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デッキ供養 三神カメックス~シティリーグを終えて

何かの縁でこの記事をご覧になった方、こんにちは。
この度、約1年ぶりにデッキ供養として記事を書くことにしました。
きっかけとしては以下の2つです。
①先日シティリーグシーズン2に出場し(結果は2-2、1試合惜しい試合はありましたが、誇れるものではありません…)、私個人としてBレギュレーションが使える現行スタンダードの大きな大会がすべて終わったこと。
②久々に自分である程度考え、面白いと感じるデッキができたこと。
                             
書かせていただいた通りシティの結果は振るわなかったので、ポケカ好きの方への読み物として楽しんでいただければと思います。強さは保証しません(笑)。投げ銭設定をしていますが全文無料ですので、ご安心ください。久々のノートで結構時間かかったので、もし気が向いた方がいらっしゃればねぎらい代をいただければと思います(笑)。
(これ以降、略称等使用しますのでご了承ください。)


デッキ選択の経緯

シャイニースターVの発売、そしてカメックス・フシギバナのデッキ発売と、あまりカードプールに変化がない中でも、ほぼ毎週シティリーグが行われ、環境はめまぐるしく変化していた認識です。

個人的には、
セキタンザン
  ↓ 
ドガスダイナ
  ↓
ジュナイパー
  ↓
炎軸(コズガ、バレット、マルヤクデ等)
  ↓
  ?

という流行変化は肌で感じていて、ここから先は単純に炎に強い水なのか、さらにそれを読んでピカゼクなのか…という印象。こうした流行に関わらずどのデッキにも勝ちの可能性を残せる三神ザシアンも一定数はいると考えていました。
また、直前の炎デッキの台頭は非常に厄介で、一昔前のように「レヒレピン挿し」で解決とはいかないほど多岐にわたっていましたし、溶接工から後1で殴ってくる可能性がほかのデッキに比べて高く、相手のテンポについていけなくなる可能性もありました。
そこで、炎デッキは相性でカバーをして、ほかのデッキはデッキ内容の工夫で対応することに決めました。水タイプのデッキを握ることにしたわけです。ほかの候補としてはムゲンダイナとスピードザシアンを考えていましたが、以下の理由で没になりました。
・ムゲンダイナはジュナイパーで止まるうえ、ミカルゲがベンチで狙撃されたりアサルトゲートフーパが草弱点だったりと、対策が見事に機能しないと実体験を踏まえて没。
・スピードザシアンは、ザシアン・ザマゼンタだけでは多岐にわたる炎デッキの対応ができず、おまけに周りでエネポーター入りマルヤクデが流行っており、怖くなったので没。  

デッキ内容の確定

水タイプのポケモンを見たとき、最新のカメックスV、VMAXがやはり強く見えました。

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Vの時点で200という高火力を持ち、VMAXになれば、3エネでピカゼクを彷彿とさせるエネ加速、さらには、グランフォール→キョダイボンバードと続ければムゲンダイナがちょうど倒せる。素晴らしい!
となると、課題は2つ。
①相性で不利をとるデッキとの戦い方
②最初の攻撃につなげるまでのエネ加速 
      です。

①相性で不利をとるデッキとの戦い方
ピカゼクは少し置いておくとして、対象は
・ジュナイパー
・ザマゼンタV   の2匹です。
ジュナイパーに対しては、ムゲンダイナの対抗札にもなるケルディオGXでの対処が可能ですが、相手HP140に対して、ソニックエッジのダメージが110と30足りません。こちらが草弱点のため、ウィークガードや、おおきなお守りがなければワンパンできず返り討ちとなります。
ザマゼンタについては、カメックスVで相手をすることになりますが、こちらも、相手HP230に対してげきりゅうほうのダメージが200と30足りません。カメックス自体も200+30で倒せる素晴らしい性能を持っていますが、ザマゼンタを盾にザシアンを育てる立ち回りをされた場合や、ザマゼンタに先殴りされた場合など、不安が残ります。

ということで、「ダメージ+30」する手段を3つ検討しました。
・ダンデ

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・逆境グローブ(ザマゼンタには無効だが、クワガノン等に刺さる可能性)

