リキッドとソリッド

noteは基本的には見たもの、聞いたこと、読んだことの備忘録として使います。こうやって投稿すればいいのかな?

自分の個人ノートとかにつづることもできるけど、ネットに曝されることを意識するときっと「ちゃんと書こう」と思えて、きちんと記録として残せる気がする(今日で終わるかもしれない)ので。

第一号は、昨日観たswitch インタビューのこと。

人形劇師の沢則行さんと、演出家の宮城聰さんの対話。

お二人の話の中で、日本人は「リキッド」で欧米人は「ソリッド」な演技・演出をする、という話が出てきた。

ここからは私の解釈も入るけど、リキッド(液体)とは、つまり協調性とか、周りの空気に同化していく力のこと?ソリッド(固体)は個性とか周りの空気に同化しない独特さのこと?かな、と思った。

リキッドだからこその良さがあって、例えば、大自然の中で行われた宮城さんの演目は、自然vs人間にはならない。自然と一緒に、むしろ自然を味方にして、自然も演目の一部と化する。

ただ、宮城さんは「僕は全体主義的なものが嫌いで」と。リキッドは、そういうものへ向かわせる力も持ち合わせている。空気を読むとか、みんな良いといったものが良い、みたいな、そういうところ。ずっと同じ場所、同じメンバーでいると、みんなが「良い」と思っていることで埋め尽くされる。それを少しでも外れると、「排除」される。だから、流動性を大事にしてる、とも言っていたような気がする。宮城さんのシアターではいつもメンバーが変わる。

演劇の面白いところは、「正反対の人」も同じお盆に乗ること、と。自分と正反対の人が一緒にお盆にの上に乗って、演劇をするとき、何か面白いものが生まれる。その化学反応を楽しめる。

ああ、そうか。リキッドな人たちが集まって、小さな集団の中にずっといると全体でソリッドになる。だけど、この人は、どこまでもリキッドでいることを目指してるんだな。私もそうありたいな、と思った(本人が本当にそれを目指しているかはわからない)。

それにしても、宮城さんの作った演劇は、一瞬しか映らなかったけど、すーっと引き込まれるような魅力があった。観に行きたいなぁ。静岡…


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