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【忙しい人向け】ハムレット詳細まとめ②

※こちらを読んでからおすすみください



【ハムレットとオフィーリア】

オフィーリア(うきえさん)は、ハムレットにおける悲劇のヒロインである。
愛するハムレット様は気が狂い、父は殺され、オフィーリアは絶望の中、一人気が狂いしんでいく。

この写真に描かれるように、多くのひとがオフィーリア(うきえ)のその悲しい姿に胸をうたれ、その姿を記録している。


まぁ、私はそうでもないんだけれど。


私は個人的にオフィーリアのような【単純で純粋無垢な人間】がたいそう苦手であるため、大学生当時は勉強をしながら、アンチオフィーリアとして心のなかで嫌っていた。でも、いまの年齢になってみると、オフィーリアってかわいそうだなぁと思うのである。

まぁ、じゃあ今は彼女が好きなのかと言われるとそうでもない。

普通にキライである。なんというかオフィーリアは私のなかで『恋愛うかれぽんち』みたいな存在であって、愚かで人の気持ちに疎くて、やっぱり好きにはなれないのである。


※以下、サザエさんのキャラクターで進行


【恋愛うかれぽんちうきえ】

カツオは劇中、父の亡霊と対峙し、『波平は海平に殺された』という強烈な真実をつげられたあと、愛するうきえのもとを訪れている。

この時点で、彼には相当な悩みがあったはずだ。



きえのことは大好きだけどーーーこれから復讐にもえるかもしれない自分では、彼女を幸せにはできないーーそんなことを、思慮深いカツオは考えるわけである。

そして、彼は憔悴しきった様子でうきえの元を去る。


カツオ、超健気。


うきえのことめっちゃすきなんだね…と、たいそう胸がぎゅっとなるし、ここまで一国の王子を惚れさせるとは、さぞうきえはいい女なのだろうな、と思うわけである。

しかし、うきえはなにしろ恋愛いかれぽんちである。


彼女はカツオからもらった恋文を『お父様のいいつけ』でカツオに突き返してしまう。あんなにいい感じだったのに、である。
現代でいうと、Twitterをブロックされたり、エラーでメールが返ってきたりする切なさだろう。


このあたりから、『いやいや、ちょいちょい』というかんじがではじめる。



この女ァ…

しかも、うきえはそんなにもカツオに冷たくしておいて、『カツオはそれでも私のことを好きに違いない』と思っているし、父親にカツオとのいちれんの恋愛模様を赤裸々に話すのである。


いささカァ…

うかれぽんちうきえは、カツオの気が狂った理由を『自分に対する愛が深すぎるから』だと思っているし、いささかせんせいも同様に、娘への愛情が彼を狂わせたのだ…とおもっている。


その根拠のない自信はどこからわいてくるのか教えてほしい。

なんというか、うきえは美しいし、純粋無垢な存在でカツオはそこがいいのだと思うのだけれど、私はこの人がたちやっぱり好きではない。

しかもやめてあげてほしいのは、うきえはカツオにもらった恋文を、父親によませてしまうである。

カツオも結構ポエマーであるため、なんかちょっと恋文の内容もはずかしい。



過激派である



でもさぁ、いくら世間知らずでも、普通にそんなことやる?ちょっとひどくない??




しかもいささか先生は『うきえがカツオを狂わせた原因なら、王につたえねば』みたいなことをいって、海平の前でカツオの書いた恋文を滔々と音読するのである。


やめてさしあげろォ。


このあたりから、私の海平とうきへへの不信感はすごい。
中学生のころ、男子に告白されてフッたくせに告白されたときのメールを保護までして保存してときどき見せてくるクラスメートがいたが、それくらい歪んだ自尊心を感じる。まじ超キライである。

しかもさらにくそムカつくのが、あれだけ『カツオには近づかないように』と口酸っぱくいっていたいささか先生が、うきえをあえてカツオとしゃべらせることで本音を聞き出すぞ、とか考えちゃうわけである。

この男、『狂った原因がうきえであることも証明したいし、とりあえずうきえにカツオを会わせて、その様子を海平と影からみてみよう』という人間界のゴミクズといっていいことをさせるのである。


きもちを確かめたいなら、テラスハウスくらいムードと場所を用意してやれや!!!


ねぇこんなことゆるせる?

そもそも、わたしはこの提案にのっかるうきえもうきえだと思うけどね。
私だったら断るわ。
カツオがかわいそうすぎる。


そもそもこれでカツオが『君のことを愛しているから本当のことをいうね…海平を殺す』とかいって囁いてしまっていたら、全ての計画が台無しである。

【絶望のうきえ(自業自得)】

うきえ的には、カツオは自分にだけは優しくしてくれるだろうとか、そういうおごり高ぶった気持ちがあったにちがいない。しかし、結局うきえは冷たくされてしまう。なんというか当たり前だとはおもうんだけど、このあたりからハムレットの悲劇は加速していく。

ちなみに、父の言いつけでカツオを待ち伏せしていたうきえに出会う直前、カツオはこんな独白をする。


To be, or not to be
that is the question



これこそが、恐らくハムレットの中で一番有名な台詞である。


生きるべきか死ぬべきか。それが問題だ。

この言葉の解釈はいろんな学者がいろいろ言ってるので各自考えてくれればいいと思う。

おそらく、その解釈は学者と役者と演出家の数だけ無数にあるのだろう。

たとえば単純な解釈とひしては、生きて復讐をするべきか、死んですべてから解放されるべきか、と、カツオは悩んでいる。

では、カツオの考える解放とは何なのか。

母親への疑い、世間からの目、愛するうきえのこと。

ハムレットは悩んでいる。

彼の独白は滔々とつづく。
こここそ、ハムレットを演じる役者のおそらく一番の見せ場である。

是非劇場でききながら、『彼はなにをかかえ、なにに迷っているのか』を感じてほしい。

To be, or not to be
いきるべきか、死ぬべきか。

ハムレットは単純な男ではない。葛藤し、悩み苦しみながら、死を迎えるまで自分の内面、そして世界と向き合い続けているのである。


さて。


うきえは、そんなカツオのもとにやってきて、こう声をかける。(背後ではいささか先生と海平が盗み見している)『あなたにもらったものを、全てお返しします』と。

あなたの真心がなくなったいま、そんなものはもういらない、というのである。

そんなうきえに対して、カツオは厳しい言葉をぶつけ、こうのべる。


『お前は貞淑か?』

『尼寺へいけ』

これもハムレットの中では非常に有名な台詞である。

尼寺へいけ。

カツオにに、愛されていると考えていたうきえにとって、この言葉がどんな意味をもっていたのか。

そんなところに関して、これまた次回のべていく。


今日はもう目眩がすごいので終了である💫
あー具合悪い。

おしまい