カウンセリング研究室 東京三鷹
“たのしみ”は最高の抗ストレス薬
令和5年 就労条件総合調査より Q.「完全週休2日制」の企業割合は? A.53.3%(労働者の割合としては61.2%) 「何らかの週休2日制(完全週休2日制を含む)」を採用している企業割合は,85.4%でした. 「何らかの」とは,月に1~3回,週休2日がある,というもののようです. 週休2日よりも実質的に休日が多い制度のある企業は7.5%で,労働者の割合で言うと,9.8%にあたります.週休2日よりも実質的に休日が多いとは,具体的には,月1回以上週休3日制、3勤3休、
#7 先輩A だれしも,多少ちやほやされる瞬間がある.輪の中心で,ちょっと昂揚してフレンドリーに話している同業の彼の姿を見て,仕事を教えてくれた先輩は言った. 「気をつけろよ」. 「先生」,「コーチ」,「社長」,「○○様」とちやほやしてくれる周囲の人からの態度に自分の本質的な何かが勝れたかのように誤解して,良い気になってはいけない.所詮,それはその関係だけのことなのだから. ある関係に限って,「先生」などの役割を制限的に付与された,というのが本当なのだろう.自分という人
小学校入学時に 給食袋をいくつか用意した. ランチョンマットを入れたり,といったあの袋. 生地は,なるべく子どもに選んでもらい, なるべく愛着を持ってもらいたいと思ったけれど いくつかは, 親として持ってもらいたい柄の生地を選んだ. 子と親のせめぎ合い. 親の感性みたいなものも 子の成長に影響するのでは,と考えると 親として,まっとうなのか,ちょっと不安にもなる. 親は親として,親なりに 子の行く先を少し照らしたいと思っている. 余計なお世話なのかもしれない, 偏りが
走りたくない時がある. 気が向かない. 身体が重い.疲れている. そんな思いが過る. 無理して走らないのも正解. もうまったく走らないと決めたわけではない. がんばって走るのも正解. 走っているうちに気持ちが上がってくるだろう. 強迫心性が生活や人生のテーマである自分にとって とらわれないことが大切な課題だったりする. ほどよく,走らないことが大切. 走らない気持ちのもっていき方・思考を 成功体験の一つにしたかったりしている. 自分ではほどよく走っていないつもりでも
#6 哲学的であること 誰しも一編の小説くらいは書ける,それくらい誰にもいろいろあるものだ,といったことを思春期の頃,聞いた気がします.細部の文言も違うと思いますし,もしかしたら趣意も変わってしまっているのかもしれませんが,誰にも生きていく上で,さまざまな悩みや決断や事情や思いがあるのは本当のことのように思います. いろいろあるけれど,たいていは,喉元過ぎれば…,で終わってしまえば思い出として,心の小箱にしまわれます.大変だったことも良い思い出として,しまわれ,薄れて
#5 追い抜かれたこと 小学校の高学年の頃のことだと思う. 1000mくらいの競走がクラブ活動であって, 授業でも体力測定でもなかったから, みんなそれほど真剣でもなくて, 自分が何となくトップで走れていた. そのままゴールできそうなときに, ゴール直前で 当時仲の良かった友だちに抜かれて 2位でゴールすることになった. 気配にも足音にも,まったく気づかなかった. 油断と言われれば,返す言葉はない. ゴール後, お互いに軽口を叩いて それで終わったこと. 選手に選ばれ
法律上,やるべきことをやっていない会社で 働いていたことがある. その時は, その法律についての知識はほぼ皆無だったから, そういうものか,と受け容れていた. 批判できるだけの知識や根拠や教養を持ち合わせてはいなかった. それよりも関心の強い他のことがあったり, やらなきゃいけないと思っていたことがあったり,で その法律に関することの 優先順位が低かった,というのもある. なにより, 法律を守らないとした,その人は自分にとっての憧れの人だった. 悪意はもちろんのこと, “足
相手を肯定する言葉は紡げる. 相手に肯定的であることはずっと難しい,気がする. 一般に 「的」がつく方が,焦点がぼやけることが 多いように思うけれど・・・ ふと, その場限りでなく, 肯定的なほうでありたい,と そんなことを思った.
