ひさびさに牙狼を打った

Youtubeで牙狼の新台を見て、ちょっと打ってみたくなったので打ちに行った。
結果、1000円で当たって17600円になった。わーい。

十数回転で初代の筐体とFINAL?みたいな筐体のせめぎ合いが勃発し、初代が選ばれて、あのサンセイが台の紹介映像でよくやる盤面を走るパチンコ玉を追尾するアングルのCGで魔戒チャンスの羽根に入るか入らないかぁぁぁ…みたいなリーチで入って当たり、ジンガ?とかいう牙みたいなやつに負けて1500発もらって時短なしで再出発し、次は40回転ぐらいでなんか擬似三で色んなのがもりもり入った演出でホラー10000体で海物語のタッチして!みたいなやつとかも入ってて剣差し込んで当たって次はバトルボーナスで攻撃弾いたかボタン長押しで堪えたかして魔戒チャンス入って3000発のモード選んだらきっちり3000発で終わり。
もう当てる勇気ないので玉抜いて帰った…というのが顛末である。

いやーしかし、すごいね隔世の感あるね

これは鋼。もう10年以上前の台なんですね

わたしは鋼が大好きで、あれがたしか2012年とかで、もう10年以上前になるのか…。初代が2008年とか9年だったから、牙狼全体通しても、もう15年。

鋼は裸眼3Dを初めて搭載した台だったが、液晶がめためたに暗かった。あとは音もそんなによくなかった。牙狼群の予告でもSPリーチでも何言ってんのかさっぱりわからなかった。
その割に周りの盤面や役物はビカビカに光る(特にサイコロはひどかった)ため、眼精疲労がひどかった。
今、当時写メってた台の画像見ても、どの画像も緑と紫の光で覆い尽くされている。

あの頃は1/399の51%で魔戒チャンスを引いて145回転で1/99を当てる、つまり「1/800を引いて甘デジを当て続ける…」無理ゲーであるとか、当時はよく言われていた気がする。
でも計算するとボーダーが16とかですごく甘い機械なのだー、みたいな話もあったから、よく打ってたのだ。

ウィッチブレイドで豊丸が発明したV確変のシステムで、ST中の電チューの大当たりはすべて確変で2000発固定であり、通常でも時短が100回転ついてたので、そこそこ引き戻せた。

これは牙狼の最新台。GOLD IMPACT?だったか

まあ記憶はさておいて、新台である。もうさまざまな界隈で男子便所とか仏壇とか言われてるらしく、なんかこうネット界隈の換喩(もといあだ名)の仕上がりの早さには感動すらおぼえる。

打ち終わってから家でスペック確認したら1/319で右打ちの確率が1/1とかになってて、内規がどう変わってそんなことが可能になったのか。
てっきり昔の感覚のまま、STの最初にヘソの保留を消化して大当たりしてしまい通常落ちしたのかと思い込んでいたが、単純に右打ちの1/1で通常(19%)を引いてしまっただけだったのか。。。

1/1で81%ループはすごい。なんか、射倖心を煽らないように規制していってたはずが、初代より早くなってないか? そんなことないか?
これで通常の時に時短100(しかも当たったら100%確変)ついてたらもっとよかったのに。

なんか今パチンコどういう仕組みになってんのか気になってきた。

パチンコやめるちょっと前に一種二種混合機がOKになってAKBが出て初代牙狼みたいなやつができるーってなって、そのとき結局混合機として出てきたのが魔戒決戦牙王?とか、なんかそんなスピンオフ感満載のミドルの機械で打たなくて(でも小説は図書館で借りて読んだりしてた)、そのあと風の噂でMAXなくなるとか、出玉の規制がとか、イベントがどうとか、CRがなくなって、Pになるとか、パチンコにも設定が…とか、スマパチ・スマスロが…とか、チラチラホラホラとパチンコ業界のことを時々ネットで見ていて、今回ほんと久しぶりに打ったわけだが、もうなにも意味がわからなかった。

そういや蛇崩ておったなーとか。あとは緑保留で無理やりリーチに仕立て上げられた感満載のアニメリーチ止まりとか。昔から牙狼の色付き保留はどんなに内部的に弱くても無理やりリーチやらされてる感のある演出になって、結局めちゃくちゃ寒いまま終わるときとキッチリ当たりに行くやつとの落差が極端なことが多くて、とはいえきっちり熱い演出もりもりでちゃんと当たることもあるので、なんかバランスいいのかわるいのかよく分からないというのが正直なところ。これはもう好みとしか言いようがないが、わたしは体が慣れたので牙狼のこの感じは好きになってしまっている。

保留の色のせいで演出が変にハードル上げられて「希望」でフォンでクルスみたいなやつに負けるみたいな、なんかそういうのはほんと相変わらずだった。
なんか電車の上でたぶんクルスに相当するやつに負けたりした。
あとなんか両肩に実印がついた変な恐竜みたいなやつにも負けた。
海賊船みたいなやつが出てきて砲丸がばらけて素体ホラーになってそれが数えたらもう10000体撃破になってるの見て感慨深かった。

