[UEC K] 2年生後期(4学期)受講結果

電気通信大学夜間課程(2年生後期)が終わり、成績発表も終わったのでその記録を書きます。

今学期の履修科目は下記でした。

  • アルゴリズム・データ構造 および 演習

  • 基礎電子工学

  • 確率統計

  • 応用数学第二

  • 倫理学

  • 総合コミュニケーション科学

  • 電気回路学 および 演習

  • Academic English for Second Year II

科目ごとの内容と感想

アルゴリズム・データ構造 および 演習

その名の通り、ソフトウェアの基礎となるアルゴリズム(ソートや探索、グラフなど)とデータ構造(スタック、キュー、リングバッファなど)を学習した。内容自体はこのご時世ではオンラインで簡単に調べられるようになっったものばかりだが、アルゴリズムが生まれた背景や「そもそも『ソートできる』とはなにか」のように根源的な問いに向き合う機会があった。

基礎電子工学

現代の電子制御を理学的な側面から学習する。物理化学が前提知識として必要。LEDやMOSFETといった現代の回路設計で欠かせない素子がどのようにして動いているのかということを中心に学習した。(あんまり理解できていない)

確率統計

確率論を中心に統計の基礎(推定)までを行う。昼間課程の1/3-1/4程度の時間に押し込んでいるので基本的に駆け足。最初はサイコロから始まり、正規分布とポアソン分布を経て母推定の基礎まで学んだところで講義が終了した。そのため、検定までは手が伸ばせていない。
「使う」ことにフォーカスした工学系にあって、わりと細かいところまで先生が教えてくださった印象。なおテストの成績は芳しくなかった。

応用数学第二

フーリエ変換とラプラス変換で全15回の授業のすべてを使う。進度は極めてゆっくり。この授業は工学系らしく「使う」ことに徹底的にフォーカスしており、応用問題では電気回路などの事例も出てきた。

倫理学

完全に趣味で履修。古代ギリシア哲学から現代の倫理的課題まで幅広くみていった。雑談的にその理論が生まれた背景や後年の理論との関係も解説してくれたので興味深く学習できた。受講当初は放送大学の「社会と産業の倫理」との連動を期待していたが、内容はほぼ重複しなかった。

総合コミュニケーション科学

昼課程との教養科目だが、一部夜間課程用にカスタマイズが入っている。
内容としては、「キャリア設計について考える」「データサイエンス基礎」「量子力学基礎」が中心。

電気回路学 および演習

電気回路の基礎を学習する。交流の内容も当然入ってくるので、微分積分の内容をフルで使うことになる。
学問的には電磁気学の延長だが、先生が企業勤務経験があることもあってか、かなり実用的な側面に寄せられた内容だった。
先生が素子の実物を持ってきてくれた回やYoutubeビデオで仮想的な実験をしてくれた回もあり、学生の興味を引く工夫がされていた。

Academic English for 2nd Year II

前期の続きで、IMRAD形式に基づいたアカデミックなリサーチを結果分析まで行う。前期にかなりがんばったので今期は助かった。

総括

徐々に社会との接点がみえる科目が増えてきて、「とっつきやすい」科目が増えた反面で求められる前提知識のレベルが上ってきた。電通大の面白い部分に片足を踏み入れ始めた感がある。


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