令和5年 能力開発基本調査より Q.正社員に対する教育訓練は,OJTとOFF-JT,どちらを重視しているのでしょうか? A.OJT重視だそうです. 全体のうち78.5%の企業でOJT重視(それに近いを含む),正社員以外に対してもほぼ同様(正社員に対してより少し多い)でした. OFF-JTまたは自己啓発支援に費用を支出した企業は54.6%で,労働者一人当たり平均して1.6万円くらいです. 社員に対する能力開発方針は,「企業主体で決定する」企業が7割くらいで,「労働者個人
あとからすると, はじめから何か,おかしいと思ってたんだよね,と思うことがあります. おかしいと思っていたことが途中で解消されてしまうと忘れるので, おかしいと思っていたことが解消されずにそのままだったり,増悪したり,関連する何かが付け加わって今に至っている,ということなのかと心理学的には考えたりします. 小さな違和感に,まぁ些細なことだから,と大目に見ていたことで 結局自分がしっぺ返しをくらったということに, ずいぶん大人になってやっと気づけました. 気づいてしまう
走るって,コスパ,タイパがいいと思うけれどどうだろうか. 動きやすい恰好で,とりあえずは走れる. 家の周りでとりあえずはできて, どこかの場所に行ったり,場所や道具を借りたり,というのでもない. 社会人になってしばらく経って,週末に再び走り始めたとき, 部屋着みたいものに,テニスシューズで走っていた. 1時間も走れば,けっこう立派なトレーニングになる. もちろん,やろうとすれば,ストレッチとか, 準備があるけれど,他のスポーツに較べて それなりにそのスポーツのことをするとし
たのしみは やま登り途中にクーリッシュをいただくとき (やま登りの途中のひと休み… これほどクーリッシュがおいしい瞬間がほかにあろうか) “たのしみ”は最高の抗ストレス薬
エレベータを待っていた間に忘れ物に気づいて,取りに帰っている間に同じ階の人が家を出て,ちょうど着いたエレベータで降りて行った.その人は,ちょうどエレベータが来ていてラッキーと思っただろうか? 思ってくださったら,幸い.幸先の良い一日を.
「逃げ道がないよ」 冗談めかしてだけれど,そんなことを言う子. 子どもは子どもで大変・・・ 学校では,いろいろある. 同い年の子どもを集めて一律に教えて効率的だけど, 教育はよく考えられ,むかしからすれば 進化し,改善していることも圧倒的に多いけれど, (この数十年で変わったのはITと初等教育が双璧ではないか,くらいに思う) 学校生活には,息が詰まる思いをすることもあるのだろう. むかしもあったにはあった. いつの時代もきっとあるにはある(のだろう). 子どもの世界は,
#4 銀河鉄道999 「いかんよ,若いの! 旅をするのならお金はたいせつにしなきゃ 要求された以上は払うもんじゃない.人はえらいとは思わないよ」(「火星の赤い風」)(松本,1997a) 「光る体も高い身長も立派なマスクも無法の宇宙ではじゃまになるだけよ.宇宙で必要なのは勇気と誠実さにささえられた実力だけ……」(「蛍の街」)(松本,1997b) 「劇場版 銀河鉄道999」より 「人(男*)なら,危険を顧みず,無理(死ぬ*)とわかっていても行動しなければならない時がある.
社会保障として,安心できる社会か? 将来のことが不安で,不本意な歩みを止められなかったり,無理をしてしまったりすることがあります. 社会保障・社会支出とは,制度によって,広義に公的に個人の経済的な負担を軽減しようとするもので,たとえばILO基準では,(1)高齢 (2)遺族 (3)障害 (4)労働災害 (5)保健医療 (6)家族 (7)失業 (8)住宅 (9)生活保護その他といった分類が一例として挙げられるもの,と言えましょうか. 令和4年度 社会保障費用統計より Q.社