鋼のときが3000体撃破だった。初代で1000体のホラーを鋼牙と零が馬(轟天と銀河)で狩り倒すやつから順調に1000匹ずつ増えてついに10000に。
ナンバリング的にも10ということでいいのだろうか。
今回は画面で10000体ホラーって言ってるのは語感が良かったからで、語感がそんなによくないときはふつうに「ホラーを撃破せよ」で、演出紹介のサイトとか冊子とかで文字だけで何千体撃破リーチとか書いてることもあるので、まあ次は11万体にいくか100万体に行くかはわからないが、100万体なら言うだろうし、11万体だったらナレーションは「ホラーを撃破せよ」になって、サイトや冊子に「11万体撃破」と書いとくだけになるだろう
それかなんかもっと斜め上のカウント方式で行くかもしれない。



FFの偶数と奇数じゃないけど、個人的には牙狼はTVシリーズの話数がちゃんとあるやつでパチンコ化してほしい派だった(だからFINALはほとんど打たなかった)。それ以外にも見た目の好みとかもあって、FINALは若干やかってたから好きになれなかったのもあるし、スタート画面が退廃的すぎるというのもあった。同じ理由で子供の頃FF6がやれなかったりもした。
魔戒ノ花とか、時々なんか原点回帰っぽいのがくるので、そのときにYoutubeで気になって打ったりするぐらいになってる。
で、この台は道外流牙?のほうのシリーズであり、確か横山さんというアクション監督の人が監督になってやっていたシリーズのほうで(今の監督は誰になってるかわからないが)、確かにアクションに力は入っていたが、シリーズ終盤のほうで、夜の港湾の積みコンテナを使ってのアクションシーンでは、もう転落する際の緩衝用のマットとか隠そうともしてなかったので、なんかそのへんで少し感動しつつも冷めてる自分がいた記憶がある。あとはコンテナの中にカメラをつけて車かバイクかなんかで突っ切るようなアクションもあった気がするけどそれもカメラがブレててなんかそういうのもすごいんだけどちょっと冷めるみたいな、アクションが目的化していて、その設置物を消したり、物語として理由づけしてないというのか、なんかそのへんに引っかかった記憶もある。魔戒ノ花はガッツ石松まで見た。そのあとは忙しくなって、そこからずっと牙狼は見れてない。うるさいだけの、よくないファンである。

台の話に戻ると、実体(役物)が外に出て、画面のほうがだんだんバーチャルになっていってるのが興味深かった。もう筐体は「俺だけを見てくれ!」と言わんばかりの迫り出し方で、両側面はサンセイ柄のライトみたいなのがいてるし牙狼剣の中程に球体が入ってるしボタンのところに牙狼の顔が出てくるし。

写真で見るとめちゃくちゃでかい I.O.G(インパクトオブガロ)

打ってるときはそんなに感じなかったけど、写真で見たらめちゃくちゃでかいですね。

でも一時期の座るとき頭を打つ牙狼よりはマシなんじゃないでしょうか。あれはあれで人に変わって台がドヤ顔告知してくれるからいいのかもしれない。

台の進化は激アツ(当たるとは言っていない)であることを周知させること、そして本人だけに密告することの両面があり、けどどう考えてもそれだけでは説明がつかないような演出や機能、役物がついていて、これはどういう欲望に沿ってるんだろうみたいなことはよく思う。

たぶん枯れた技術の…的な、透過液晶やなんやといった技術、今回でいえば裸眼立体視などもそうだと思うけど、そういう業界の技術進化を取り入れつつ、高い値段でホールに台を入れさせつつ、お客様にも最ッ高の牙狼体験をしていただくために、結果こうなってると。
なんでやねんと。
みんなが「そっちやない」と思いつつ現実こうなってるのはなぜなのかと。
入出力装置のうち、役物というものの本来の機能あるいは目的は一体なんだったのか。こうもギミックが外に出たがっているのはなぜなのだろうか。わざわざアラームやら画面の両端に警告テロップまで出して。
個人的には少ない労力(金を稼ぐ苦労はいるけど、金さえ入れたらあとはハンドルひねるだけ)で、現実の世界に作用を及ぼしたい、そんで金(になる玉)いっぱいほしい、そんな欲望が見え隠れしているように思う。

つまり、現実に対する作用へのレバレッジというのか。つまりTwitterとかヤフコメとかと構造的にはそんな変わらないような気もするのである。

盤面の中のライター(魔導火?だったか)やF.O.Gはすべて画面か透過液晶?によって処理されてて、今作のFOGはドローンで作るような立体座標上に金色のポイントを打って牙狼の顔が立体的に左右に振れているように見せるような演出となっていた。



