やわらかい頭の作り方を読んで

1.読む目的

①PTの勉強よりもまずは、思考法の本を読んで頭を整理したいと思ったから。
②職場で教えてもらったことを頭で整理できず忘れてしまうことがあるから。
③自分が尊敬している人は、普段どのようなことを考えているんだろうと疑問に思ったから。

この3点がこの本を読むきっかけとなりました。


2.印象に残った文章

①物理的世界と精神的世界
→100m競争といった物理的な距離もあれば、目には直接見えない人間関係での距離感という精神的な距離を表すものがあります。これはサッカーのシュートブロックでも同じことが言えます。例えばよくある股間や顔面にボールが当たるときは、近づきすぎた時でも遠すぎた時でもなく、中途半端な距離でビビりながらいくと当たってしまい痛い思いをします。人間関係でも、先輩や上司に思い切って近づいてしまえば批判を喰らうことはないし、そもそも職場で関わることがない人には、批判を受けることがないので精神的ダメージは0に等しいです。逆に中途半端な距離感で話すと話の展開がなく「あの人は面白くない人」や「用がないなら話にこないでよ」などといった批判を陰口などで知り、精神的ダメージを受けます。これはまさに物理的距離と精神的距離が同じ構造であることがわかります。僕は年上の人と話すのがとても苦手で人見知りみたいになってしまうので、中途半端な距離感を取りがちになってしまいます。そのため、いつもの自分をさらけ出せるように、思い切って先輩や上司に話しかけて行こうと思います。

②ドップラー効果
→ドップラー効果とは、救急車が近づいてきたときの音と過ぎ去った後での音は違う音に聞こえる現象のことです。これは心理的なことにも反映されていて、例えば中学生の時に見ていた20歳はすごい大人に見えていたけど、いざ20歳になってみたらまだまだ子供と思うことは誰しもあると思います。これはまさしくドップラー効果と同じ構造であり、「近づいてきたものと過ぎ去った後の見え方や聞こえ方が違う」ということです。僕も高校生の頃、怪我をしてPTがすごくカッコよく見えていて憧れていましたが、いざなってみると、高校生の頃に見ていたPTとはかけ離れているような気がします。なので、今の事象の思い込みを排除して、客観的に判断できるようになりたいです。

③資産はいずれ重荷になる
→アメリカのコメディアンが「有名人とは人に知られるために生涯働き通し、その後は人に気づかれないようにサングラスをかける人のことである」要するに今まで頑張って積み重ねてきたものが、後々邪魔をするという話です。これは理学療法士でも言えることで、いくら勉強をしてもその考え方が邪魔をして、患者様に適した介入ができていないということが起ってしまします。なので僕は、考え方の固定概念を排除して、様々な視点から介入のできるPTになりたいと思います。

④成功の反対は失敗か
→何か目標があって、それに向かって行動しいる人はこれから先「成功」や「失敗」をたくさんすると思います。しかしこの2つは対義語なのでしょうか。これは行動したものだけが経験できる財産で、逆に何も行動していない人はこの経験ができないと考えると、成功や失敗の対義語は「何もしない」ということになると思います。「PKを外すことのできるものは、PKを蹴る勇気があるものだけ」という言葉がありますが、これがまさに同じ構造であることがわかります。なので、僕は今掲げている目標を達成するために、「失敗」を恐れず行動するのみです。

⑤自由旅行とパッケージ旅行どちらが自由?
→メニュー表を見て料理を選べる飲食店と、コース料理が出てくる飲食店ではオプションを選ぶ主体が違うという大前提があります。自由選択の方は、自分の好きな料理を選ぶことができるので失敗はほとんどなく選択の自由度は高いです。それに対してコース料理では、自分の苦手な料理が出てくる場合があるので失敗することもあり、選択の自由度は低いです。しかし、コース料理では、今までに食べたことのないようなものが出てきて、それがすごく美味しかったなどと新発見をすることができます。これは自由に選択できる方では、ほとんど経験することができないです。要するに、自由に選んでいるつもりでも、実は狭い範囲でしかモノを選んでないということになるんだなと思いました。なので僕も、理学療法の分野だけでなく他の分野から勉強をしていくことで、新発見があり自分にしかできないようなリハビリをしたいです。

3.この本を読んで。


日常生活での出来事でも頭を柔らかくして構造を見抜いていくことで、その考え方や知識がいくらでも転用していけるのだと思いました。今までの自分は、とにかく勉強会行って周りの同期や先輩に負けないようにとがむしゃらに頑張ってきたため、人からのアドバイスを無視して「自分はこうだから!」と自ら視野を狭くする行為をしていたと実感しました。この本を読んで、日々の日常生活が学びになることがわかったので、これを意識して明日から精進していきます。

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