PSJ Focus Personal powered by Predator #FINAL 「Wesker」
「PSJ Focus powered by Predator」は、PUBG SCRIM JAPANによるnoteの連載企画です。PUBG SCRIM JAPANをサポートいただいているPredatorさんの協力をもとに実施しています。
2021年から実施してきました「PSJ Focus powered by Predator」 ですが、今回が最終回となります。
最終回特別企画として、元AREA 310 RascalJesterのWeskerさんと「PSJ Focus powered by Predator」の監修を4月から行ってきたamonotとの対談を行わせていただきました。
2023年7月30日のPJCSサーキット#3を最後に選手生活に幕を下ろし、PUBG競技シーンを支えてきたWeskerさん。Weskerさんの選手時代のお話や、これからの未来についてのこと、パーソナルな部分まで、様々なお話を聞くことができました。
「PSJ Focus powered by Predator」のバックナンバーはこちら
https://note.com/psj_official/m/m5fce542a4541
はじめに
Wesker:
AREA 310 RascalJesterに所属していたWeskerと申します。本日はよろしくお願いします。
Wesker:
久しぶりですね(笑)
よろしくお願いします!
Weskerさんが経験してきた出来事とその時のモチベーションを可視化するために、選手活動における人生グラフを作成していただきました。
このグラフをもとにWeskerさんの思いやバックグラウンドを深堀りしていきます。
過去の活動とその時の心境
Wesker:
なんで俺はこの大会に出れてないんだろうという不思議な感覚はありましたね(笑)。確かそのあとにIEM Oakland 2017 PUBG InvitationalにSunSisterとして出場して、そのこともあってからか気持ちはだいぶ楽だったのは覚えています。
その後、PJSの入れ替え戦に挑んだのですが、敗退し、悔し思いをしました。そして、Class1の試合に出場したいという思いがあったのと、自分の環境を変えるためにSunSisterを脱退しました。
Wesker:
特に悔しいとかそういう気持ちはなかったと思います。当時は自分が日本で一番撃ち合いが強いと思ってたし、前に出て戦うことに自信をもっていましたし・・・
チームで勝つことはもちろん前提としてあるのですが、自分が目立つことが重要で、「目立たないと、注目されてないと選手として終わるな」と思ってたからこそ、目立つことにフォーカスを当てていました。だからハイリスクハイリターンな目立つポジションとかにあえて、自分一人で突っ込んでいったりしていました(笑)
もちろん勝つことは諦めていなかったのでフィードバックでも仲間に対して指摘をしたり、どうすればうまくいくかは常に考えていました。
今思うと、あの頃はゲーム内でもフィードバックの時もいつも自分主体というか、俺が俺が見たいな感じでしたね。
Wesker:
RJに加入した経緯は、その以前のチームを抜けたときに、自分から声をかけたのがきっかけです。当時はどこのチームにも入れるくらい自分は強いと思ってたので絶対に入れると思ってました。
そして加入してからPJS Grade1でモストキル賞を獲得して、この時くらいがパフォーマンスが一番良かったかもしれないです。
Wesker:
めっちゃ良かったと思います。国際大会に出た時にみんなが「やっぱり海外の選手は撃ち合いが強い」と口をそろえて言ってたんですけど、自分はそこまで負けてないなと思ってました。不利な場面ではもちろん仕方ない部分もあって負けることもありましたけど、五分五分の状況ではほとんど撃ち負けてないですね。
Wesker:
本当に最強のメンバー(当時のメンバー:MUSHAMARU選手・CiNVE選手・Wesker選手・SeaKingJaws選手)が集まったなって思ってました。
全員強いのですが、とくにMUSHAMARU選手の存在が大きかったと思います。いい意味で怖がりというか、堅実なんですよね。自分はどちらかというとアタッカー気質でリスクを厭わないのですが、MUSHAMARU選手はリスクを取るべき状況ではリスクを取るけど、リスクを取ってはいけない場面では保守的な判断が下せるのと、全てを繋いでくれるバランサーだと思います。今まで出会った中で一番良いプレイヤーですね。
心境にも少し変化があって、当時のメンバーと出会ってからいろいろと考え方も変わりましたね。寄り添う気持ちが増えたというか・・・昔はフィードバックの時は自分中心でしたが、当時のオーダーがSeaKingJaws選手で、彼なりの考えはしっかりあったんですが、あまりそこまで話すタイプではないので、自分がいっぱい話してその考えがオーダーと合うかどうかの確認をとって擦り合わせて行ってましたね、周りに合わせつつも自分の考えをアップデートする形で、寄り添う気持ちが増えたのかなと思います。
