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2つ選べ問題の攻略の仕方【理学療法士国家試験】

2つ選べ問題についてどういう印象ですか?

片方正解しても、もう片方を間違えるとその問題は不正解になってしまうため、難しいと感じているのではないでしょうか。

そんな2つ選べ問題を攻略するための解き方を解説していきます。


近年の理学療法士国家試験では、2つ選べ問題が20問以上出ています。

この記事で2つ選べ問題の点数アップに繋げていただきたいです。


動画はこちら


なぜ2つ選べ問題は難しいのか

答えは単純です。選択肢が多くなるからです。

選択肢が多くなるとはどういうことか?まずは1つ選べ問題から見てみましょう。

1 or 2 or 3 or 4 or 5 の5通りになります。

選択肢は色のついている範囲



では2つ選べ問題を見てみましょう。

1 & 2 or 1 & 3 or 1 & 4 or 1 & 5 or 2 & 3 or 2 & 4 or 2 & 5 or 3 & 4 or 3 & 5 or 4 & 5 の10通りです。

色のついている範囲が広い!


「偏差値38でも理学療法士国家試験で8割以上正答した方法」でも書いた通り、1つ選べ問題では選択肢が5通りでその確率は20%です。


それが2つ選べ問題では10通りとなりその確率は10%です。かなり正解が遠くなります。


2つ選べ問題でももちろん間違いを探すのですが、1つ間違いを見つけても答えは6通り残されておりその確率は16.6%。この時点では何もしていない1つ選べ問題にも追いついていません。2つ間違いを探して残りは3通り(33.3%)となり、ようやく1つ選べ問題と同じ段階になります。

このことから2つ選べ問題では最低2つ間違いを探さないとかなり不利な戦いを強いられます。

逆に言うと2つ間違いを探せれば1つ選べ問題と確率上は同じように戦うことができます。

2つ選べ問題では正解を2つ選ぶ前に必ず2つ間違いを探しておくようにしましょう。


その上で「これは絶対正解!」と自信のある選択肢があれば、あと1つ選べば完了なのでここまで行くのが理想です。



具体例

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※第56回理学療法士国家試験、第56回作業療法士国家試験の問題および正答について(厚生労働省)を加工して作成
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-08_09.html

第56回午前の19番目の問題です。

これはすぐに3つ間違いを探せて、残った2つの選択肢も自信を持って答えることができました。



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※第56回理学療法士国家試験、第56回作業療法士国家試験の問題および正答について(厚生労働省)を加工して作成
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-08_09.html

第56回午前の86番目の問題です。

これは知識不足から間違いを探しきれず、低い確率のままギャンブルをした結果間違えた問題です。



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※第56回理学療法士国家試験、第56回作業療法士国家試験の問題および正答について(厚生労働省)を加工して作成
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-08_09.html

第56回午後の21、30、37番目の問題です。

これらは最低ラインの2つの間違いを見つけ、3つ目の間違いは見つけられなかったものの「これは正解!」と自信の持てる選択肢があったため、いずれも正解することができました。



まとめ

2つ選べ問題は最低でも2つ間違いを探す!

その上で自信のある選択肢を見つける!

2つ間違いを探せないとかなり厳しい。そのため十分な勉強が必要です。


この方法で一人でも多くの人の点数がアップしますように。




最後までご覧いただきありがとうございます。未来の理学療法士、理学療法士の未来のため発信を続けて参ります。今後もよろしくお願いします!