『プラスチックの再利用を通した環境問題改善計画』 中井 健翔@吹田市立青山台中学校
2020年度のプロメテウス財団の選考通過者にインタビューをしました!
今回は吹田市立青山台中学校の中井 健翔さんです。
今回提案する研究内容を簡潔に教えてください
提案:PET水耕栽培
目的は以下です。
地球問題解決
・ペットボトルを再利用することで地域・日本・世界・地球からプラスチックごみを減らす。
・ペットボトルはゴミではなく資源になることを証明する。
・誰でも作れる簡単な方法を公開してたくさんの人が自作できるようになる。
学び
・なじみのない味も自作することでいろんな味に慣れて海外へ行ったときの苦手な食べ物を減らしたり、植物を育てる段階でいろんな学びを体験する。
・どこまで自動化できるのかにチャレンジする。
この研究が今まで世の中になかった理由は、何だと思いますか?
水耕栽培をしてる人はたくさんいるし、ペットボトルを再利用してるプロジェクトもある。ペットボトルが水耕栽培に使えて紹介している人はいても、それを僕のような理由で研究してる人は調べた限りはない。
理由は、みんな水耕栽培をする目的や視点が違うから?
・個人の楽しみで作ってる人
・大学とかの研究で美味しさだったり、大量栽培だったり、植物工場だったり、光の研究だったりいろいろしてる人
などがいますが、僕は
①種さえあれば周りにあるどんなものを使ってでも食料は手に入れられることをHPを作って発信して貧困層も含めたみんなに楽しみながら食べ物を手に入れてほしいこと
②水耕栽培を自動化して家の中で自動でできる仕組みができたら役にも立つしいろんな学びがある
・・・の二つに興味があってそれの両方を追求したいと思っています。
なぜ、この研究が今のタイミングで必要なのでしょうか?
BEFORE
ロボットの世界大会で現地の食べ物が好みに合わなくて力を発揮できない人たちがいた
=現地の味に慣れていない
→いろんな種を入手して小さいころから家で自作すればいろんな味に慣れるチャンスが広がる=どこの国へ行っても食べ物に困らない=世界で活躍できるチャンスが広がる。
・・・と思っていた。
PLUS
WORLD SDGs TOURで地球環境が思ったよりも大変だと気づいた。
→大量のペットボトルが毎週ゴミに出されてるのを見てプラスチック削減のためにペットボトルを再利用して種から食物を育てたら一石二鳥だと思う。
NOW
コロナで外に出にくい
→家でも野菜を育てられる=外に買いものに行く機会が減る=感染予防
貧困や食糧の問題は日本や世界で問題になっている
→自産自消→自産地消もできるかも
環境汚染や農薬問題
→自分で育てたら安全で安心
↑などの理由で、今までの体験と今の世界の問題が重なってこのアイデアはいいタイミングなのかもしれないけど、自分の中ではまだまだ続いていく研究だと思ってます。
この研究があることによって、世の中にはどのようなインパクトがありますか?
上手く広がればいろんな人にいろんな役に立つ可能性があると思う。
例えば・・・
・毎日捨てられるペットボトルが減ることで環境問題に興味が出る人がいるかもしれない(ゴミの削減や温暖化防止の可能性)
・貧困や飢餓で苦しんでる人も少しでも自作できたら経済的にも安い&栄養補給目的や飢え予防目的にも貢献できる。売ることもできるから生きていくのに必要なお金も稼げる可能性もある(自産地消)
・自産自消になって無農薬で安全&安心で非常食にもなるし買うよりも安い
・植物の育っていく様子を見るのは楽しいし、理科の授業で習うことが理解しやすくなる。食べたことのない野菜はどういう風に料理するのかとかどんな文化の国でどういう風に食べられてるのかとか考えらえて楽しい。嫌いな野菜が食べられるようになる可能性や普段食べられない味に慣れることで〇国人じゃなくて地球人になれる
・イギリスに住んでいた時にシリア人難民の人と話した経験から難民の人たちの支援としては、お金をあげるのではなく生きて行けるようにしてあげるのが支援だと思うからこのアイデアは役に立つかもしれない
・太陽光を利用したりできたらおうち農業として楽しめビジネスにつながるかもしれない
成果発表会に向けて、意気込みをお願いします!
興味のあることを全部やり切って、まとめて、伝わりやすいプレゼンにまとめられるように頑張ります。今このプロジェクトに興味を持ってくれた各国の友達にも試してもらってるので成功したら嬉しいです。
食べ物なので食べながら育てていて、近所の人に配って喜んでもらったりThank you letterやお返しのプレゼントが届いたり毎日楽しいです。最近はレタスを何度も届けていた近所の小学生の子がやりたいってきたので種を渡して始めてもらいました。来月は養護施設に教えに来てっていわれてるのでコロナが落ち着いてたら行く予定です。
【プロメテウス財団成果発表会を見にいこう!】
研究内容に興味を持ってくれた方は、ぜひ成果発表会を見に来てください!オンライン開催で年齢や場所等も不問で多くの方にご覧いただきたいと思っています。
『2020年度 一般財団法人プロメテウス財団 成果発表会(オンライン開催)』
開催日時:2021年3月30日(火) 10:30~ ※1時間半程度を予定
<出席者>
財団 代表理事 住谷 栄之資
理事 月尾 嘉男 (東京大学名誉教授)
審査委員 坂村 健 (東洋大学 情報連携学部 部長/東京大学名誉教授)
村上 周三 (東京大学名誉教授)
廣瀬 通孝 (東京大学名誉教授)
<プログラム>
開会 10:30
主催者挨拶 10:33 ~10:40 代表理事 住谷 栄之資
成果発表 10:40~ 発表時間 10分 質疑応答 5分
1. Tane Magic Project (Sustainable Farming)
プラスチックの再利用を通した環境問題改善計画
中井 健翔 吹田市立青山台中学校
2. 食品ロスの観点から環境問題を解決する
関根 奈央 栄東高等学校
3. ポリグルタミン酸を用いた水質浄化剤による流出重油回収システムの開発・研究
倉冨 星衣 追手門学院大手前高等学校
4. Sustainable Diversified Genetic₋farming
遺伝子組み換え農産物と在来種のより効果的なゾーンニングに向けて
山田 佳怜 都立白鷗高等学校
5. 家から世界とつながるプログラミング
山本 舞香 追手門学院大手前高等学校
<参加申し込み>
参加料 :なし
方法 :パソコンもしくはスマートフォンよりご参加ください。
応募締切:2021年3月22日(月)
以下 Google formで視聴予約をよろしくお願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSet2-yfe_hVOCrgEKyQECOCLulgxHWmsra4sHL04_ZBtn2l-A/viewform
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?