ガンダムが嚆矢だったと思うが、FINALあたりから、液晶の前にもうひとつ透過液晶で何色か光を重ねられるようになった。液晶が多層化し、その内側に実体として、「もの」として動く役物というギミックの層が挟まっていて、これが個人のやったった感とか期待感を刺激していたのだが、それがだんだんと外、本当にホールの空気やわれわれの手指と接するところにまで現れてきていることについて、なにかこうすごい哲学的な意味があるんじゃないかとか思うけど、単純に技術として見栄えがするものが取り入れられるからという技術進化の側面と、それだけでは説明のつかない欲望というのか、客の期待とかよりそっちのけでもっと真剣に?馬鹿げた?ものを作ろうというような、それでいて存外な真面目なパワーみたいなものも感じるというのか。

毎回これだけ昔からの演出やなんやを適度に受け継ぎながら数字のうねうねフォントも毎回作ってそれもステージ毎に変わったりもするし、毎回アニメキャラも書き起こしてしかも映像のまんまじゃなくて髪の毛の色とか結構違うときとかもあるってことはアニメに落とし込んだときの「解釈」があるわけで、あとは演出のテンポ感とかを統括してるようなサンセイの宮本茂的な人とかもいて、なんかそういうのが統合されて世に出た結果がこの台というわけで、そういうこと思うとパチンコ台というのは尊い…気もすることがある。

終わり(1/31 夜)

情報技術として、遠距離の相手にチャンスを知らせるための音やデバイスがあり、また、打ち手のみに知らせるためのデバイスがある(そして打ち手が法則≒言語?を知らない場合、気づかない)。そして知らせ方は振動、光、音、役物の稼働、液晶上の演出、その分岐、また、法則の矛盾など。
かなりパチンコは複雑なことをやってる気がするのだが、なんか考えても無駄みたいなところがいい。もう玉がチャッカーに入った時点で乱数は選ばれてるのであって、演出はおまけなのである。
そのおまけによって、どれだけ人に感情の落差をもたらし、惹きつけ、他者の欲望も掻き立てたり、煽り立てたりするのかという問題と、実際問題お金がかかってるというヒリつき。

わたしは打ってるときずっと保留が2〜3になりそうになったら打ち出しを止めて…の繰り返しで、もともとはパチンコのサイトで読んだ遊技というのは、ユーザーが台に何かしらのかたちで介入できるから「技」なのだみたいな話を真に受けてるのと、貧乏性なので、できるだけ長く台に座っていたいという、時間効率とはまったく真逆の方向で遊んでるからで、液晶の演出はあんまり見ない。結果自体は決まってるから、それでもあえてそこに感情移入するか、できるかの問題で、わたしは今の技術はすごいなーと思いつつ内心ドキドキしてるタイプなので、まあやっぱりいくら素の状態でもあれだけ煽られたら誰でもドキドキするものである。

そういえば、牙狼の役物も最初はまだ顔なくて、液晶表示のエンブレム部分だけくり抜かれた扇状の役物だった。そこからレッドレクイエムでゆっくりした顔が出てきて、鋼で下顎が画面下の左右から半回転して上から降りてくる上顎部分とガッチャンするFOGができた。私はあのギミックの重厚感が好きだったので、そのあとの早さを追求した落ちてくるだけのFOGを好きになれなかった。
確か最初の道外シリーズで作られた牙狼で台の上からFOGが出てきて(PFOGだったか)、そのときは画面内の役物はでかいエンブレムになり、一旦そこで、牙狼剣含め、「台自体が牙狼の体」という見立てが完成してる気はする。
そこから液晶を鬼のようにでかくして、台は上に伸び倒して、顔はプッシュボタンのところに出現するようになり、液晶では3Dの顔が出るようになった。
じゃあなぜそこまで3Dというか立体視にこだわるのだろうか? 物理の役物の代理として、2Dでは賄えないものがあるのだろうか。もう少し感覚的な物足りなさとしてそういうことがあるのかもしれないが、逆に3D機能を切った牙狼はどんな味気なさを感じるんだろうか。あとは液晶に液晶を重ねて多層的に演出する意味とか。アツさ、迫力はもちろんのこと、それ以外の意味、欲望。

しごと

(2/1 あさ)

追記:今スペック見てると確変中のモード選択で確率も変わってるような書き方がされてるが、いや、よく見たら「体感振分」って書いてあるからスペック的には変わらんのか。81%ループで19%通常。演出でずっと続いてるように見せるかバトルに見せるかしてるだけで。
ただ個人的には一発で決まるとなんか単を引きやすそうな気はする。
なんかSTみたいな流れがあったりするとまた引き弱でもなんとかなるけど、1/1だと流れが作れない(幻想だとしても)気がする。。。連チャンするのに助走がいるタイプもいるのだ(それがたとえ幻想だとしても)。。。

余談

レトロなパチンコを巡ってた頃の写真。これは兵庫県とかだった気がする
これは大阪?
これは滋賀にあった京楽の台。
これは星3(クルス?)の京大西部講堂


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