太平天国エピソード 恭親王奕訢の暴言

太平軍は弁髪を切り、長髪にしていたため清朝側はこれを長髪賊とも呼んでいた。皇族の恭親王奕訢は「ロシアは肘腋の憂いであり、イギリスは手足の患にすぎない。髪および捻(当時、華中地方で蜂起した白蓮華教系の秘密結社捻軍)こそが心腹の病である」と評し、その「心腹の病」を除くためには、むしろ列強の軍事力を積極的に導入すべきだと主張した。

その結果たしかに太平軍は鎮圧できたのだが、そのことがまた列強による中国侵略に格好の足場を与える結果となったことは歴史の示す通りである。

なお後年、日本との戦争のさい、蒋介石は「日本軍は皮膚の病。共産党こそが心腹の病」と似たような表現を使っている。

恭親王奕訢

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