RSGT2021 Day1で感じたGreatなScrumMaster

ロールモデルもなくてよくわからん、と感じていたSCRUMMASTER。
そんな私たちに向けて?日本語訳されたSCRUMMASTER THE BOOKが発売された2020年。

著者のZuziさんのセッションに参加して、色々と感じました。

画像5

エトセトラの言い方が可愛らしかったり、
観察には時間がかかる、などの、これまでのスクラムマスターがモヤモヤしていたであろうポイントに対する勇気や励ましになる言葉がたくさんあったり。
参加者さんたちのやりとりからもたくさん気づくことがあったりして、とても面白いキーノートでした。

(以下、イベントで使用されているコミュニケーションサーバーの画面をスクリーンショットで使用しています。)

日本の中のスクラムマスター

日本に限定する必要はないかもしれないが、
日本の中でスクラムマスターというロールはまだ市民権が得られていないと認識している。

スクラムガイドに書かれているスクラムマスターとして認識できる範囲は、ひとまずレベル1。
スクラムをやっている人は知っているし、スクラムを知らない人は知らない役割、のイメージ。

画像1

レベル2は、ステークホルダーさんとのやりとりとか、まだスクラムガイドの範囲の活動かなぁという印象。

画像2

レベル3は、スクラムガイドだけで解釈しようとすると、結構想像力が必要な領域だと感じていた。スクラムオブスクラムとかLeSSとかにも、(あるべきなんだけど)含まれてないような気もするくらい、組織全体に作用する役割なのかなぁという印象。

画像3

グレートなスクラムマスター

(日本に限定する必要はないかもしれないが、)
おそらく、日本の中でも、レベル3相当の仕事や役割は存在していると思う。
ただ、スクラムマスターの仕事として認識されていないと思うし、共通言語にもなっていないと感じている。

画像4

上記のような視座を持っていないと、開発現場だけとか、営業だけとか、自分の出来る範囲だけの観察や変革を組織全体に広げていくのは難しいのかなと思う。

視座の幅が必要かと言われたら、スクラムマスターには必要で、既存でありそうなロールとのギャップにもなるんじゃないのかなと感じている。
SCRUMMASTER THE BOOK内にもあるが、レベル1・2を知らずに3をやることはできない。そしてレベル3相当の活動は、スクラムマスターとは違うロールで定義されているのだろう。

上記の理解は、下の「一歩だけ先を行く」話が根底にあると思っている。

画像6

さいごに

よりモヤモヤがクリアになった世界で、早く新しい実践をしてみたいと思いました。

初めてスクラムマスターをやったときは「一歩だけ先を行く」なんて意識したことはなかったし、する気もなかった。
観察することが大事、忍耐も大事。
そしてスクラムマスターは一歩だけ先を行くのが大事と仮定した場合、自分で見えている範囲がスクラムマスターとしての活動の限界になる。

活動を広げるために視野を広げたり視座を高められるようになりたいし、スクラムマスターというロールに拘らなくてもこれらのことを自信を持って実践できるようになれたらと思いました。

Project J.Kの初収入となる 投げ銭、お待ちしております🙇‍♂️