見出し画像

PCの内部配線スリーブケーブルを作ってみる 準備編


正直スリーブケーブルを作るのは面倒くさいですし、長さを指定して注文できるところもあるので自分で作るより買ったほうが時は金なり時間効率も仕上がりもよいものができると思いますよ。工具も新しく買うと結構かかります。でもどうしても作ってみたくなったのでやってみました。

今使用しているPCは『DLH21』というITXケースで組んだ自作PCです。電源は『DAGGERPRO』というのを使用しているんですが、ケース内が配線だらけでエアフローが悪そうなのとケース内をすっきりさせたいので必要なコネクターのみの配線が欲しいと思ったからです。

準備したもの

  1. コネクター

  2. ターミナル(コネクターピン)

  3. 電線

  4. スリーブ

  5. 熱伸縮チューブ

  6. スプライス

  7. ワイヤストリッパー

  8. ワイヤストリップゲージ

  9. 圧着工具

  10. 電流テスター

  11. PC電源テスター

  12. ライター

  13. コネクターピン抜き

1.コネクターハウジング

電源付属のケーブルからハウジングを抜き取り使用するのが良いと思うのですが、今回はハウジングを類をすべて新しく用意しました。

molexさんの5557を使用したかったのですがショップに取り扱いがあっても在庫なかったりでmolexで揃えることができませんでした、ですのでmolexさん以外のハウジングも使用しています。

電源はFSPさんの『DAGGER PRO』を使用しているんですが、ペリフェラル用のハウジングがWSTさんの『P5-I42002K6A-B』でMDPC-Xさんでしか売っているのを見つけることができませんでした。

WSTさんの『P5-I42002K6A-B』

ハウジングはすべてMDPC-Xさんで購入しました、ドイツからの発送ですが配送料が一番安い方法でも2週間ほどで到着しました、梱包もしっかりしていたので信用できるショップだと感じました。

2.コネクターピン・ターミナル

ネットショップでピンの取り扱いがあっても寸法の記載がないメーカーの記載がないなど、どれを買えばいいのかわからん!!

MOLEX製コネクターにはこの5556シリーズのピンが対応しているようで、今回ニューミニフィットターミナル『5556TL』を使用しました。

5556シリーズには12種類あるようで材質、使用できる電線の太さ、そしてピン形状によって品番が違います。

ピン形状については、一つ一つのピンがバラバラになっている『バラ』と、ピンが連結された状態で販売されている『連鎖状』となっているようです。また材質に関してはりん青銅のほうが材質が良いようです。

使用予定の電線がAWG18なので5556TLをモノタロウ(https://www.monotaro.com/g/00161951/?t.q=5556)にて購入しました。モノタロウはメーカー・品番がしっかり明記されているので安心して買えました。

モレックスカタログより
https://www.japanese.molex.com/japanese/contact/docs/9876502074_WtoB(Power)-01.pdf

3.電線

UL1007規格AWG18の電線を使用しました。使っている電源付属の電線と同じ太さ規格なら問題ないと思います。これもモノタロウにて購入。(https://www.monotaro.com/g/04936599/?t.q=UL1007)。

最初は長さ10mを購入しましたが24ピン、ESP8ピン、PCIe8ピン×1、ペリフェラル×1・練習用で使用しましたが10mでは足りず、さらに50mを追加購入しました。ついでに余った電線でスピーカー用ツイストケーブルも作りました。

4.スリーブ

X-ZONEさんの4㎜スリーブを使用しました。3㎜だと細くてスリーブ間に隙間ができるようで、4㎜だとスリーブがコネクターにぎっしり並んでいい感じになりました。

正直スリーブの良し悪しは分かりません、気に入った色でいいと思います。

24ピン、ESP8ピン、PCIe8ピン×1、ペリフェラル×1・練習用で使用しましたが10mでは足りず、さらに10mを追加購入しました。

5.熱伸縮チューブ

4㎜の熱伸縮チューブを使用しました。

スリーブを配線に溶かして固定するために使います、ホームセンターに売ってるチューブで十分と感じました。この熱伸縮チューブは長さ2mですが2パック使いました。安いチューブどこかありませんかね?

6.スプライス

電線を分岐するために使います。エーモンのスプライスを使用しました。

電源ケーブルよく見てみると一つのピンから2本電線が出ている所があったんですね、半田で電線分岐する技術はないのでスプライスで圧着しました。

7.ワイヤストリッパー

ベッセルさんのワイヤストリッパー3500E-1を買いました。

いままで安い電工ペンチについてるワイヤカッターとストリッパーをつかってましたけど専用品はよく切れて皮膜もきれいにむけます。被膜内の芯線が切れることなく簡単に被膜を剥けるのでどこのメーカーでも良いのでワイヤストリッパーは使ったほうがいいです。

8.ストリップゲージ

エンジニアさんのPA-90 ストリップゲージです。3500E-1に取り付けて使用しました。同じ長さで被膜を剥けるので超便利、作業効率が上がります。

9.圧着ペンチ

エンジニアさんのPAD-12を買いました。理由は2つ、1つ目はダイスを交換することでいろんなサイズの端子に対応できる点です、もう一つはエンジニアさんのホームページには圧着工具ごとに対応しているピンの品番が記載しており安心して買えた点です。

10.電流テスター

ピンアサイン確認のためにします。6ピン、8ピンのコネクターならピン位置を目視で確認しやすいけども24ピンとなると電線に分岐があったりで配線の繋がりがわからんのですよ。

やらかすタイプの人間なんで電源付属の24ピンケーブルのピン位置をノートに記入しながら何度も確認しました。だってまちがってたらパソコン壊れちゃいそうだし、火事になったら嫌やん。

11.PC電源テスター

これはなくてもよかったかも、コネクター完成後に付属ケーブルとで比較確認しました。

12.ライター

熱伸縮チューブを炙るため、チャッカマン的なのを使いました。
何度もチューブをあぶるんで普通のライターだとアチアチになります。

13.コネクターピン抜き

XーZONEさんのを使用しました。
ピンをコネクターから抜くのに使用します。
間違うんですよねピンを指す場所を!


準備に関してはこんな感じです、WSTのハウジング探しが手間だったのと海外通販なんで手元に届くまでに時間がかかりました。
あとはすべて日本で買えたのですぐに届きました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?