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純ジャパ外科医によるOET対策の処方箋ー各論②Writing編ー

今回のnoteは各論②のWriting編です。

正直自分はこちらを甘くみていました。
その結果腕試しとして受けた初回のOET試験では、300点という恥ずかしい得点を叩いてしまい、そこから本命の試験日までの二週間はかなりの力をwritingに注ぎました。
なんとか無事に合格できましたが、これまであまり英語でカルテを読んだり書いたりしてきてない方はお気をつけください。

今回の内容は、その二週間で作り上げた<wiriting攻略法>まとめノートになります。
ーWritingを書く際に具体的に考えるべき事
ーLetter head,Body1,Body2,Body3,Closingのそれぞれにおける定型表現
ー3種類のtask(① referral ② transfer ③ discharge) 別に書くべき定型表現
ー20個を超える過去問から抽出した頻出表現集

が記載してあります。
正直これほどWについてまとまった資料は他には無いと思います。
ご活用いただければ幸いです。

また最後の頻出表現集は、今回の試験のための知識だけでなく、今後のカルテ記載や紹介状作成など現場でも使える内容になっています。医者だけに限らず看護師など医療関係者の方なら必要な表現がまとめてありますので、よければご参考ください。

ではWritingについての対策を考えていきます。


OETのWの試験は、患者のカルテを目的に応じてサマリーする作業です。

Reading time 5分+writing time 40分で構成されています。

文章をパターン化し、どんどん問題を解いて添削を受けていくのが効果的だと思います。ただしWの場合は、復習が非常に大事なってきます。

後述の点数の採点項目を見てもらうとわかりますが、Conciseness & Clarityや Organisation & Layoutという採点項目がある通り、ただカルテに書いてある所見を文字にする作業ではなくて、要点を踏まえたわかりやすい紹介状を作成することが求められています。

そのため復習が非常に重要で、自分は復習の際には添付写真のように、自分で書いたものは緑、添削や模範解答には書いてあったけれど自分は書いていなかったものをオレンジでマークしていました。

そしてどういった情報が必要だったかを常に確認しておき、悩んだところは付箋をつけておいて講師の先生に質問するようにしていました。

先生からは、とにかくchelonologicalに、読んでる相手がわかりやすいように書くことを心がけることが大事と何度も強調されましたので、皆さんもぜひ心がけてみてください。

Wの採点方法はあまり知られていませんが、
Purpose が0-3点
それ以外の
Content
Conciseness & Clarity
Genre & Style
Organisation & Layout
Language
は各0-7点で評価されます。

文法や単語ミスなどはLanguageに響いてきますので、間違いやすいスペルなどは確認しておくと良いと思います。

採点の詳細はこちらを御覧ください。

では攻略法のマトメノートに移ります。

単色のnoteよりもカラー表示の方が見やすいと思いますので、最後にword dataを貼っておきます。ご購入いただいた方はご参考ください。


<Writing攻略法>


taskのtypeは3つ
① referral ② transfer ③ discharge
のどれかになります。

*Reading timeの 5分でやること(緑線参照)
(注:この5分は文字通り読むだけしかできません)
①notes最後に記載されているtaskを確認▶ 誰(職種・立場)あてに、どんな内容か確認
②taskの前にあるplanも確認▶暫定診断・今後の予定が記載されている場合はtaskとの関連を確認
③先頭にもどり、自分の役割と患者の主症状(sample test1の場合はだいぶ離れている)を把握

そしてこの3つをパッと見たら、実際にnotesを読み進めつつ、頭の中で紹介状の構成(mind letterと称する人もいます)を検討します。

具体的に読みながら考えるべきことは

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