1014
214→208
今日も元気である。丸い。まあるいいのちである。わたしはちょっと寒いが温度計は21度。彼にとってはいい気温だろう。
椅子に座ってる時、膝に登ってくるのはいいが、背もたれのほうに入り込むと尿をするので困る。できるだけすぐに膝から降りていっていただきたいと切に願う。最近は足を揃えて勾配をゆるくすると、わたしの両足の隙間に両手両足をついて器用に降りるようになった。「なんかSASUKEでこういうのあったなー」みたいな感じで、降りている彼のおしりを見ている。
今朝は膝一回目がうまくいって油断していた。
膝二回目の際、背もたれのほうに入り込んで尿をされてしまった。尿をすると、気が済むまでそこに居座る。こちらとしては、しゃがみ込んで目線を合わせ、「ハウス、ハウース」と呼びかけを続けるしかない。降りてくるか?と思ったら思わせぶりで戻ったりするので非常にもどかしい。ボンバーマンで、敵が気まぐれに(設置した爆弾の手前で)引き返したりするときの感情とよく似ている。
そして、呼びかけに応じて椅子から降りてくれると、こちらが立ち上がり、彼を見下ろして、「誰がハウスなどと言った? うかうかと騙されおって!」と、手のひら返しをする。
とはいえ、これは口だけで、実際にはちゃんとおとうふキューブもあげるのだが。ごっこ遊びみたいなものである。
というか、最近は彼に喋りかけることが増えた気がする。関西弁、標準語のセリフっぽいもの、なりきり、あやすような言葉、鈴木志郎康さんの「仮面の裏で」を思い返す感じで、言葉の出どころに対する、自分のルーツを思い返す(そんなに思い返さない)。
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