あさ。ピー撫で。耳をぺたんとしてくれる。膝の上にのったのを両手の人差し指と親指でひし形つくるようにして首回りをふにふにする。
最近は222g〜225gあたり。
手触りがよくなってる気がする。壁を噛むようになってそれがなんとかしたい。かじり木はあげてるけど、なんか、閃くというか、自分で気に入る位置やタイミングに来ないと齧らないのでハマるまで待つしかない。

私の口癖は、ケージ開けるとき必ず「おはようごじゃいまちゅるー」って言ってる。そのあと出てきたところを背中とか頭の上を軽く撫でるときには「ちゅーるー」とか言ってる気がする。あとは「どしたのー」「そうなのー」はよく言う。
「君みたいなもんはほんまハウスやで」もよく言う。時々巨人師匠のふりをして「、っぱんぱんやな」とかもいう。
「いぇーい」「いぇーぁ」とかもいう。この「いぇーぁ」のニュアンスは蛙亭もういっちょの最初の動画のイワクラのテンション("の"が多いな)な気がする。河川敷でなんか「いぇーぁ」みたいな感じで言ってた気がするけど、違ったかもしれない。

ケージを閉めるときはとうふキューブを与えて「おしまいです(香川照之)」と言うとステップからするりと降りてその勢いで回し車にエネルギーを与えて自走し始める。
そこからだいたいAM8時前ぐらいまではえんえんと走っては止まるを繰り返す。わたしがしたくをすませ椅子から立ち上がり、ケージに少し近づきそうになると、回し車の底でゆらゆらしながらちっさい前足を広げてちょこんとしてるのがかわいい。ドラクエのベビーパンサーみたいなポーズでゆらゆら。これはぜひ撮りたいけどケージの隙間からみるのが一番かわいい気もする。さらに目が合うとケージの扉の手前にあるステップに乗って「えっ、ほんとうに出してくれるんですか」みたいな感じで全裸待機する。
違うので、キッチンで湯をわかすとまたからから回す音がする。
そのうち、会社に出る直前にはもう疲れてぴるぴる言いながら毛布にくるまって寝たりビクン、となったりしている。
なので休みの日の午前は、仕事にでたあとにピーがどういう生活送ってるのか見るかたちになる。
仕事にでたあとの8時過ぎからはさっきも言ったようにうさ暖の上に敷いたあったか毛布のなかで寝てる。たぶん自分がいない家は静かなので寝るのに最適だろう。なんかペットがいて静けさと朝の陽光とで部屋が満ちてるときはなんか幸せな感じがする。まあ遠くの方でヒヨドリっぽいのは聞こえるけど。それも込みで。
寝姿は完全に仰向けのときと、丸まってるどきの場合がある。顔も見えるときと見えないときがある。
寝入りばなには必ず小さな鳥の鳴き声みたいな感じでピルル…というかキュルル…(キュクク?)という声を出してから寝る。
遠くの電線にとまってる鳥の声真似みたいな。
実際なんかどっかの鳥の鳴き声を完コピしようとしてるときもある。いつだったか、たまたま近くにイソヒヨドリがとまってたらしく、そのときは若干うるさかった。まあイソヒヨドリにかぎらずどんな鳥でも、鳴いているとすぐオールザッツの「どんな店員やねん」の応酬(MBSの廊下の津田とワイプ津田の応酬)のようになりがちである。

