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PSJ Focus 2022 powered by Predator #11 チームインタビュー 「Aurum Rect.」

「PSJ Focus powered by Predator」は、PUBG SCRIM JAPANによるnoteの連載企画です。PUBG SCRIM JAPANをサポートいただいているPredatorさんの協力をもとに実施しています。PC版PUBGの競技シーンにおいて、現在活躍しているチームや新進気鋭の若手チームなど、活躍に期待がかかるチームをより知ってもらえるようにインタビューを行っていきます。
2022年第11回は、先日のPWS 2022 Phase2 Week1で初めてのWeekly Final出場を果たし、今後の活躍にも注目が集まるAurum Rect.にチームインタビューを行いました!

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Aurum Rect.の皆様。

──まずは自己紹介をお願いします。

ouka:
“おうかまる”です。チーム内では、主にフランカーのようなポジションをやらせてもらっています。最近の趣味は犬と遊ぶことです。

Neko96:
“ねこくろ”です。チーム内ではオーダーや、前線を張ったりしています。最近の趣味は海外の大会や、中国選手の配信を見ることです。

EWA:
“えわ”です。ロールは…僕のロールは何ですか。

Neko96:
え?(笑)

ouka:
まあアタッカーじゃない?

EWA:
じゃあアタッカーです。趣味は寝ることです。

AEGIS:
“いーじす”です。チーム内ではタレットを担当しています。趣味はNetflixでアニメやドラマを見ることです。

初めてのWF進出

──まずはPWS Week1お疲れ様でした。PJCからここまでを振り返ってみていかがですか?

ouka:
PJCはGFまでやってみて、安定しなかったなって思います。
すんなりと安全地帯に入れて、終盤までしっかり入り続けていられれば勝てるかなって感じはしていたんですけど、段階的にチーム数が減っていく中で、最初の競り合いでやられてしまうことが多かったので上手くいかなかったかな、と。
PWSに入って、1週目のWSでは最後まで踏ん張れて良かったなと思うんですけど、WFがなかなか上手くいかなかったです。学べることはたくさんあったんですけど、全体的にまだまだ行けるかなって感じですね。

Neko96:
結構うちのチームは瞬時のファイトは強いので、そういうところが生きた試合は結構あったと思うんですけど、どうしても安全地帯際から入ったりする時にキツイなとか、そういうところで火力を見いだせていないなという点が全体を通して見つかったかなって感じました。どうしても安置が大きく外れてしまった時とか、外から攻めるということが苦手なのかなって。そこが課題ですかね。

EWA:
WFはあんまりファイトをどうやったらいいかとか、どこに敵がいてどういう風に倒したらいいかを頭に思い描けなかったことが良くなかったかなって思います。逆に、敵の位置が大体分かって、倒す順番もしっかり頭の中でイメージできているような、自分から考えて動けたファイトは上手くいっていたと思うので、それが出来ずに変なミスをしてしまう時を減らすのが課題です。

AEGIS:
PJCの時はラウンドごとに点数の起伏が激しくて、成績が良くはなかったんですけど、PWS Week1 WSではチームの1人1人が良かったこともあるし、安全地帯も良かったから、ラッキーな部分もありました。WFはやっぱり韓国チームなどの強いチームが多くいたので、成績は良くありませんでしたが、学ぶ点は色々ありました。この経験を活かして、Week2もWFに上がりたいです。

──ARのイメージとして、勝ち切る時のファイトがとても綺麗、という点が上げられると思います。上手くファイトを構築する秘訣はありますか?

ouka:
基本的に”勝てるファイト”しか仕掛けないというスタンスですね。「これいける」って時は絶対的な自信がある時なので、全員で一気に攻めて行きます。その準備が出来てるから簡単に勝てるんだと思いますね。

──やはりチームファイトにおいては「コミュニケーション」が重要だと思いますが、このメンバーで活動を始めてまだ2ヵ月、意識して練習はしましたか?

ouka:
そうですね。練習でコミュニケーションエラーがあったらその都度、その時なんて言っていたかも含めて伝え合いました。特にAEGISは最初、日本語がほとんど出来なかった。聞くことが出来ても、喋ることが苦手なようでした。ある程度話せるようになったのはここ1,2ヵ月の間で、そこでのエラーはある程度発生してしまうので、なるべく分かりやすい単語でコミュニケーションを取ることは意識しています。

──AEGIS選手は日本語でのコミュニケーションの練習はかなりされましたか?

