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エナさん 星空ライブ『0% ゼロパーセント』@中標津町道立ゆめの森公園(2023年6月24日)

エナさん 星空ライブ『0% ゼロパーセント』

@中標津町道立ゆめの森公園 2023年6月24日

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夕暮れ迫る ゆめの森公園に多くの人が集まりライブの始まりを今か今かと待ち侘びた。

事前の週間天気予報では、雨からの予報が少しずつ回復する予報に転じ、ライブ当日の夕方には西の空がうっすらと夕焼けに染まるほどの天気になっていた。

開演時間の18:30を少し過ぎた頃、バンドメンバーが先に現れそれぞれのポジションにつく。

大和田亮さんのTaylorが綺麗なアルペジオを奏で始め、それを合図にメンバー皆がエナさんを迎えるたプロローグ曲を弾き始める。そして拍手に迎えられエナさんが登場!

目の前に広がる景色を愛おしそうに見つめるエナさん。

いきなり始まった聞き覚えのあるイントロ。01.星が鳴る道 だ!まだ、明るいのにいきなりクライマックスの星が鳴り出したことに、少し唖然としなが軽快な曲のリズムに乗ってしまった。

次は、bonちゃん(小久保"bon"里沙さん)のパーカッションに乗りながら、エナさんの挨拶MCが入り 02.片目に涙 が始まった。エナさんの声も良く伸びてる。体調不良で参加できなくなった岡島沙予さんに代わって、急きょ当日中標津入りしたキーボードの くわっちさん(桑原康輔さん)のピアノソロもバッチリ。

「もう1曲元気な曲いきます!」と始まったのは 03.メロディ。元気に動きながら歌うエナさん。観客の方まで行ってしまって撮影のカメラからフレームアウト。あーあ、自由過ぎる😅

夕暮れがより進み、夕焼けにうっすらと染まるエナさん。「夕焼けが綺麗だよ!」と皆に声をかける。

星空ライブ『0% ゼロパーセント』の由来。「コロナ禍で言わばゼロになった時、大切なものを思い浮かべると音楽と故郷中標津とそれに関わった人たちだった。それを大切にし、ファンの皆と共有するために 星空ライブ『0% ゼロパーセント』にたどり着いた」とエナさんは思いを語った。

小倉大輔さんの特徴あるベースから始まったのは 04.ゆらゆら。ある意味ゼロから一歩を踏み出すきっかけになった曲だと。地元中標津の皆さんも ゆらゆら が大好きと。そういえば、自分が初めてエナさんに出逢った日もこの ゆらゆら を聴いて一目惚れしたことを思い出した。

続いて、1曲カバー曲。優里さんの 05.ドライフラワー。ワンマンライブでカバーを歌うエナさん、自分はあまり記憶がないけど、ドライフラワーがしっかりとエナさんの色に染まった。なぜ、このカバー曲を入れたのか…機会があれば、今度エナさんに尋ねてみたい。

優しいピアノのイントロから始まったのは、06.ずるいひと。この日のライブで個人的に一番心に響いた曲のひとつかもしれない。揺れ動く心情を静かに切々と綴る表現が素晴らしい。「また連絡するね」ずるい魔法をかけて… この歌詞が夕闇の中にとても切なく聴こえた。とても素敵な曲。


薄い雲の中に星空が見え始めた。

エナさんの甥っ子、姪っ子さんの成長とそれに伴う旺盛な好奇心を描いた 07.こはく日和。二人の行動を描くことを通じて、自己の幼い頃の想い出も辿るように思える。純粋に物事をただただ楽しむことの大切さ教えてくれているよう。北海道の大自然の中で聴くと、曲に込められた世界がまさに目の前の出来事として実感できる。


物事に思い悩むことも多い現代。そういうものから心を解き放ち、宇宙に届くほどの気持ちを歌った 08.prismatic。アップテンポなリズムで軽快に歌うエナさん。ちょっとハプニングもあったけど、それはライブのご愛嬌😅

ここでメンバー紹介。各バンドメンバーを紹介するにニックネームを紹介すると、地元高校男子がめいっぱいの大声でニックネームを連呼!バンドメンバーに力強い声援を送り盛り上がる。いかにも地元で行う野外ライブという雰囲気で最高!

