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やっぱり、愛だよ愛

 日本ロールシャッハ学会第27回大会@中京大学に参加してきました。日本ロールはちょいちょい参加していて、今年は参加する必要があっての参加だったので、「当日会場にいればいいか」ぐらいの感じで参加。不遜な会員ですみません…。腰が思いめんどくさがりなので、参加するまではとにかく気が重いけど、参加してしまえば結構楽しめてしまう性格。どの発表を聞くか、行きの新幹線で考える始末…。
 余談ですが、今回は実家の最寄り駅から新幹線で向かったので、1日目の朝に親に駅まで送ってもらったのです。行ってきまーす、と車を降りた直後スマホを車に置き忘れたのに気がつき、ダッシュで親の車を追いかけ、窓をバンバン叩いて止め、後続車を待たせて無事にスマホを確保するという大立ち回りをしたのでございます。各方面にご迷惑おかけしましたことを、ここでお詫び申し上げます。後続車の方が笑って見てたので、ホントよかった…。珍道中の始まりかと思ったけど、その後無事に会場に到着しました。

 私のドタバタはどうでもいいとして、今回の大会でも世代交代が進んだなぁという印象。いわゆる第一世代(というのかな)の先生方は多くが鬼籍に入られたこともあり、その下の世代にバトンタッチされたのを感じました。さらに、発表者も若いなーという印象で、それぞれ真摯に臨床や研究に取り組んでおられるなと、参加しててわくわくしました。
 特に、若手シンポジウムにいちばん現れていたように感じます。ロテの基礎研究はやり尽くされているところもあるし、まだまだ手つかずのところも。やり尽くされているところでも、100年たって基礎データの信憑性妥当性が揺らいでいる部分があったり、関係領域の認知心理学や脳神経科学の発展で従来の理論で説明されていたものが成り立たなくなったり。そういうところを何とかしようとしている若き研究者がいる、というのを知ることができただけでも使い手としては心強い。「これから100年不意流行かつ自由になっていけばよい」「他の領域との橋渡しとして」「基礎研究は矛だけではなく盾としての役割を磨いていくもの」など、心に残るメッセージをいただきました。本日最後の、解釈とフィードバックをめぐる議論もまた、興味深かったです。日本においてはさまざまな解釈技法が使われているのですが、ひとつの事例を阪大式、R-PAS、包括+力動的解釈、片口式と、いろんな視点で解釈とフィードバックについて議論されたのは、とても興味深かったです。みんなロテに対する愛がすごい。かくいう私も、何もないときに図版を眺めてニヤニヤするくらいはロテを偏愛しているわけですが、学会なんかで登壇する先生方の鮮やかな解釈を眺めて「こういう解釈をしたい!」と思うばかり。おのれの力量のなさに絶望しつつ、やっぱりロテの魅力にからめとられてしまうのです。どうしてそんなにロテを愛するのか?多分、人間理解にとても役立つからです。
 
 …とここまで書いて、1ヶ月あっという間に過ぎてしまいました、はやい……(TдT)。年内に記事を書き上げたかったけど、こっから長くなりそうなので、無理矢理終わることとする…スンマセン。
 ともあれ、今年も駄文をお読みいただいてありがとうございました。来年はもう少し更新頻度を上げたいところですが、できるかどうか…。忙しいを理由にしたくないですけど、年と取ると光のように時間がはやく過ぎる。それを肝に、やりたいことを先送りせず、いろいろなことに挑戦したいです。
 よいお年を!

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