AEGIS:
しましたね。日本人の方とランクマッチをしたり、日本の映画やドラマを見て勉強しました。でも、まだ足りないと思います。(理想が100%なら今はどのくらい?)うーん…。60〜70%くらいですかね。

勝てるファイトはきれいに勝ち切るAR。

チームの歴史と共に歩むouka

──では、ここからは少しチームの歴史についても伺いたいと思います。このチーム自体は結成から歴史が長く、そのうちouka選手は3年以上携わっていらっしゃいます。やはりこのチームに対する思い入れはありますか?

ouka:
最初からトップリーグで1回は1位になりたいなっていうのがあって。もちろん世界大会に出たいという気持ちもあるけど、とりあえず日本の大会で1位取るまではやりたいなっていう話はAlice選手ともしていました。まあここまで来たらやめられんやろ、みたいな感じですね(笑)
環境的に辞める理由がない限りこのチームでやりたいなと思っています。昔から実力には自信があったし、チームメイトにも恵まれていたので、他のチームに行かなくても勝てるんじゃないかって思ってずっとやってますね。

──PJS時代にはGrade2から中々上がれない時期があったと思います。そんな中Neko96さんが加入されたのが昨年の秋、そこからPSJ Tier0昇格や、PAC6位入賞と、目に見える形で成績が向上しました。その前後ではどのような変化がありましたか?

ouka:
やっぱりメンバー変更が大きかったかな。そのタイミングで自分がオーダーをやめて、トライアウトでNeko96選手にオーダーをやってもらってるときに、彼がモストキルを取ったんですよ。オーダーやりながらモストキル取ることって中々難しいことですけど、それが出来るチームっていつも上位にいるんですよね。そういう選手が入ったことが良くなった理由だと思います。

Neko96:
当時トライアウト受けてるときからouka選手とAlice選手がずっと一緒にやっていたことを知っていて、その連携を活かせたという意味では自分のオーダーとの相性が良く、ピッタリとハマったかな?って感じでしたね。

AR(元Dandelion)がトップTierに上がった当初。
ここからさらなる進化を遂げていきます。

──そういった活躍もあって、2022年は注目チームに挙げられるようになったと思います。PWSにも進出しましたが、そのWeek1で1ポイントの差でWF進出を逃し、Week2以降は失速してしまいました。その時はどんな雰囲気でしたか?

ouka:
個人的には1桁差で、っていうのを昔から何回か経験しているので、自分はそんなに気持ち切らすってことはなかったんですけど、足りなかった時のVCはみんな放心状態でしたね(笑)

Neko96:
まあでもあれはまだWeek1だったので、この悔しい結果を次に活かせればってその時は思っていましたね。

ouka:
でも明らかにあそこでみんな一瞬沈んだのは確かですね(笑)

PWS2022 Phase1 Week1で1点差に泣いた試合。最終試合の勝負が明暗を分けました。

──その経験を経てPhase2、気持ちの変化はありましたか?

ouka:
Phase1の後2人抜けることになって、言ってしまえば全く別のチームになるわけじゃないですか。それもあって新しいチーム作りの方に完全に切り替えてました。

Neko96:
僕も同じ意見ですね。血の入れ替えと言うか、連携面なども1から組み立てないといけなかったので、それを乗り越えて次の大会も頑張ろうって感じでしたね。

新たな風を吹き込む若手2名の加入

──Phase2を迎えるにあたり、EWA選手とAEGIS選手の2名が加入しました。お二人はどうしてARを選んだのですか?

EWA:
うーん…。あんまり理由はないかな(笑)
正直言って、トライアウトを受けた中で合格を貰えたのがARだけで、選手を続けるならARで頑張っていくしかないなって思った部分はありました。

──AEGIS選手は初めての日本チーム所属となりますが、日本での活動を選んだ理由はなんですか?

AEGIS:
昔から日本リーグでずっと活動したいと思っていました。でもこれまでのトライアウトは全部不合格でした。

──ではARに入ることになったきっかけは?

