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推しを応援すると、なんでこんなにつらくなるんだろうという話

最近、時々猛烈に苦しくなるときがある。



わたしは小さい頃からアイドルが好きで、きらきらした世界が大好きで、推しのグループをてんてんと変えながら、アイドルになりたいなんて思ったことはないんだけど、その存在にあこがれて、彼らを、彼女たちを、見つめていきてきた。

Sexy Zoneにどっぷりとはまったのは、ここ一年くらいのことだ。

それまでは、ジャニーズは好きだけど、ここまでひとつのグループに盲目的になることはなかった。
Hey! Say! JUMPも好きだった。嵐ばっかり聴いていたころもある。でも、それは他のアイドルと一緒で、私にとって人生をすこしだけ豊かにしてくれるエッセンスだった。

私にとって、アイドルは趣味で、喜びを与えられるだけのもので、スキャンダルを起こせばそれまでだし、時が経てば飽きるもの。

一人で楽しく応援するだけで満足だった。

でも、わたしはSexy Zoneにはまって、アイドルにたいする考え方が180度変わってしまった。

応援して、苦しくなって、時に悔しくなって、なんでもっと彼らを大切にしてくれないんだろうとか、どうしてこんな扱いをされるんだろうとか、そんなふうにどうしようもなく辛くなるときもでてくるようになった。

周りは『趣味で疲れるなんて、バカだよ。距離を起きなよ』と思っているだろうし、事実そうなんだと思う。でも、頭ではわかっていてもそうはいかないのだ。

今日は、それについてすこし書いていこうと思う。

ちなみにここで言っておくが、明日はSexy ZoneのライブBlu-rayがでるので、懐に余裕ありまくる人は買ってくれよな。

【なんでこんなに苦しいんだろう】

ジャニーズがすきです、というと、『イケメンが好きなんだね』と言われる。

私は27歳で未婚なので、『いい歳をして』とか『アイドルとは結婚できないぞ』とか、バカにしたように言われたりもするんだけど、『それは違う』のだ。

私は推しと結婚したいわけでも、一生未婚で、恋愛なんかしないで、太らず、禿げず、永遠に私の憧れであってほしい、なんて、そんな愚かなことは思っていない。

ただたんに、幸せになってほしいなと思う。
そして、わたしは彼らに幸せにしてもらっている。

わたしを救ってくれた彼らに、ただ幸せになってほしいだけだ。

そのことが、ときどき私を猛烈につらくする。

【幸せにしてもらっているということ】

誰かを好きでいて、依存しないこと。

それは、大人になったら絶対に必要になることだと思う。

日常全部に不満がある。仕事にも、生活にも、人生にも。
全てを選択して生きていく自由はあるけど、全てが私を苛立たせる要因になるし、思い通りになることなんて何一つない。

私は仕事が嫌いだった。圧倒的に、まわりより圧倒的に、仕事というものに夢中になんてなれなかった


別に好きでもない人間たちと、ひとつの場所で仲良くなって飲みに行って分かち合って信頼しあって、そういうことが心の底から受け入れられない。

このまま30年とか40年とか、バカみたいに同じことを繰り返す。仕事に一生懸命になれる性格じゃない。毎日の大部分が仕事。忖度して、ご機嫌とって、わたしはそれがこの地上でいちばん耐えられない苦痛だった。

やればできるんだから、とか、やらないのは勿体ないとか、そういう言葉は大嫌いだ。

やるもやらないも自由だし、私のもってるもの、できること、その全てを誰かに勿体ないとか無駄だとか、そんな風に言ってほしくない。
私は誰かの期待に応えるために生きているわけじゃない。楽しかったなって、そう思うために生きているのに。

私の幸せはどこだ。

夫はいいぞ、とか、彼氏はいいぞ、結婚するのは大切だぞとか、そんなことを周りはというが、私にとって夫も彼氏もきっと救いにはならない。

なるひとはいるだろう。否定しない。でも、私には、身近な誰かは、救いにはならない。

きっと辛さを吐き出せば楽になるし、愛すれば大切になる。

でもそういうのぜーんぶ、まるごと自分の全てを吐き出したら、わたしは相手を嫌いになる。

わかりきっているのである。私は私として独立していたいし、誰かに痛みをわかってほしいわけでもない。依存されることも依存することも嫌いだ。

自分の中で切り替えて、自分のなかで処理したい。

誰のものにもなるつもりもないし、誰かを支配したいとも思わないし、常に誰かと一番思いあっていたいなんて気持ちも微塵もない。

大切なものは勝手に大事にするし、見返りなんてもとめない。救われるなら一人がいい。

そういう性格の私は、胸の中にどんどん嫌なものを堆積させて、人にあたりそうになって、でも人に当たるような自分は大嫌いで、パンパンに肥大したストレスと絶望と意味のなさに、どうしようもなく動けなくなっていた。

そんなときに、私はSexy Zoneにであった。
私は自分のいらいらは、もっと奥底の、なにか一生解けない結び目のようなものにあるのだと思っていた。

それが、テレビ越しの、ステージ越しの、当たり前にそこにいるアイドルの存在で解決するなんて、最初は微塵も信じられなかった。

【スッキリする】

パンパンになった自分に、プスリと針をさされた感じがした。

彼らはアイドルなのに、あまりにも一生懸命で、まっすぐで、ひとつひとつのことに丁寧で、私にはない周りへの愛情と誠意でいっぱいだった。そして、単純にわけがわからなくなるくらい、理由もわからないけど心が惹かれた。


毎日明日の仕事と、会いたくない上司と、わたしに頑張れと言ってくる先輩と、そして過去捨ててきたものへの罪悪感でいっぱいだったのに、私はその全てがどうでもよくなった。

空気が抜けて、明日が、明後日が、来月が楽しみになる魔法がかかった。

CDがでる。Blu-rayがでる。コンサートがある!テレビがある!!!?!

