大学院への進学を考えてる方に
最近私はPT業界は今後どういった道をたどるのかという情報をオンラインの有料記事などでチェックしています。
そこには…
人口に対してPTが増えすぎている。周りと同じことをしているだけではこの先のPT業界は淘汰されていく。
といった内容の記事が書いてありました。
そこで重要になってくるのが自分自身の価値を上げていく(ブランディングする)ことだと書いてありました。
大学を出て臨床経験を積んでいき技術や後輩への教育、患者とのコミュニケーション能力が他のPTと比べて抜きに出た存在になったとします。もちろんPTにおいてこれらの能力はとても大事です。
しかし、患者は15万人いるうちの1人という認識しかなく、そのPTの実力は判断できません。周りから評価されるPTになるには上述したような技術や人間性といった目に見えないものも必要ですが、やは大事になってくるのは自分の武器を視覚化することであると考えます。
具体的には
PT+αの資格をとる(認定・専門理学療法士、AT等)
研究功績を挙げる
といったものになります。
前置きが長くなりましたがそこで今回のテーマは自分の価値を高める一つの道である大学院への進学についてです。
・大学院ってどういう場所?
・大学院に行くメリット・デメリット
・大学院の選び方
・大学院の入試形態
の4本立てでお送りします!!
大学院ってどういう場所?
皆さんは大学院と聞いてどんなものを想像しますか?
日本の大学院は研究10割のところがほとんどです。海外では研究と並行して臨床スキルを学べる(徒手療法等)大学院があります。
日本では最近、徒手療法を専門とする大学院が首都大というところで開設されました。
一般に大学院は修士課程と博士課程の2種類に分かれます。
修士は2年、博士は3年で卒業することが可能です。
大学を卒業して入学できるのは修士課程の大学院になります。
ですので今回は修士の大学院にスポットを当てていきます!
修士課程の大学院に行くメリット・デメリット
大学院に行くメリットは?
・研究方法を学ぶことができる
・自分の論文ができる
・学位が上がる(学士→修士→博士)
大学に行くデメリットは?
・お金がかかる
・忙しい
メリットを詳しく解説すると。
大学院では、臨床に出て感じた疑問や、卒業研究を発展させたくなった時、指導員の元で研究のノウハウを学びながら研究ができます。臨床で活躍されているPTの先生方には独自の指標を作ったり治療法を考案したりしているらしいです。この方法を論文にしてPT同士で共有できれば医療の質も上がり自分の功績にも残せるのですが肝心の論文に起こす方法がわからなかったりする方が多いようです。
そこで大学院で学んでいれば研究のノウハウは知っているため、あとは時間を見つけてコツコツ文字にしていくだけの作業になります。しかもこの論文を英語で書いてしまえば海外に挑戦したいとなった時に自分の評価を上げるツールの一つになります。英語で書けない場合は業者に委託するのもありかと…
学位に関しても大学だけでは『学士』ですが大学院を出ると『修士』となり周りと差をつけることができます。
デメリットを詳しく解説すると。
『お金がかかる』について、実は大学院は大学と比べて授業数も少ないのでその分安いです。学費に関しては次の章で述べます。
『忙しい』について、私は就職しながら大学院に行くことをお勧めするので勤務→大学院となるので忙しいと書きましたが就職しないで大学院をメインで考えるなら負荷は減ると思います。
大学院の選び方
大学院の選ぶ基準は様々ですが
1.学費
2.大学院までの距離
3.学びたい分野
決めてはズバリこの3つになるのではないかと私は考えます
まずは1の学費に関して。
皆さんは大学の学費はどれくらいかかると考えてますか?
私立大学であれば4年間で600万円はしたはず。それくらいの額になるのではないかと不安な人もいると思います。
しかし、大学院は私立大学と違い入学金+学費で2年間でかかる学費は
国公立で約80万円
私立で約150〜300万円
https://school-hikaku.net/rehaschool/146/参照
と探せば安いところはあります!
次に2の大学までの距離についてです。
2年間大学院生活を経て就職をするのもいいと思いますが若いうちのパワーに任せて昼間→勤務、夜間→大学院が働きながら勉強もできて良いのではないかと個人的には考えています。
夜間の大学院は大体18時30分から始まり90分講義が1コマか2コマで終わります。
ですので17時に病院勤務が終わってそのまま大学院に授業の始業に間に合うくらいの距離にあることが望ましいです。
また勤務する病院やクリニックによっては夜間の大学院を奨励していない場合もあり、行きたい大学院を決めてから大学院での学びを許可しているところを職場にすることがいいと思います。
こういった職場は授業日には担当患者を減らし帰りやすい職場環境を作ってくれるところもあるようです。
最後に3の学びたい分野についてです。
運動器、神経系、内部障害、小児などそれぞれの分野にはそれぞれのスペシャリストがいます。修士の大学院に関しては主に学ぶものは研究方法となりますが、自分の専門に近い先生の元で学ぶことに越したことはないと思います。
大学院の入試形態
続いて大学の入試形態についてです。
入試日は8〜9月のところが多いようです。
入試は一般入試と社会人入試があります。
ここで気をつけたいのは社会人入試ですが、応募資格に既に就職している場合勤務先の所属長の承諾書等を提出という条件がある場合があります。
入試科目は
語学試験(英語)、口述試験、小論文、専門科目等があります。
出願書類の中には2年以内に受けた外部試験(TOEFL、TOEIC)のスコアを提出する大学院もあったりするので詳しい募集要項は調べてみてください!
以上。長くなりましたが自己ブランディングをするための一つの手段に大学院での学びを検討してみてください。
有益な情報を発信するためにここで寄付してくださった資金を下に勉強会やオンラインサロンに参加し、より質の高い情報を皆様に発信していきたい思います。応援よろしくお願いします。