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シーナ先生~癌医療チームを率いるクルド人医師が優秀すぎる件
一月には歩くこともトイレに行くこともままならなかった癌の痛みをすっかり治してくれたフリンダース医大の医師団には、もう足を向けて眠れません。
チームを率いるボス医師は、シーナ先生といいます。えっアンドザロケッツ⁉︎のファンがこんなところに?とおもっていたら、本名でした。
先生のご苗字は不思議で、覚えるのに5年かかりました。こないだ入院したときに暇で、ベッドの上の担当医に書いてあるのを1週間見つづけて、音節ごとに分解して、ついに覚えられました。
ドイツの名前のように聞こえるのに見た目は中東っぽいです。いろいろ聞くうちにイラン系クルド人でいらっしゃるということがわかってきました。
クルド人というと受難の民というイメージがあったのですが、シーナ先生はまさにエリート然としています。
最近は忙しいのか防衛なのか手術着ばっかですが、5年前は仕立てのいいスーツにダイヤモンドの指輪などが真っ黒の髪にお似合いで、あまりにお美しいので絶対にゲイでいらっしゃると勝手に確信してました。←すごい偏見
クルド人ということはペルシャ人、ということは、あのボディピアスの大先駆者でいっしゃるクセルクセス王の国の方。←さらなる偏見…その上300観てない人はわからない偏見…
クルド人のことを、日本語ではどうおしえられてるのだろうと、Googleをみると、田舎の埼玉県蕨市にはクルド人が沢山住んでいて、ワラビスタンと呼ばれてるんだそうです(笑)
クルド人はオスマン帝国が分断された時に四つの国にバラバラになってしまったそうで、先生の国はイランだけど、蕨にはトルコからきたクルド人が沢山きてるらしいです。なので、インタビューうけていたひとも、蕨のケバブ屋さん。
真面目で努力家が多いようで、このケバブ屋さんも日本全国のケバブ屋が競うケバワン選手権⁉︎で何度も入賞してるらしいです。
クルド人店主はキャプ翼好きなあまり子供にツバサと名付けたそうです。
次の子はワカバヤシにするそうです。
…それ、苗字ですけど…というライターさんの心のなかのつっこみに深く頷く私。
しかしライターさんいわく、巨人で活躍したガリクソン選手は桑田選手を尊敬するあまり子供にクワタって名付けたとのことで、最近はそういうのもありなのかと。
閑話休題、とにかく、先生は受難の民のイメージを覆してくれました。
3つの病院をかけもちし、フェローシップをもち、教壇に立ち、そのうえでわたしのような患者を何十人も担当されてます。
癌の治療は複雑です。
薬と検査に加えて、放射線や心臓や脳神経外科のチームとスケジュール管理が複雑多岐にわたっています。
金融機関の役員秘書の仕事を思い出すような、相関しあって常に変動するタイムラインが5本も6本も同時進行するプロジェクト管理のようです。これを何十人も見ているうえに、年間片手ぐらいの数の論文を発表し、余裕の癒しスマイルまで無料でついてきます。すでに人とは思えない優秀さです。
恩返しに、いつか、もし日本に帰れることがあったなら…蕨で日本語学習サポートのボランティアでもしようかなとおもうのでした。
また夢がふえますた⸜(๑⃙⃘'ᵕ'๑⃙⃘)⸝⋆︎*
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