他のデグー動画を見ているようには鳴かない。みんなよく鳴くなあと思ってみてる。基本静かな子。撫でてピルピル言うことはまずない。時々小さく「キュッキュ」と鳴いてる日はある。
あとはプー。主に怒ってるとき。
仕事から帰ってきたときは「キュー」と鳴きながらケージの扉の前に取り付けたステップの上でちんまりと待機しているか、まだ毛布の中にいて、毛布がびく、びくく、と動いて、中から完全に寝起きのぶっすーとした表情でとりあえずステップの前で待機してるさぶろー状態のデグーを見る。
マフラーをときながら「ちょっと待ってくださーい」と言ってまた玄関に掛けにいって、ダウンやなんやも掛け、洗面所で灰色のスウェット上下に着替え、ふすまとかドアが開いてないから確認してから、ケージを開ける。
ここであぐらをかいて戯れるか、ごはんを作りながらかまったりするか、だいたい2パターンある。
あぐらをかいて戯れるときはどちらかといえば心に余裕があるときか、晩飯が簡単な場合。なんか固めのペレットをあげてどっかに隠しに行くのを見届けたり(これも最近めちゃくちゃ雑になってきてなんかそのへんに置くことも増えてきた)ごはん作りながら足元でキッチンの収納の絶壁につかまり立ちしてるのに時々目を落としたりしながら、キッチンに飽きて角を曲がっていくのを目で追ったり。
ごはんができたらベジドロップを上げて、ケージの中で齧ってるあいだに済ます。ほとんどの場合、食べてる間にベジドロップが終わるので、食べてる最中の膝の上に乗ってきて、箸を置き、中断して撫でる。飽きたら足で勾配をつくって駆け下りさせる。
のぼるときは膝下垂直でも飛んでのぼってくるのに降りるときはずっと待ちの姿勢なのがデグーである。登るけど降りられない生き物。
チャレンジャーというか、いけそうな距離だと判断すれば、高いところには果敢にジャンプしたりチャレンジしたりするけど、そこから降りるとなると途端に尻込みする。そこはいけるのにそこはいけへんのかいみたいな箇所が結構ある。膝の上はいけるけど、そこからテーブルの上にはいかない。食べ終わって、テレビの前であぐらをかいていたふとももの上からローテーブルの上まで飛んだりする。飛びついたはいいものの、ローテーブルがつるつるで上半身だけ乗ってタカタカなってるときがある。
部屋んぽがもうリビング全域なので、ラグの上にチモシーが撒かれていたりする。冷蔵庫の周りだけ柵で囲ってる。テレビ台は木製だが意外と齧らない、と思ったら意外と齧られてる。でも想定よりは齧られないから齧られてないことにする。
以前、というか飼い始めて1〜2ヶ月はスペースを仕切って部屋んぽするつもりだったけど、チャレンジ精神(初期の頃、このデグーのことをエレン(仮)と呼んでた)旺盛で、とにかく壁を乗り越えようとしてくるので、悩みに悩んで、もう逆に仕切るのをやめることにした。
そしたら意外と大丈夫で、拍子抜けして、今に至ってる。
とはいえ意外と齧られてる。まあ部屋の主要な角は、テレビ台が入ってた段ボールの角に緩衝用のカチカチのL字型の、段ボールを煮しめて固めたような素材があったので、それを段ボールカッターで適度な長さに切って部屋の角にあててテープで留めて対処してる。
あとは、デグー飼育書に載っていた「悪いこととか強く噛んだりしたら息を吹きかける」というのをやってる。とはいえ、強く噛まれたとき、咄嗟に息をフッとやるのも難しい。大抵は「いった〜い」と恨めしそうな顔で言って、きょとんとしてるところに齧られた指先を突きつけて叱る(おそらくほとんど効果はないだろう)ぐらいである。
初期の頃は血が出るぐらいガッツリ噛まれてたので、一時期恐怖症になって毛糸編みの指サックみたいなやつ(これは百均、Seriaとかに売ってるスマホゲームする人用の、指にはめる毛糸のサックが売ってるのでそれがおすすめ)をはめて撫でたりしてた。
あとAmazonかコジマかわすれたけど指先にシリコン製のブラシがついてるサック、これも買ったけどこっちは警戒されて使えなかった。
で、11月ごろからか、そのころから急速に仲が良くなってきて、やっぱりTMRevolutionが言うとおり、凍えそうな夜に愛をどうこう言うのそんなんどうだっていいから温め合おうということなのだろう。寒くなってくるとなんか自然と距離が近くなってきて、気づくと血が出るような噛み方もしないし、撫でてもプーって言わないし、膝に乗るし、なんなんだってぐらい急に懐いてきた。
まあそのへんで「こいつは悪いことはしてこないし、なんかうまいもんもくれるし」と判断されたのだろう。そんなこんなでもう半年が経つ。まだ半年かとも思うしもう半年かとも思う。

1/6

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?