VinE中に得た大切にしている教え

これからVulcanus in Europeに参加する人、または参加したいと考えている人は、おそらくヨーロッパで自分の立ち位置について悩むだろうと思います。

私の場合は会社で大して大きな仕事ができないこと、現地語が分からないこと、年の近い友達ができないことなど、今まで経験したことのないことばかりで、スペインにいることが「トラウマ」でした。

スペイン語を聞く、仕事でミスをする、自分のマインドセットが変えられない、スペインから逃げて旅行に行くなど、日常のちょっとしたことがトリガーとなって落ち込んでいました。

精神的に病んでいたのですが(スペインでメンタルをやるなんて、意味が分かりません)、ヨーロッパに滞在する前からずっと連絡を取り合ってきた、私のメンターのような人がいます。
その人がいなかったら多分8カ月間もスペインにいることはできなかったので、是非その人の人生訓を共有させてください。

その人とは、この記事でも度々登場したVulcanus in Japanの人です。


これは彼女と2月の後半くらいにやりとりした記録です。
「あなた4月には日本に帰ってくるの?」と言われて、そうです、と答えたあと…



日本で働きたくない、とわがままを言う私に対して、彼女はいつも外国人から見た日本について教えてくれます。

彼女は自分の国でものすごく苦労して、キャリアを真剣に考えてオランダの大学院で学んだ人です。それまでも、日本を含め複数の国で働いたり住んだりしていて、自分の文化とかけ離れた国で住む苦しさをよく知っています。

それでも、ルーマニアには戻りたくないとのこと。


どんなに環境を変えたとしても、自分の価値観で物事を判断する。もしネガティブに物事を見る傾向だとしたら、どこに行っても自分には合わないと感じてしまうだろう。
私はこれを言われたとき、まさにこの六カ月の私の行動だったと思いました。

あなた、本当に日本がどこよりも自分よりは合わないと思っているの、と聞かれて返事に詰まりました。
この後デンマークでも同じような話を聞くことになるのですが、海外で良いと思っている視点は、果たして日本で絶対にどこでも見つけることはできないのでしょうか。
そこまで日本のことも知らないのに、わざわざ大変なところに行く意味はあるのでしょうか。


日本に帰ってきてからも、私はこのLINEのやり取りはいつも心にとめています。スペインで得た"insights"を元に、自分が後悔のないレベルくらいはやってみる、というのは、一年前には考えられませんでした。
自分の環境と立場を名一杯生かして少しでも後悔のない生活を送りたいです。

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