古文 用言活用表と解説② 動詞:上一段活用、下一段活用

ここでは用言活用表を紹介しています。

用言は古文学習の基本になりますので、しっかりと定着させましょう!

上一段活用は、全ての活用形に「イ」段があるものです。今の上一段活用とほとんど同じですね。

例:木を見る ⇨ 古文でも「見る」

例外は、命令形ですね。

例:木を見ろ ⇨ 古文では「見よ」になります。

上一段活用の動詞は決まっています。

ひ、い、き、に、ゐる

で覚えてしまいましょう。

【カ行】着(き)る
【ナ行】似(に)る/煮(に)る
【ハ行】干(ひ)る
【マ行】見(み)る
【ヤ行】射(い)る/鋳(い)る ⇦ア行ではなく、ヤ行に注意!!
【ワ行】居(ゐ)る/率(ゐ)る

上一段活用の動詞は、上に列挙したもののほかにも、「顧みる」「試みる」「用ゐる」「率ゐる」などがあります。「顧みる」「試みる」は「見る」の複合語、「用ゐる」「率ゐる」はそれぞれ「居る」「率る」の複合語です。

古文単語
・「干(ひ)る」(ハ上一)=かわく、水かさが減る
・「鋳(い)る」(ヤ上一)=鋳造する
・「居(ゐ)る」(ワ上一)=座る/滞在する
・「率(ゐ)る」(ワ上一)=引き連れる/携帯する


下一段活用

五十音図のエ段音だけで変化するような動詞の活用のしかたをいいます。

古語の動詞で下一段活用となるのは「蹴る」だけです。
現代語で下一段活用になっている動詞(「得る」「受ける」など)は、古語では下二段活用になります。
なお、現代語の「蹴る」は、五段活用の動詞です。



今回は、ここまで。

スモールステップで解説をしていきます!


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