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・三神

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いろいろ考えましたが、ダンデをピンポイントで持ってくるのは難易度が高く、逆境グローブも相手を絞るため、三神を採用することにしました
また、ジュナイパーを倒すケルディオはピン挿しのため、モクナシから2体ジュナイパーが立った場合、オルジェネの追加効果でサイドを4-2と取らないとサイドが取り切れないという認識もありました。
これにより、比較的少数ですが存在するマッドパーティや、キングブレイズリザードンにも勝ち筋を残せるようになりましたし、ピカゼクに対しても、三神ザシアンのようにボスの指令を絡めて3-3でサイドをとるプランが生まれました。

少し話がそれますが、三神を一緒に使うということを決めたとき、一時流行った「三神インテレオン」のことを思い出しました。

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インテレオンとカメックスの相違点は何か、自分なりに考えました。
・エネの融通が利くのはインテレオン
進化前後どちらも1エネで使えるまあまあな技を持っており、VMAXはダイバレットの必要エネに無色が含まれるため、その枠は鋼エネやウィークガードを採用でき、より確実に技が使える印象です。逃げエネもインテレオンのほうが少ないです。
・パワーで勝るカメックス
インテレオンに決定的に足りないのはパワーです。オルタージェネシス後の状態でもザシアン・ザマゼンタをワンパンできない。

こう考えたとき、カメックスVがザシアン、ザマゼンタを射程に入れることができる点からカメックスも三神と相性が良いのではないかと思いました。カメックスのもう1つの特長として自家製エネ加速手段があるのですが、これについては②で触れます。

②最初の攻撃につなげるまでのエネ加速
YouTubeでの対戦動画や、自分での対戦経験などを踏まえると
・モスノウ
・ビート
・ターボパッチ
・フリーザー(ボスの指令からカメックスを守りながらエネを付け替えていく)
と、いくつか型があったのですが、いまいちピンときませんでした。
理由としては、先述した通り三神を絡めることにしていたからです。
【モスノウ】

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三神にエネ加速できませんし、進化で1ターンかかります。三神ミラーで相手に先攻をとられた場合のことを考えて、可能性は低くてもいいから後1オルタージェネシスを決める線を残しておきたいとも思っていました。またそもそも、グランフォールがあるのにエネ加速ポケモンが必要なのかという論点もあります。

【ビート】

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貴重なサポ権を使ってしまうこと、ベンチにしかエネ加速できないことが引っ掛かりました。サポ権をビートに使った上で、ポケモンいれかえもしくはエネルギーつけかえとセットで使わないといけないというのはなかなか高い要求でした。カメックス単の場合はバトル場とベンチにカメックスが2体並ぶ難易度も低いですが、カメックスと三神のどちらを加速したいかによって必要なカードが変わってくるというのも難しいところです。

【ターボパッチ】

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グッズなのは良い点ですが、三神に加速できないこと、コイン依存なことが引っ掛かり、早々に没になりました。

【フリーザー】

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モスノウの欄に記載しましたが、後1オルタージェネシスの線を残したいこと、三神が入ったせいで特性の恩恵が受けられる範囲が狭いことなどから、デッキコンセプトに合わず没となりました。カビゴンのくいだめでモスノウを準備しながら時間を稼ぐというのも、同様に没に。

そもそもグランフォールにせよ、オルタージェネシスにせよ、「1枚」のエネ加速が「1回」できれば良いのです。そう考えると、もう一つ候補が生まれました。

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レックウザGXです。これであれば、要求札はエネルギーつけかえだけでよくなります。モスノウと違って鋼エネも加速できますし、エネをトラッシュに送ることもクイックボールや、博士の研究、デデンネGXなど普段から手札を投げ捨てながらポケカしているわけで、問題ないでしょう。

