星を目指して

「4月を目処に毎週月曜日はnote更新して〜」









2週間前の自分の発言を超後悔しているひろみちのnote!!!!


Radiotalkでの軽はずみ発言に首を絞められている。


そこから余裕で更新してないし。


なんで未来の自分にそんな負担かけるのよ。


こんなのほぼ借金じゃん。消費者金融じゃん。


借り入れのシーンは是非Radiotalkから聴いてみてください。


いいね数で視聴者のおもちゃにされている珍しいラジオです。



視聴者にフリーメイソンの人いる??

よいしょ。



そんな訳で、とにかく言ってしまったからには嘘はつけない。

4月までにリズムを作って、なんとか更新しようとは思う。




そんな馬鹿正直超絶主人公肌の僕ではあるが、


ここ数年、ほぼ全ての人に意図してついてきた嘘がある。



住所だ。



思い返してほしい。


これを読んでる人の中で、今の僕の家に入ったことのある人はいるだろうか?

本当の最寄駅から降りた所を見たことのある人は、

身分証の本当の住所を見た人は、果たしているだろうか?


ほとんどいないと思う。


実家だから、というのももちろんあるのだが、


とにかく僕は、自分の家のエリアさえも特定されるのが嫌なのだ。

全然嘘を言うし、全然違う駅で降りて歩いてでも真の情報は漏らさない。

本当に家に招き入れたい人にしか、正しい地域さえ教えない。


つまり、男には基本、誰にも教えていないのである。


よいしょ。


何故教えないのかと言えば、人が家に来てろくなことが起きた試しがないからである。


友達が勝手に激辛パスタを作り始めて、激辛の煙で隣室の妹が死にかけたり、

風呂場にネズミ花火を放たれて火災報知器が暴発したり、

ドアノブにマヨネーズがしっかりめに塗られてたり。



書いてて思ったけど全然ちゃんと裁判持ち込めるなこれ。


とにかく、家でくらい平穏に暮らしたいので、人には正しい住所や、それに繋がる情報は教えないのである。


これはもちろん、バイト先でも同じだ。


警備のバイトをしていて、毎回のように違う現場、違うメンバーでの仕事になるのだが、そこで真っ先に出る話題といえば、

「家はどこら辺?」

になる。


僕はこれを聞かれた時は、必ず


「東村山です!」


と答える。


もちろん大嘘である。


一度は住んだことがあるので、地理的な話題になってもある程度は合わせられるので疑問を持たれたことはない。


一時期は日替わりで最寄駅を適当に変えていたのだが、
別々の住所を教えた面々が一堂に会した時、


「三鷹に住んでるんだよね!」


「え、池袋じゃないの??」


「川崎からは引っ越したの?」


と、伏線モリモリコント状態になって以来、嘘は統一するようにしている。



先日の現場でも、初対面のメンバーに

「東村山に住んでるんですよ〜」

と、元気いっぱいに伝えた。



警備のバイトは、本拠地である支社も遠いため近隣の人はほとんどおらず、また、高齢男性しかいないので特に意味もないのだが、用心するに越したことはない。


この日もバイトは特に事件もなく、無事に終わった。


後は帰るだけ。



事件が動き出したのはその時だった。




「車で家の近くまで乗せてってあげるよ」



現場監督が、東村山の家までの送迎を申し出てきたのだ。


そう、架空の家までの。



このままではめちゃくちゃ遠いところまで意味もなく拉致されてしまう。


現場から帰るのより遠くなってしまう。


何故東村山を架空住所にしてしまったんだろう。
今度架空引っ越ししよう。



しかし、現場との位置関係的に、東村山方面に向かってもらい、途中で降りることができれば、歩いて帰れる場所につき、電車賃が浮く。


貧乏芸人の性には逆らえない。


そして、この現場監督の優しさを無下にできるほど、僕はまだ人間の心を捨てることができなかった。


「お願いします…」



