カットがかかるまでは何かしらの演技を続けなければいけない朝ドラの現場。編集の自由度を高めるための糊代みたいな部分を作っておきたいという意図だろうが、BKはそこで笑いを取った者勝ちという伝統があるみたい。喜美子の歌い出しに対するハチさんの突っ込みに戸田さん笑いすぎです。 pic.twitter.com/r2GLaJVOfR
— ひぞっこ (@musicapiccolino) February 21, 2020
「地味だけどすごく難しい演技が、草彅君は上手いんです。意識したらあざとくなるけど、意識しないと出来ない、ミリ単位の難しい演技」
— 草彅剛を褒めるbot (@homeraretsuyo) February 22, 2020
宮藤官九郎(中学生円山)pic.twitter.com/EC822IEV0b
ノベルゲームは動作や表情による演技が少なくて、芝居の付け方が台詞依存だから、ノベルゲームをそのままアニメや実写にするとえらく台詞過剰になってしまうことであるな
— スドー⛄ (@stdaux) February 23, 2020
追記。キャストで特筆すべきは、まずは広報部リーダー・アサガワ役の小木博明さん。テレビで観るよりもテンションの高い小木さんでしかないのですが「こういうノリの作品ですよ」と簡単に伝えてしまう。役よりも先に存在感で伝える、お笑い芸人さん起用のひとつの正しい形かな、と思いました。 pic.twitter.com/cQO0xvqxub
— 銀色のファクシミリ (@Iin5cjYdKrAm26D) February 25, 2020
そしてエモト役の岸井ゆきのさん。『愛がなんだ』でもそうでしたが、本当に会社にいそうなリアル感と同時に女優としての華もある。『愛がなんだ』では「うるせえ、ばーか!」という名台詞がありましたが、この作品では「ズリはマジでヤバイ」が名台詞。観た人みんなが覚えたはず。追記もオシマイ。 pic.twitter.com/ePkC33hgWj
— 銀色のファクシミリ (@Iin5cjYdKrAm26D) February 25, 2020
前も書いたかもだけど)寅さん演ずる渥美清は新作が上がると下町と新宿で観客に混ざって視聴するけど、下町で大うけした「席を外した瞬間に、寅さんのスイカが妹たちに食べられるシーン」が新宿では全く受けず、『演技とは難しいものだ』と日々研究を欠かさなかったと
— はるやすみ (@dandonban) February 26, 2020
「偽なるものの力」ってそっくりそぎ落とされているようにおもえる(というかこっちが夏樹静子のミステリーに近いヴァージョンで薬師丸ひろ子のが変なのかもしれない)
— kumatarouguma (@kumatarouguma) February 27, 2020
しかし、映画のWの悲劇は、劇中劇で、劇の中のリアルと劇の中の劇のリアルがどんどん層状に重なっていく仕掛けと、とりわけ三田佳子
のほとんど怪演というべき演技が凄いんだが、何が凄いって「嘘をつく場面」において「本物以上の本音」をいっているということでこれ本当に凄いな。いろいろな意味であざとい映画ではあり、この映画性だと今は撮れないかとおもうんだけど、テレビだとそこはぼかしですね。いや映画は本当に嘘の嘘が本音
— kumatarouguma (@kumatarouguma) February 27, 2020
02.今月の「Wonder of Act」(編集人の一押し)
今月は、邦画の俳優インタビューを引用します。私たち観客に素晴らしい演技を届けてくれる俳優・作家がどんなことを考えて<演技>に臨んでいるのか。その秘密を少しだけ垣間見せてくれるインタビューです。
/#カトウシンスケ さん
— 映画「風の電話」公式アカウント (@kazemovie) February 5, 2020
インタビュー✨
\#諏訪敦彦 監督との出会いからの約十年間の成果として、“反応”としての演技も意識していました。俳優を続けてきた時間でもある成果として、更なる挑戦として芝居に挑みました。@shinbotchhttps://t.co/9XLklaxfMj
以前、俳優さんに「自分たちの作品が人に与える影響についてどう思うか?」という、わりと意地悪な質問をしたことがある。
— 藤本洋輔 (@fujimonpro) February 22, 2020
ちゃんと取り組んで出る人は、堂々と答えられるんだよね。開き直りではなく。https://t.co/JRZcYgPfrn
03.こういう基準で言葉を選んでいます
観客の立場で、しかし、観客の言葉に限定せず選んでいます。探索の範囲は私個人の視野を超えでていないので、もしよろしければ、自薦他薦問いませんので、いろんな言葉を教えていただけると、とてもとてもうれしいです。では、以下、少し長めに選択基準を。
対象は、舞台、アニメーション、映画、テレビドラマ、そのほか、人が<演技>を感じるもの全てについての言葉です。ネガティブなものではなく、肯定的もしくは記録的または分析的であることが、選択の唯一の基準です。
媒体は現在Twitterばかりですが、ほっておくと流れて消えてしまう言葉をとどめておきたいというのが本心です。チラシの一節とか、看板の一言とか、そんな言葉を探しています。逆に言うとブログなどでまとめて書いてあるものは、今月の「Wonder of Act」で紹介することはあっても「今月の演技をめぐる言葉」では引用しないというのが大まかな方針です。
私が観ている/観ていない、共感できる/共感できないは判断基準にしません。ですから、私が観たこともない演技について、100人のうち99人(私も含む)が賛成できないような言葉が載っているかも知れません。それも含めて<驚き>、という理解をしていただけるとありがたいです。
また、同じ対象(作品・俳優)、同じ言葉の出どころ(書き手)、についてどれくらい気にするかは、あまり気にしないことにしました。基本その月(に見つけた)言葉を集めようと考えていますので、かぶることを気にかけすぎるのも変だろうという判断です。
04.予告、連絡先とその他あれこれ
第3号は3月28日発行予定。そこまでの一月で書かれた言葉を中心に集めます。
連絡はコメント欄のほか、以下もお使いください。
Twitter: @m_homma 、@WonderofA (このマガジン専用)
Mail: pulpoficcion.jp@gmail.com
ツイッターのDMは開放しています。
【2020/20/29 13:20 追記】さて、ここで引用の許諾について記します。ツイートの事前使用許諾はいただいておりません。『演技と驚き』を公開後、それぞれのツイートに「引用したが問題あれば連絡ください」旨リプライしています(画像についても同様です)。
この方式に違和感のある方もいらっしゃるかと思います。そのあたりも忌憚のないご意見いただけますと幸いです。私自身も「今月の演技をめぐる言葉」はよいとして「今月の「Wonder of Act」(編集人の一押し)」は、少し他人のふんどしで相撲とっている感がないか、気になってはいるので(アウトだと思っているわけではないです。もう少しすっきりする引用・提示方法がないかと考えています)。【2020/20/29 13:20 追記了】
さて、マガジン、および、記事タイトルの画像は、乏しい私の画像フォルダから選んでいますが、かっこいい画像(撮影・作成問わず)をご提供いただけますとありがたいです。公表して良いお名前(アカウント名)もお知らせいただけますと、明記いたします(それくらいしかお礼できませんが)。
それから、連載があるといいなと考え出しています。第何号からになるかわかりませんが、複数の書き手のバトンリレー形式で。
思う存分、一つの演技、いくつかの演技、演技という領域、について書いて欲しい読んでみたい。押しかけ原稿歓迎です。(編集はするつもりなので、投稿即掲載ではありませんが。)
最後に、それほどいらっしゃらないとは思いますが、編集者の経歴について気になる方は第1号の末尾をご参照下さい。→
それでは!!みなさんの3月が素敵な演技との出会いに満ちますことを!
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