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〜知っておきたいPTの給与システム〜

今年が最終学年の方々は最後の臨床実習も終わり、国試対策に就活と多忙なことと思われます。
ところで就職を決めるとき、皆さんは何が決め手となりますか?

私が見つけた論文によると1位に給与が上がっていました。
石坂正大,久保晃,金子純一郎・他.理学療法学科学部生の就職先と就職先選定における関心事項.理学療法科学32(4).2017.531-536.

そこで今回は、具体的なPTの給与体けが気になる方に向けての記事になります。
求人情報などでは基本給が必ず載っていますよね?
私もアルバイトを探す時などは仕事内容より先に時給を見てしまいます(笑)しかし、初任給の給料だけで就職先を選んでいいのでしょうか?
理学療法士の給料の考え方について、調べたのでお話します。

PTが一年間に稼ぐ金額は??

PTは一日に見れる単位数が決まっており、そのため一年間最大単位数で働くとPT一人当たり約1200万円稼ぐ計算になります。
この中から1/3〜1/2ほどのお金を人件費として病院は、私たちに支払うので400〜600万円程が私たちの給料となるのです。

理学療法士への基本給の主な支払われ方は?


今回はPT一人当たりの給与が400万円だったという想定で例を挙げます。

パターン1
 始めの給与は少ないが徐々に上がっていく型
人件費としてリハビリ科が受け取った給料は一度まとめられ、経験年数の低い人から少しずつベースの給料(400万円)を減らし、経験年数の多い人に給料を増やす

始めの給与は少ないが徐々に上がっていく型の図

パターン2 
 始めの給与は高いが昇給額が少ない型
初任給が高い場合にありがちですが、理学療法士が稼げる限界は決まっているので若手の理学療法士の給料を安くしてベテランの給料を高くすることができず上がり幅が小さい。

始めの給与は高いが昇給額が少ない型の図

このどちらかが病院で見られるパターンかと思われます!
ですので基本給がそのまま将来の給料の伸びに反映されないこともあるというお話でした!

基本給だけが給与じゃない!

お金の面で言うとその他にも…

・時間外労働手当(残業代)
・超過勤務手当(休日出勤)
・資格手当(認定理学療法士等)
・在宅手当
・交通費
・出張手当
・勉強会、研修会手当

等、病院によって様々な手当がつくことがあります。基本給+これら手当を含めた給与を額面給与と言います。
そして、額面給与からいくらか税や保険料が抜かれたものが私たちの口座に振り込まれる手取り=お給料となるのです!

以上で給与の話は終わりとなります。


最後に

給与は生活を支えていく上で大事かとは思いますが、
自分が今挑戦したい分野の初任給が低くても諦める必要はないと思います。

初任給が低くても患者さんのためにガンガン治療に励み続ければ、
いつかその道の第一人者となり、
将来的には高い給与が入ってくるのではないでしょうか?

私が給料を稼ぎたいのはコッチ派です。
だってコッチで稼いだ方が理学療法士としてかっこよくないですか?


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