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「双極性障害」からの回復

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定期通院・服薬を終了した当事者の回復記録。 回復に役立った事柄を中心に、現状、症状、薬の情報、通院などをまとめます。
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#服薬終了

「双極性障害」からの回復13 私を変えた本

そもそもを形作ってくれたもの 子どもの頃から漫画が大好きです。 主に少女漫画や青年漫画が好きで、最近集めているのはヤマシタトモコ『違国日記』、水凪トリ『しあわせは食べて寝て待て』(←こういう漫画って少女漫画っていうのだろうか?女性漫画?)。 父が漫画や本好きだった影響で家に書斎があり、子どもの頃から『ガラスの仮面』『がんばれ元気』『ブラックジャック』『家裁の人』などを読みまくっていました。姉達からの影響もあり『動物のお医者さん』『笑う大天使』『ぼくの地球を守って』『ban

「双極性障害」からの回復11 自分軸と他人軸

この数ヶ月、仕事のストレスと家族関係のストレスと自分の趣味の大きな変化が重なり、気持ちや身体を保つのが中々大変な時期でした。 そういうときこそ、自分自身に「いまどうしたいの?」「どうありたいの?」と常に問いかけることで「自分軸」に戻り、人生を主体的に考えることが大事だなぁと改めて実感しています。 私が「自分軸」「他人軸」という言葉を知ったのは、就労支援デイケアに通いだし、その生活リズムに慣れてきた2018年春頃。いつものように気持ちが辛くなりインターネットの海を彷徨っている

「双極性障害」からの回復⑩ サイコドラマ(心理劇)

とうとう3月になってしまいましたが、、一つずつ書ける時に書いていきます。 前回の続き。就労支援デイケアで私がとても力になったプログラムに「サイコドラマ」というものがありました。 演劇の枠組みと技法を使った心理療法で集団精神療法の一つ、ということなんですが、治療で実際にやられている所は少ないのかもしれません。私はデイケアに行くまで全然知りませんでした。 自分の中でトラウマになっていることや引っかかっている出来事・場面などを思い出しながら(嬉しかったことなどでもよい)自分が主

「双極性障害」からの回復⑨ 就労支援デイケア

前回記事を書いてから間が空いてしまいました。今年のうちに残っている項目の記事を出して、新しい気持ちで2021年を始めようと思っていたのですが、もう年の瀬ですし諦めました。来春までには全て書きたいなぁ。。 いま、毎日仕事や家事をしながらも楽しみがある生活を送れていて、苦しい時期に自分を殺さなくてよかったなと本当に思うので、改めて支えてもらった全てのことに感謝です。 今回は、図書館で「双極性障害」を独学した前回の続きです。社会復帰へのリハビリを続ける中で、まだいきなりバイトなど

「双極性障害」からの回復⑧ 病識をつけるということ

病識とは、、 自分はこういう症状があり、診断された病名があり、これに困っていて、この時に症状が出やすい、、など自分がいまどんな状態なのかを知っていることかなと思います。 2017年春に症状悪化で何度目かの退職をしてから半年くらいは、ほぼ寝たきりで引きこもりでゲームやネットしかしない自宅警備員として、家族に甘えながら生き長らえていました。辛く苦しい中で僅かなエネルギーを溜めている期間というか。 それまで色々な葛藤の中で仕事をしてきて、限界を迎えたら症状が悪化し突然の退職。何

「双極性障害」からの回復 ③今までの経過

発症から治療終了までの経過手元にある「おくすり手帳」を軸に、おぼろげな記憶を掘り返してみます。 2007年夏 不安・焦燥・憂鬱・動悸などの症状が出て出社不可能に。休職のち退職。自殺願望。「精神疾患」への私自身の偏見が強く、医療機関に受診せず。2008年春 転職早々に症状悪化。初診で「うつ病」診断。抗うつ薬など服薬開始。治療しながら仕事を継続。 2009年秋 退職を機に治療中断。頓服薬のみ服用。症状が出ているまま、引っ越し、旅行、職を転々など動き回る。意地でも通院拒否。

「双極性障害」からの回復  ②治療終了

現在の状態いま現在、定期的な服薬と通院は終了し、仕事も私生活も楽な気持ちでできています。減薬や通院終了までの道のりを大まかに記録すると、以下の流れになります。 (注: 減薬・断薬は必ず医師と相談の上で行いましょう。私は一度自己判断で断薬し、離脱症状でえらい目に合いました。その時はもちろん断薬も失敗しました。) ・2019年6月 気分安定薬「リーマス」減薬開始 ・2020年1月 「リーマス」服薬終了 ・2020年2月 抗不安薬「ソラナックス」減薬開始 ・2020年3月 睡眠薬

「双極性障害」からの回復  ①はじめに

私は「精神疾患」と一緒に、20代から12年間生きてきました。最初の診断は「うつ病」でしたが、抗うつ薬を飲み続けていたら躁転し、「双極性障害(Ⅱ型)」と診断され、治療を続けてきました。 「双極性障害」は症状を安定させるため、また再発予防のために、一生、薬(気分安定薬)を飲まなければならないと言われています。このことは治療中の私を絶望させ、診断を受け入れるのに長い年月がかかりました。少しでも楽になりたくて、ネットの海を探しまわっても「服薬・通院を終了し、日常生活を楽に過ごしてい