Neko96:
実は僕とAEGISは韓国のPUBGのコミュニティで出会って、1年くらい前から一緒にランクをしていたんです。ずっと日本のチームでプレーをしたいと言っていましたし、ずっと仲も良かったので、トライアウトを受けてもらって合流って感じでした。

──2人の加入によって1番変わった部分はどこですか?

Neko96:
“火力”ですかね。AEGISはタレットでDMRの精度が段違いです(笑)
そんなバックアップをもらえる中にEWAさんの瞬間火力もあるので、とても強いです。

PJC Week2 Match11では、一挙16キルを取る活躍も。

──そんな新加入のお二人にお聞きしたいのですが、実際にここまで活動した中で、このチームの印象や、自分が貢献できているんじゃないかなって思う部分はありますか?

EWA:
やりやすいですね。1v複数とか、最後の1チームvs1チームの場面とかには自信持ってやっているので、貢献出来ているかなと思います。

AEGIS:
やっぱりファイトはめっちゃ強いチームだと思います。ただ、自分としては初めての大会だったのでプレッシャーもあったし、完璧なプレーはあまり出来ませんでした。

更なるレベルアップを求めて

──先日のWeek1 WFでは苦しい場面が多く見られたように思います。Week2以降の挽回に向けて、今の課題は何ですか?

ouka:
実際にWFを戦ってみて思ったのが、海外のチームは、序盤の1チーム当たりの面積が凄く広くて。全員で移動するタイミングで絡まれずに中に入れてポジションを取れれば良かったかなと思います。
中に陣取ってても、周りからのプレッシャーが凄いんです。少し外に出ただけでダウンしそうになる。しっかりと全方位警戒して、1つでもミスを減らせればと。ファイト自体は、確かに個人個人のエイムとか強いんですけど、大きな差は感じなかったので、序盤のムーブや、中盤の守り方をしっかりして、ファイトにもっていくまでの動きが課題ですね。

EWA:
やっぱり海外選手には”目の良さ”や”反射速度の速さ”を感じました。「今なんでこっち見てるの?」とか、見つかった時の当て感が強かったです。

AEGIS:
韓国や台湾のチームは判断や移動、展開のテンポがとても速い。そこを学べれば、もっと強くなれると思います。

Neko96:
WFではランドマークが定まっていなかったこともあって、国内大会でできたムーブができなかったなぁって感じはありました。「そこまで広がるの!?」って思う部分もありましたし、広がるスピードも早かったです。

──そういった部分ではARはYAYAVAコーチがいらっしゃいますが、どのような指導を受けられていますか?

Neko96:
ムーブに対するフィードバックは結構指導していただいています。

ouka:
WFは半数が必ず韓国チームなので、韓国チームの長所や動きを教えてもらいました。
1日目終了時は、韓国のスタイルがメタに反映されているから、それに合わせるならテンポはもうちょっと早くしなきゃいけない、とか、韓国のチームは常に敵を倒す方法を考えているから気を付けること、といった指導がありました。やっぱり自分たち4人で大会に臨むのとはフィードバックのクオリティが天と地ほどの差がありますね。

大会前には、コーチに「Finalに上がってくるチームに下手なチームはいない。自分たちも同じだから、最善を尽くして戦ってください。」「経験と学びが重要だから楽しんで。」と言っていただきました。

──では、最後にWeek2以降に向けた目標をお願いします。

ouka:
先週のWeekly Survivalでは個人のキルランキングに載れたりしたので、Week1は3位でしたけど、Week2は1位を取ります。

Neko96:
僕はキルをすることが好きなので、めちゃくちゃキルを狙いながらオーダーも頑張って、チームをいい方向に引っ張れれば良いなと思います。

EWA:
自分の長所を生かしながら、ちゃんと味方と連携をして、ミスをせずにプレーできるように頑張ります。

AEGIS:
今回得た経験でWeek2もWFに進出して、GFに出場できるようにします。

──ありがとうございました!!

Aurum Rect.の皆様でした。一見物静かに見える4選手でしたが、内に秘める闘志がメラメラと燃えているのを感じました。これから更なる経験を積み、どこまで強くなるのか、楽しみですね。Aurum Rect.のここからの快進撃に期待しましょう!


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インタビュー・文章執筆: ノンナ Twitter
文責: Nicky

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