こうして、三神カメックス レックウザ添えが完成しました。
このコンセプトは、インテレオンではなくカメックスならではのなせる業だと思っています。

デッキレシピと立ち回り

デッキレシピはこちらです。以下、適宜解説します。

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〈ポケモン〉

・レックウザGX…2枚
先攻をとり、かつ、三神を軸に攻める場合以外には必須だと考えてサイド落ちケアで2枚採用。
・モスノウライン…1-1
先ほど要らないと書いたのですが、カメックス軸で攻める場合、あると非常に役立つということで、ポケモン通信の媒体として採用しました。デデンネ、クロバットを増やしてもよかったのですが、レックウザの影響もありベンチが埋まってしまうのでこのラインに枠を譲りました。最初は3-2でしたが、レックウザの2枚目等、様々なカードに枠を奪われこの枚数に。
・ケルディオGX…1枚

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先述の通り、ムゲンダイナ・ジュナイパーと戦う必須カードです。すぐにボスで狙われるのが非常に厳しいので、モスノウでのエネ加速が正直理想。ムゲンダイナの場合はケルディオがやられる代わりにカメックスが残るのですが、ジュナイパー相手はボスなしを祈るしかないと思います。

〈トレーナーズ〉

・ボール系…クイック4枚 プレシャス1枚 ポケモン通信3枚
レックウザが入ったおかげで、プレシャスボールの価値がかなり上がったため2枚目も試しました。が、カメックスV,VMAXに全く触れないので1枚はポケモン通信に戻りました。通信はデデンネによる巻き込みを防ぐ点でも優秀です。
・ツールスクラッパー…1枚
主にザシアン、ザマゼンタに張られるフライパンをケアしています。モクナシに張るつもりで入っているおおきなおまもりがジュナイパーにつく可能性があることも注意です。基本的に自分の好きなことをする(相手の妨害は考えない)コンセプトのデッキなので、外すことも考えましたが道具が割れる割れないで話が違いすぎるので採用。
・おおきなおまもり…1枚
ムゲンダイナに対して三神が1ターン耐えるために必須と考えていました。繰り返しになりますが、ケルディオGXにつければジュナイパーの攻撃を弱点込みで1回耐えるので頭に置いておきましょう。
・ふつうのつりざお…1枚
エネが2色のせいで、主にカメックス軸で攻めた際、水エネが足りなくなることがあったので採用。途中までエネルギー循環装置やトレーニングコートだったのですが、練習中1度カメックス切れになったこと、デデンネやレックウザのしっぷうどとうで、ワタシラガ等システムポケモンが流れるケアができるつりざおが優秀と考えて差し替え。
・マリィ…3枚
博士の研究4枚は確定とし、枚数が多いシロナや、エリカのおもてなし等も考えましたが、無駄に捨てることになるとリセットスタンプを入れなかったため、最低限の手札干渉は必要だろうと判断しすべてマリィになりました。
・ナツメ&ハチク…1枚

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三神を使う対戦のとき、特に後1オルタージェネシスを狙う際には最も有効なサポートだと思っています。後1で使う際にはサポ使用前に使える手札は実質1枚となりますが、追加効果の5枚トラッシュでエネを落とせればレックウザにつながり、強力です。プレシャスボールの枠をタッグコールにしたりもしましたがやはりプレシャスのほうが強かった。2枚あっても枠を埋める印象で、博士の研究→デデンネでも間に合う場合があったので1枚に。
・トキワの森…2枚
自分の理想どおりレックウザの特性を使うための必須パーツだと考えていましたし、無人発電所が非常に厳しいのでできれば3枚入れたかったカードですが、枠がなく2枚に。

〈エネルギー〉
よくある三神ザシアンと逆の配分に落ち着きました。オーロラやウォッシュ水が入っていた時もありましたが、どのギミックも基本エネを対象としていたので最終的に基本エネだけになりました。

〈変更候補〉
だいたいこのあたりかと考えています。
・ヤレユータン…手札トラッシュする機会が多く、一時期採用していましたがベンチが埋まってアタッカーが出せなくなったので不採用。
・フィオネ…三神軸の攻め方とかなり相性が良いと考えています。枠があれば入れたいです。
・リセットスタンプ…先述どおり、使わずに流れる可能性が高いと判断。
・エネルギースピナー、たっぷりバケツ…再考の価値あり。モスノウが1-1になってしまったこと、トキワがあることから、1ターンに複数枚エネルギーが欲しい場面が限られると判断。
・レインボーブラシ…再考の価値あり。最後まで迷いました。
・グレートキャッチャー…3枚目のボスとの選択か。
・フウロ…ピンポイントで使いたいグッズが山ほどあったが、やはりサポ権を使うには弱く感じた。また、これ以上ドローサポートを減らせなかった。
・トレーニングコート…スタジアム3枚目としては大いに検討対象。2枚のままの場合、先2までの動きにこだわっているのでトキワが優れると判断。

