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縁凜旅行記

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著者が訪れた旅先での感動を皆様にもお伝えしたいという思いで書いた記事まとめ。本当は教えたくないお宿ばかりだったり。
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2024年2月の記事一覧

沖縄移住に失敗した男が美味い沖縄そばを紹介していく 2024年2月再訪分追記、画像追加

今回は約一年半という移住と呼ぶには短い期間ではあったが、沖縄滞在中に食べた沖縄そばの中でも特に私がおすすめしたいお店をご紹介。 有名なお店は食べ終えて、次はどこに行こうかと迷っておられる観光客の方に参考にしていただけたら幸いでございます。 木灰そば木灰そば とらや 木灰と書いて「もっかい」や「もくはい」と読む。 現在多くの沖縄そばの麺は小麦粉、塩、かん水で作られているのだが、戦前はかん水の代わりに木灰が使用されていた。 こう書くと灰を練り込んでいるとイメージしてしまうがそ

太宰治 斜陽執筆の宿 西伊豆三津浜 安田屋旅館で時間旅行

敗戦により没落した貴族の家庭。 「真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだ」という儚くも気高い心情を、それぞれの滅びゆく姿から色鮮やかに描く。 斜陽は以前から好きな本ではあったのだが、そもそもこちらの宿を知るきっかけになったのは、ライトノベル「ビブリア古書堂の事件手帖」の実写映画を見てからだ。 太宰 治の「晩年」の稀覯本をめぐり繰り広げられる物語に出てくる人物が、小説を執筆する際に籠った、そして秘められた情熱が放たれた部屋。 私が生まれる半世紀以上も前に建てられた旅館