真夜中のファミレスで繰り広げられる、恋人への思いのカラ騒ぎをユニークに綴ったエナさん、定番のラブソング 09.真夜中のファミレス。縦横無尽に跳ね回り、観客までマイクを運んで再びフレームアウト😣。男子高校生と一緒に歌うエナさん!

離れて暮らす大切な人と、束の間一緒の時間を過ごした後の別れの情景を歌った 10.サヨナラの音。歌詞にある「たった2時間、それだけの距離がとても長く感じて…」の2時間は、東京と中標津の距離。東京でこの曲を聴くと中標津を思うのに、まさに中標津で聴いてみると東京との距離とは不思議に感じなかった。自分にとってこの曲は、東京での別れの情景を強く意識した曲であるようだ。自分が生活を営む主たる「場所」が曲の解釈に関係することを知った。

エナさんの曲の中で個人的にずっと変わらず一番好きな曲が 11.アイイロ。静けさを纏った闇の中で、消え入りそうな自分を見つめ直し、再び取り戻していく過程。そこに差し込む月の光に、まるで深い海の藍色に包み込まれるかのような感覚を刻む。この曲を、漆黒の闇の自然を舞台に聴けたのがすごく良かった。

エナさんが愛犬と過ごした最後の1日を描いた曲 12.ソーダライトがライブを締めくくる最後の曲に。個々の命が一番の煌めきという思いを込めた曲。生きてるだけで100点というメッセージを曲で目の前の皆に伝えたい、と。

本編が無事終了も観客の盛大な拍手に押されてアンコールへ。バンドメンバーおよびスタッフの方々皆さんまで紹介し感謝を述べるエナさん。星空ライブが多くの人の協力のもとに開催されていることをあらためて認識する。

アンコール1曲目は En1.リンドウの道。「中標津の景色」を曲の中に詰め込んだという リンドウの道は、東京で暮らすことで、あらためて気付かされた故郷の景色や自然の情景、映し出された心情を素直に歌った曲で、このライブのアンコールに相応しいと感じる曲だ。

そしてアンコール2曲目。エナさんが「最後もう一度この曲を歌ってもいいですか?」とライブの最後の最後に選んだ曲はやっぱりこの曲。この日二度目となる En2.星が鳴る道だ!

超熱唱のエナさん

漆黒の闇に包まれた夜空に「星がもっと出ることを願って!」と始まるイントロからエナさんの歌へ。闇の中の照明に映えるエナさんが、間違いなくこの日のライブ一番のパワー全開で熱唱。バンドメンバーも総立ちで力の限りの演奏で盛り上げる。

そしてクライマックスを迎えた瞬間に、全ての照明が消え暗転。静けさと闇の中へ…「星すごい出てるよ!」と叫ぶエナさん。

そうだ。エナさんはこの星空の下でライブをやりたかったのだ。故郷中標津の自然や星空の素晴らしさと自分の音楽の融合を、自分の生きるメッセージとして「ゼロ」から作り上げてファンに届けたかったのだと感じた瞬間だ。その思いは確実にライブを目の当たりにした人々に届いたと感じる。

そして最後はバンドメンバーと全員で観客にお決まりのポーズで挨拶。

こうして エナさんの 星空ライブ『0% ゼロパーセント』は無事終了。

故郷中標津の大自然の中、満点の星空のもとでライブがしたい!という壮大なエナさんの計画は、天候にも恵まれ大成功を遂げた。地元中標津の皆さん、遠征したエナファンが会場の一体感とアットホームな雰囲気で、ライブを最高に盛り上げ楽しんだと思う。本当に貴重で素晴らしいライブだった。

全身全霊で歌い上げたエナさん、最高のパフォーマンスをで演奏サポートしていただいたバンドメンバーの皆さん、ありがとうございました。一生忘れられないライブになりました。

【セットリスト】

01. 星が鳴る道

02. 片目に涙

03. メロディ

04. ゆらゆら

05. ドライフラワー(カバー:優里)

06. ずるいひと

07. こはく日和

08. prismatic

09. 真夜中のファミレス

10. サヨナラの音

11. アイイロ

12. ソーダライト

En1. リンドウの道

En2. 星が鳴る道


【バンドメンバー】

Key.桑原康輔

Agt.大和田亮

Ba.小倉大輔

Perc.小久保"bon"里沙



(*2)

写真(*1)(*2)は、エナさん(@enamo_o61316)のツイートから転載

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