立ち回り
どのデッキにも言えることですが、最初に山を見たときにキーカードがサイド落ちしていないか確認します。このデッキではケルディオ、レックウザ、モスノウライン、デデンネ、つけかえ、つりざおのあたりでしょうか。「あると思っていたら無かった」がこのデッキのように最初から動きが違うデッキでは後々致命傷になります。

立ち回りについては

〈カメックス軸(三神不要)〉
・炎全般
・ムゲンダイナ(ムゲンダイナVMAXをカメックス2体で1体、ケルディオで1体)

〈三神+カメックス〉
・ジュナイパー
・ピカゼク
・ザシアン(三神、スピード、コンボとも)
・マッドパーティ等非V、GX

これがセオリーかと思います。
基本先攻をとり、先2でオルタージェネシスもしくはグランフォールを決め、後続につなげます。後攻を取らされた場合、三神ミラーの場合は全力で後1オルタージェネシスを狙います(こちらのデッキではクチートのカモが多いので、相手の先2オルタージェネシスから捲るのは難しいと考えています)。それ以外の場合は相手のまわり具合と相談でしょうか。カメックス軸の相手であれば、最低限は手張りまですること。ユキハミが置けていたら上々の立ち上がりです。
何に対して勝率何割というようなデータは恥ずかしながら実践回数が少ないのでここには書けません。立ち回りやこちらが取るべき勝ち筋については、ここまでの文章でお伝え出来たかと思います。

最後に参考でシティ当日の対戦記録を記載しておきます。

1戦目:耐久マルヤクデ(先攻、勝ち)
後1マリィで大事故するも、相手も事故気味で、ボスの指令で裏で育っていたマルヤクデVMAXをカメックスVで先に狩れたため、そのまま勝ち。

2戦目:ドガスダイナ(後攻、負け)
山を見るとケルディオGXが無く、負けを覚悟。全力で後1オルタージェネシスを狙うも不発。先2ドレッドエンドを三神が耐えるも、後が続かず負け。

3戦目:エネエネボンバーマルヤクデ(先攻、時間切れ負け)
エネエネボンバーのタイミングでボスとリセットスタンプを打たれ、かなり厳しい状況。こちらはモスノウを立てていたが、引くエネがことごとく鋼エネでカメックス始動できず、仕方なくボスでデデンネを縛ると相手も止まる。ようやく動けるようになったタイミングでボスを打ってマルヤクデを倒す。出てきた2体目のマルヤクデはエネが十分でなく、キョダイヒャッカをこちらのカメックスが耐えたところで、時間切れ。悔しい。2色デッキの悪い点が出ましたね…。

4戦目:モクナシジュナイパー(先攻、勝ち)
順当にオルタージェネシス→アルティメットレイまで決めながら、裏でケルディオ用にモスノウを立てる。モクナシがマオスイで下がった次のターン、博士の研究でケルディオ・水エネ3枚・ポケモンいれかえをという仕込みも疑われる引きで、モクナシに代わって出てきていたジュナイパーをソニックエッジで倒して勝ち。

あとがき

ここまで長文お読みいただきありがとうございました。
Bレギュレーションが使えなくなるまであとわずかとなってしまいました。
GXウルトラシャイニーで復帰した私としては少し寂しいです。そんなBレギュ最後の大会で、復帰した当時最初に握ったゼラオラレックウザでもお世話になったレックウザと一緒に戦うことになったのは不思議な縁のようなものを感じました。使い慣れたカードがなくなるのは悲しいですが、同時に今後のEが入る新スタンも楽しみです。
面と向かってのポケカは当然楽しいですがなかなか難しい昨今、PTCGOもありますし、今後もいろいろな形でポケモンカードを楽しんでいきましょう!


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