すごい。たったそれだけのことなのに、私の日常がただの半直線から、ぐにゃぐにゃ曲がる、同じ瞬間なんて一度もない、緩急のついた曲線にかわった。

毎日毎日、みればみるほど好きになれた。
顔、声、歌、言葉、表情、少しずつ全てが好きになっていく。

彼らは私に依存しない。
私も彼らに全ては捧げない。
彼らは夫でも友達でもない。

でも、私の日常に優先順位をつけてくれた。

100%頑張らなくていいことを教えてくれた。

会社だって、人間関係だって、手を抜くときがあってもいい。そして、好きなものがあると頑張れる。

Blu-rayでるから、雑誌出るから、明日は早く帰ろう。

そういうきもちを私に与えてくれた。

恋したわけでもない。
愛したわけでもない。でも、わたしの生活は圧倒的に楽になった。苦しくなくなった。

楽しくなった。

そのことは、誰に否定される義理もない、わたしの中の圧倒的な事実である。

私はこんなにも毎日、明日がくることを楽しみにしている。

こんなことは、人生で初めてだ。

【否定しないで】

私は自分がお金を手にするための仕事を、前ほど苦しく感じなくなっている。(部長を殴打したいきもちは常にある)

別に貯金だってしてるし、払うべき税金は払い、家にお金もいれている。
個人的に保険もかけているから、死んだら1000万くらいは親にはいる。

そのうえで、私はSexy Zoneの雑誌をかって、Blu-rayをかって、CDを買っている。複数買うことだってある。

それを『勿体ない』とは思ってほしくない。

結婚したら?解散したら?そんなお金使わずにちゃんと貯めなよ。

そんなこと、なんで他人に言われないといけないのかとおもう。

私のお金に口を出さないでほしい。私の価値観を否定しないでほしい。

別に私は周りに払えとはいっていないし、借金をした記憶もない。
お金を払って繋がりたいわけでも、人気者になりたいわけでもない。誰かより沢山買って、すごいなって言われたいわけでもない。

ただ、私は自分を幸せにするために買っている。

そのことを、誰にも否定されたくない。

無論、『つらいな』とおもったらやめる。
意味がないからだ。ただ、今はこれが楽しいし、とにかく毎日が楽なのだ。
点滴みたいなものだといっていい。

Sexy Zoneドーピング。
何が悪いっていうんだ。
何も悪くない。

【柱が増えていく】

わたしがこんなにも生活を豊かに感じている原因は、でももっと別のところにもある。

なんというか、友達が増えた。

Sexy Zoneがすきです、と口にすると、いつのまにか同じ趣味の人が集まって、私たちは友達になっている。年齢とか、住んでいるところとか関係なく、私は友達がいま、よくわかんないくらいたくさんいる。

それがすごく嬉しくて、私はいままで心のなかでバカにしていた、ひととの繋がりとか、一緒にごはんをたべることとか、お休みを他人とすごすこととか、そういうもの全部をまるっとすべて愛している。

信じられない掌返しといっていい。

でも一方で、この人間関係を守りたいし、選択をしていかないといけないな、と思っている。

だれとでもコミュニケーションをとれと、会社では言われるけれど、わたしはそんなことが相変わらず大嫌いだ。

私の大切な友達をどんと落ち込ませる人は嫌いだし、なにより自分を幸せにしてくれるアイドルを、バカにする人の側にはいたくない。

せっかくみつけた楽しい場所を、適当に壊されたくはないなとおもう。

アイドルを応援することで辛くなりたくない。
アイドルを応援することで、誰かとぶつかりたくもない。

私は誰もが好きに救われていることに気がついたし、他人の好きを否定することが間違っていることに気がついている。

だからときどき、苦しい思いをする。

どうすることもできない不条理に腹が立ったり、なんでわざわざ人を傷つけて喜ぶんだと、顔も見たことない誰かに思ったりもする。

アイドルを応援することは苦しい。

好きになればなるほど、好きだけでは簡潔しない。
くやしくなったり、誰かの言葉に傷ついたり、上手く立ち回れないときもある。

でも、好きなんだからしょうがない。
応援したいし、幸せになってほしい。
幸せになると、私も幸せになれる。

たったそれだけのことなんだな、と、私は思う。

【お金はまわるよどこまでも】

世の中は気持ちだけでは回らない。
お金がないと世の中は動かない。
全てはボランティアじゃない。
私も働きたくないけど、生きていくために働くし、働けないから、会社に頑張り以上のたくさんのお金を下さいとはいえない。

私はその仕組みをしっているから、お金を落とすし、応援するし、苦しくても働く。

そして、少しでも多くの人が同じものをすきになって、一緒に投資してくれればいいのにな。と思う


わたしの力はとっても微力で、一人じゃどうにもできないから、みんなと応援したいとおもう。

そして、私がいつか飽きて全然すきじゃなくなって、Sexy Zoneなんかどうでもよくなってしまう日がきたとしても、そのときに彼がずっと活躍して、また誰かを救ってくれればいいと思う。

私はSexy Zoneがすきだ。
だからBlu-rayを買う。


明日発売!Sexy ZoneツアーPAGESBlu-ray、かってくれよな!!!

おしまい