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悲しみの大切さ。頭の中の感情たち「インサイド・ヘッド」

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2020/07/08

こんにちは。HACOです。

久しぶりにピクサー作品の「インサイド・ヘッド」をみました。もう何回みたかわかりませんが。ものすごく良作です!

良すぎることが欠点かなとも思います。頭の中の感情や記憶の機能(働き)についてや、心が病んでしまう仕組みなど。最初に見たときは、大いなる興味深さとともに、誰向け(対象年齢は?)の作品なのかなと思いました。

個人的には、つくられた方がある意味で「自分のため」につくったのかなとも思いました。

あえて対象を考えてみると、子どもをもつ親が対象かもしれません。子どもの心の発達にどう向き合っていくか、その時の自分のこころにどう向き合うか(向き合ってきたか)を振り返ることにつながるかなと思ったりします。

頭の中の感情を擬人化して、登場人物の視点と、登場人物の脳の中からの視点から、日常のあれこれを体験していくことになります。

「ヨロコビ、カナシミ、ビビリ、ムカムカ、イカリ」といった代表的な感情たちの冒険活劇?でもあるのは、物語づくりのうまさですね。

いろいろあって、こころが病んでしまいそうな主人公がどうなっていくのか。感情たちはそれにどう立ち向かっていくのか!?そんなお話しです。

特に「悲しみ」という感情機能について。「悲しみ」という感情がある意味は?メリット・デメリットを考えることになります。

「悲しみ」があるから、「悲しみ」を共感できるから、他者に寄り添える。寄り添うことで癒されることもある。ツラいけど大事な経験を与えてくれる感情なのかもしれません。

うつや不安のケアのための認知行動療法の中にある「コラム法(認知再構成法)」とも親和性が高いです。自分の感情に気づくことについて、この作品をみることで、イメージしやすくなると思います。○○な状況では、自分の頭の中の「イカリ」が暴走してるな、、、とか。その暴走によって、極端な考えになっていたり、暴力的な言動が表出していたり。そんなことを気づくのに役立ちます。

自分のこころに気づくことができる作品ですね。

特典映像で、少し大きくなった主人公の感情が発達して、脳の中の指令室のコントローラのボタンが増えているって表現も好きです。思春期の複雑なこころの様子をうまく表している気がします。

大人になると、その多様な心も抑圧されたり、強制されたりでこじんまりとまとまってしまう可能性があるのも何だか寂しいことなのかも。

大人になっても、豊かな感情を持ち続けられるような生き方もありなのかもしれません。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日もよい一日を。

それでは、また。


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