子どもの心を動かす
授業力&学級経営力 5月号(明治図書刊)に原稿を掲載していただいた。特集「子どもの心を動かす とっておきのお話集」の中の4本。
子どもたちの心を動かすということは簡単なことではない。なぜならネットの中には、いい話も泣ける話もあふれている時代だからだ。
「それ、知ってる」
「もっと、いい話知ってるよ」
そんな声が返ってくることも予想される。
「もし、知っている人がいても、それ知ってるとか言わないで聞いてもらえるとうれしいです」
そんな前振りも必要だ。
そしてネタを言って満足とか、感想を聞いて終わりではなく、伝えた後に問いかける言葉も必要だ。でないと反応がいまいちだったな、もっと良いネタを探そうとなるからだ。そうなると子どもたちと同じ場所を探索することになる。
そうではなく、問いかけによって、より高い視点を与えることが求められる。それも「自分ならどうする」という安直なものではなく、「このクラスで一番これが出来そうな人はだれかな」「この人が10年後に振り返ったとき、どう思うだろう」と角度を変えることも大切だ。
特集では「家族の大切さを伝える」「人とかかわることの大切さを伝える」「命の大切さを考えさせる」「自然の美しさや偉大さを伝える」の4本を書かせてもらったが、改めてネタ探しはしていない。なぜなら日常的に道徳授業のネタを探しているからだ。
特集の目次を見ながら、自分ならどうやって話すかなとネタの棚卸をするという使い方もよいかもしれない。
ちなみに肩書は「ちばTラボ 代表」となっている。活字になったのは第一号である。
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