覚悟のシートベルトを締める。

かかり出したエンジン音がゴングのように聞こえた。


嘘と親切心がぶつかり合う、恐怖のドライブが始まった。



「最後までは申し訳ないんで、〇〇駅くらいまでで大丈夫ですよ!」



先制の“遠慮”をあいさつ代わりに投げ込む。



「あぁ、全然、俺△△に住んでるから最後まで乗せてってあげるよ!」


一手目は軽くかわされる。ふざけんなよ。住むな。



「思い出したんですけど、☆☆駅に用事あるんで××駅から電車乗るんでそこまでで大丈夫です!」


急な用事作戦。2つの駅を言うことで本来の目的をぼかすテクニカルプレーだ。



「あ、じゃあ☆☆駅まで直接連れてくよ!」



“過度な優しさ”によるカウンターパンチ。いいんだよそんなの。☆☆駅から俺んち1時間かかっちゃうから。



「あ、晩御飯にマック食べて帰るんで◆◆通りのマックでおろしてもらっていいですか?」



いつでもそこに。何度君に救われたことか。マックが家の近くにあってよかった!



「いや、☆☆駅にもマックあるし!やっぱ☆☆駅まで乗せてくよ!」



☆☆駅を忘れろよ!!!そんなとこ行きたくないんだよ!なんでそんな遠いとこ行ってハンバーガー食べなきゃなんないんだよ!!!



現場監督との行き先論争は静かに、しかし平行線を辿った。



イラつきを隠せないひろみち。




そんな中、自分の中の天使が、ついに重い口を開いた。


👼(こんなに親切にしてくれる人に嘘をつき続けるのですか?謝って本当の住所を言いましょうよ)


確かにそうだ。

そもそも、知られたからと言って、この人が害になることなどほぼあり得ない事を理解はしているのだ。




😈(フン、そんなの言う必要ねぇよ。テキトーな嘘ついていい位置まで運転させちまおうぜ!)


俺の中の悪魔。

そうだ、本当の事など言わなくても帰れさえすれば問題ない。もっとちょうどいい嘘を考えればいいのだ。




👴(どっちにしろ、あんまり歩きたくないのう…。)


俺の中のおじいさん。


確かに、家まで最短の場所に降りたい。




🐷(なんか、言ってるうちに本当にマック食べたくなってきたブー)


俺の中のブタさん。

確かに、今すごいマックの口になってる。




👨‍🍳(料理なら任せてください!)


俺の中の三つ星シェフ。




👩(とりまネイルしたくね?)


俺の中のギャル。




🐱(気分的に☆☆駅もなんとなーく行きたくなってきたニャー)


俺の中の猫ちゃん。




🐶(ご決断を!!ご主人様!!お願いします!!!!早く!!!うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)


俺の中のワンちゃん。




🦥(ひとまず車の中で寝てみましょうよ)


俺の中のナマケモノ。




🚴‍♀️(こんなことになるんだから、自転車通勤にするべきだぜ!)


俺の中の自転車部部長。




👨‍🎨(うちも部員募集中だよ!)


俺の中の美術部副部長。




🐒(3+3って24でしたっけ?)


俺の中のチンパンジー。




🐲(一旦殴ってみれば?)


俺の中の過激派ドラゴン。




👳‍♂️(नमस्ते शीत ऋतु चल रही है)


俺の中のインド人。




ーーーーーーーー




気付くと、僕は☆☆駅にいた。



元の現場より、まさかの東村山からよりも、家からはるかに遠い地に。


「多分この現場は2年後くらいになったらまたあるから!是非来てね!その時も送ってあげるから!」



僕は、思いもよらぬ形で、売れてバイトを辞めなくてはならないタイムリミットが設定されてしまったのであった。



みんなも嘘には気をつけよう!


あと、僕に「東村山に住んでる」って言われてるあなた!


嘘です!

絶対に探さないでください!!

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