METsの計算式【理学療法士国家試験】
第56回理学療法士国家試験午後の11問目にMETs(代謝当量)を求める問題がありました。
理学療法士国家試験ではMETsをはじめ、計算を求められる問題が出ます。
しかも実地問題で出しやすいジャンルのため、覚えておくべきポイントといえます。
今回でMETsの計算式をいつでもできるくらいにしておきましょう。
2022.9.29
動画も作りました。
まず大前提で覚えなければいけないことがあります。
1METsは「40歳、体重70kgの白人男性の安静座位での呼気ガス分析から得られた酸素消費量である3.5mL/min/kg」と定義されています。
思いきって「1METs=3.5mL/min/kg」だけ覚えておきましょう。
これを覚えておかないと今回の問題は解けません。
今回の問題の症例は体重90kg、最高酸素摂取量2,625mL/minでした。
計算すると2625÷90
=29.16mL/min/kgとなります。
これに60%=0.6をかければいいので
29.16×0.6
=17.5となります。
最後に1METs=3.5を割って求めればいいので
17.5÷3.5
=5となるので、答えは5METsと答えることができます。
1METs=3.5mL/min/kg
これさえ知っていれば数学が苦手な私でも答えを出せます。
問題文には出てこないので、覚えておかないと絶対に答えは出てきません。
おそらくMETsという指標も完璧ではありません。便宜上、定義を決めているだけだと思います。
ですので、理学療法士国家試験では、性別とか年齢とか人種は置いておいて、
1METs=3.5mL/min/kg
だけ覚えておきましょう!
第58回理学療法士国家試験を解いてみました。
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