見出し画像

私のセンス・オブ・ワンダー     ~第一回自然環境リテラシーを受けて~

自然環境リテラシー学 川コース 第一回
参加日:6/4-6/5

はじめまして。しずくです。
6/4-6/5の二日間、マリーナ河芸さんにお世話になり、実習をさせていただいた。今回はその二日間で私が感じたこと、体験したことの一部をここにつづりたいと思う。

私に映った先輩の姿

 この環境リテラシーという授業では、先輩達が受講生へのメールの対応、授業の時間割の作成、授業の進行や運営、カヤック指導などほとんどの工程を行ってくれている。私はいくつか先輩たちの姿を見ていて気付くことがあった。

先輩から説明を受けている様子


 この二日間、先輩達からカヤックの使い方、器具の名称、この授業の概要、海に入る前にやるべきこと、カヤックの操作方法などたくさんのことを教わった。
 先輩たちの説明はとても分かりやすく、まるでガイドさんのようであった。聞く相手がいるということを前提に、使う表現、音量、話すスピード、口調が工夫されているように感じた。しかし、先輩達にしてみると工夫しているという自覚はないのかもしれない。いくらその前提を分かっていても相手を意識した発表を実際に実践することは皆が、できるようなことではないと思っている。上手なプレゼン、下手なプレゼンがあるのはその理由だと思うからである。また、先輩達はは明るく、楽しく、そして笑顔で説明してくださった。それも重要であると私は感じる。聞き手に与える印象、理解度に影響を与えるような気がした。そのように説明されることで、聞き手側は自然としっかり聞こうとという積極的な気持ちになれる。
 そもそもこの授業の名前になっている「自然環境リテラシー」とは、三重の豊かな自然環境を総合的に理解する能力、自然環境と私たちが相互に及ぼし合っている影響を理解する能力のことである。そして、理解したことを他の人に分かりやすく正しく伝達し、三重の自然環境や資源について広い知識を活用して、魅力の発信、環境を楽しみ、守り、持続的に保護していく行動をとれるようになることである。
 先輩たちは自然環境リテラシ―をしっかり実践できているという感じた。私も先輩たちのようになれるように、これからの授業を通して多くのことを体感し学んでいきたいと思う。
 もう一つ、記述しておきたい先輩の姿があった。それは、皆のために率先して動くという姿勢である。カヤックで海に出る前、出た後にはみんなで往復を繰り返してカヤックを運ばなくてはならない。カヤックは一人で運べるほどの重さではなく、重いものは6人ぐらい必要になる。カヤックを傷つけてしまうと、海に出た時に事故の原因になるかもしれないため、慎重に運ぶ必要がある。その作業は、とても大変であった。特にカヤックを漕ぎ終わった後の作業は非常に大変であった。私はカヤックを漕ぎ終わった時点でへとへとだった。個人差もあるが、皆もそうであったと思う。そのような状況の中で、ある先輩は走って行動して、カヤックを積極的に運んでいた。カヤックの後に走れる先輩の体力もすごいと思ったが、体力以上に先輩のそのように行動しようとする意志に感銘を受けた。また、先輩たちはカヤックを運んでいる時でさえ、明るく「大丈夫?」と声掛けを行なっていた。多少の言葉であっても、受け手側はうれしいし、私も頑張ろうという気持ちになった。海上でレスキューをするときも、カヤックを運ぶ時も、カヤックを皆で漕いでいる時も声掛けは重要であると感じた。コミュニケーションをとっておくことで、相手の状況を知ることができるし、互いに協力して補えることもあると思う。

カヤックを運んでいる様子


乗って分かること

実際にシーカヤックを漕いでいる様子


 私は人生で初めてシーカヤックに乗った。今まであまり、ボート漕ぎなども本格的に行ったことは無かった。
 今回、最も印象深かったのは私が非常に船酔い体質であるということである。漕いでいる時以上に、動いている波の上で留まり、話を聞いたり、友達を待ったりしている時に最も酔いが襲った。海上にいると常に上下したり、横に動いたりしている。地上にいる時のようにしっかり静止してる瞬間がないのである。とてもつらかった。これでやっと吐き気、酔いというのを体験できたので、そのような症状になってしまった人の気持ちが分かるようになったと思う。そのことと、自分の体質を知れたことは今回の授業において大きな収穫といえると思う。次回、シーカヤックに乗る時は自身の体質を踏まえた万全な準備をしたい。
 今後のためにも、乗り物酔いの主な症状、対処法をここに示しておきたいと思う。
乗り物酔いの症状は段階によって変化する。
①前兆:めまい、生あくび(日中眠くないのに出るあくび)、生つば
②発症:頭痛、顔面蒼白、冷や汗、吐き気、胃の不快感
➂悪化:嘔吐、嘔吐による脱水症状
 私はカヤックに乗っている時、確かにあくびをたくさんした。日中で眠くもないのにどうしてあくびが出るのか非常に不思議に思っていたのである。
 また嘔吐してしまった後は水を飲んでおくことは非常に大事であるとこの調べで分かった。カヤックに乗るときに、皆、カヤックに水をくっつけておく。脱水症状にならないためにも、水はこまめに飲むことは非常に重要である。
 次に乗り物酔いの対処法を示す。対処法として四つある。
①体調を整えること。
睡眠不足や疲労は自律神経の乱れを招き、乗り物酔いを起こしやすくする。
②乗り物に乗る直前の食事はなるべく避けて当日は消化が良いものを軽く食べておく程度にすること。
しかし、早い時間に出発する時でも朝ごはんを抜かない方がベターである。私の場合、支給されたパン三つ、バナナ、野菜ジュースを飲んだのであるが少し自分には量が多かったのかもしれない。食事の量を自分で上手にコントロールすることが必要であると考える。
➂気分を紛らわすこと。
心理的なストレスを抱えていると、余計に乗り物酔いをしやすくなる。カヤックに乗っている時は、周りの友達と楽しい会話をすることで気分がまぎれることもあるかもしれない。
④遠くの景色を見ること。
乗り物に乗っている時は手元を見るよりも遠くを見る方が酔いにくいとされている。進行方向を向いて座り、できるだけ遠くの景色を眺めるようにすると良い。あちこちに視線を向けてきょろきょろすることは避け、同じ方向を見るように心がけると良い。視線や体の動きを一致させるのも有効である。

キャンプの醍醐味

それぞれ個人のテントを張って過ごした
焼きマシュマロ


夜はみんなでカレーを作った。コロナウイルスに配慮して、各自のガスバーナーでそれぞれのカレーを作った。理想的なみんなで大きな鍋で作るということはできなかったけれど、一緒に、作り方やお湯加減、タイミング等を確認し合いながら調理できて非常に楽しかった。また、皆で一つの火にマシュマロを近ずけて焼きマシュマロをした。今回の川コースには同じ学科の仲間も参加していたが、例え同じ学科でも大学での普段の授業の時は特定の人といる機会が多く、またそれぞれ受けている先生が異なり受けている授業が異なることがあるため、なかなか彼らとゆっくり雑談をする機会がない。特に男子の場合はそれが顕著かもしれない。また、普段の授業で他の学科の人、先輩とはほとんど接する機会はない。夜の時間を通して、たくさんの人とお話しできた。非常に楽しかった。このような夜の時間、皆でゆっくり大したことではないことで盛り上がれる時間は、チームの団結力につながり、結果として海上での協力、互いの体調確認、非常事態へのより良い対応につながると考える。お互いを知れること、チームを一つにまとめることそれがキャンプの醍醐味であると思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?