Wesker:
世界最高峰の大会ということもあって本当にレベルが高かったです。
個人技もそうですが、チームとしての戦い方やムーブなどがどのチームも圧倒的だったと思います。
Wesker:
今考えるとPJS優勝して燃え尽きてしまっていたのかもしれないです。
最高の環境でプレイできて日本一位っていう目標を達成したことですべてやり切った感があったと思います。
PUBGのプレイ時間も減っていったかもしれないです。もちろん当時は自分がプレイ時間少なくなったり、燃え尽きてたことは自覚してないです。今思い返せばそう思うって感じですかね
また優勝したことで、自分が目立つというよりはファンの方々を楽しませるという気持ちやチームが勝てばそれでいいというマインドに変わっていきましたね。
引退を考えた時期、そして新たな道へ
Wesker:
310に加入したタイミングで少し裏方っぽいこともやっていて、うっすらとですが選手はやめようと思ってました
今まで一緒に戦った仲間がどんどん辞めていってしまった時に、「俺もそろそろやめる時が来たのかな」と思うと同時にPJS優勝時のパフォーマンスも出せずに全盛期と比較して弱くなったなと思ってそろそろ引退しないといけないと思ってました
でも、もちろん罪悪感を辞める時に抱きたくなかったので、辞め方やそのタイミングは気をつけようと思ってました。
Wesker:
そうですね。もちろんその共通してることを自分で見つけて仕事で活用できるようにするとかはまだ難しいとは思いますけど。
まだわからないことがわからない、基盤ができていない状態だと目の前のことに夢中になって、想像力みたいなのが足りない状態になってしまうと思うけど、継続していくことで基盤ができて想像力もついてくるのではないかなと思ってます。
継続することは自分もamonotも得意だと思うから基盤ができるまでは走り続けられると思います。
Wesker:
そうですね、間違いないと思います。
俺たちって一回は日本一になってて継続することの大切さってわかってると思いますし。
あと、イチローさんが言ってたと思うのですが、一直線で成長する人より失敗して、立ち上がって学んでっていう挫折を経験してる人間の方が深みがあるっていうのを言ってて、その考え方をすごい大事にしてます。
PUBGでそれは実体験として俺たちは持ってて、いつも上手く行ってたわけじゃないし、勝っても負けても反省をして次に活かしてっていうのを繰り返していくことを継続してたから日本一位になれたと思いますし、その考え方が身についてると思います。
新しい仕事を始めて、応用するのに時間がかかってるだけだと思います。
Wesker:
結局、何かを極めたり、上手くなるのに共通してることって一緒な気がします。
今こういう話で盛り上がれるのは同じPUBGっていうゲームで試行錯誤してきたからだと思います。もし違うゲームとか別ジャンルのことだったらそこまで盛り上がってないと思います。PUBGっていう共通言語があるからお互いの言ってることを自分の経験と照らし合わせることがスムーズにできているのかなと思います。
最後に伝えたいこと
Wesker:
今まで頑張ったことは絶対別のことにも応用できると思いますし、無駄ではないと思います。
どんどん挑戦して、失敗して、立ち上がってっていうのを繰り返すことで見えてくるものがあるので、ただ経験をするだけではなくて、なぜ失敗したか、なぜ上手くいったか、どうすれば上手くいくかを常に考えながら経験することが大切だと思います。
これがPUBGで学んだことです。
今回はWeskerさんとamonotによる対談企画をお送りしました。
Weskerさんの6年間の選手活動とその思いを赤裸々にお話しいただきました。何かに熱中することで得られた経験や知識は決して無駄にはならないということを強く認識させられました。
今回が最終回ですが、これまで読んでくださった皆様からのご意見やご声援をいただき、その都度励みとしておりました。今まで「PSJ Focus Personal powered by Predator」をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
またどこかで、皆様とお会いできるのを楽しみにしております。
メディア一覧
PUBG SCRIM JAPAN 公式一覧
PUBG SCRIM JAPAN 公式X
PUBG SCRIM JAPAN YouTube
PUBG SCRIM JAPAN Twitch
Powered by Predator
Predator Gaming 公式X
プレベア 公式X
インタビュー・文章執筆:・監修:amonot
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?