主観と偏見で語る映像技術解説:アスペクト比

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ごきげんよう、同志諸君!
ライターの東雲あかりだゾ!

今回は映像に関する様々な技術を主観、偏見、推測などを交えながら解説していくゾ!
How toとしてではなく、エンタメとして読んでくれる同志だけがスクロールしてくれよな!w

なお、Project CAGの制作を担当している制作スタッフ監修の下、解説していくゾ!




アスペクト比とは?

アスペクト比とは、ざっくり言えば画面(フレーム)の縦と横の比率のこと。映像にはフレームがあり、その寸法は色々な比率があるんだよね。

今回は、テレビと映画でよく使われているアスペクト比を紹介していきながら、個人的な見解を交えながら解説していくゾ!

なお、映像の世界ではこのアスペクト比を「縦:横」で比率を表すのが慣例だけど、一般的には「横:縦」で表すことが多いから、今回はあえて一般的な横縦比で解説するゾ。


テレビのアスペクト比

テレビのアスペクト比はこの2つを抑えておけば、基本的にOKといえる。
整数比で表すのが一般的。

4:3

昔のテレビで使われていた比率で、ほぼ正方形なサイズ。
このころのテレビは今よりも解像度が低く画面も小さかったので、人を映すときは胸より上を映すバストショットが多い。(あかり調べ)

16:9

現在の放送はこれ。
この比率はテレビだけでなく、一般的なパソコンのモニターもこれだし、YouTubeの動画もこの比率。そのためか、カメラのアスペクト比も16:9が選択できるようになっているね。
また、この後紹介する映画のフォーマットに近いサイズなため、映像としてはいろんな意味で最適なサイズなのかもしれない。

ちなみにこれを90回転させたのが、9:16で、YouTube#ShortsやTikTokの仕様もこのアスペクト比になっている。


映画のアスペクト比

映画の場合、テレビと違い機材やその他の事情で様々なアスペクト比が存在するんだよね。
今回はその中でも一般的な比率について紹介していくゾ
ちなみに、映画は縦:横を1:Xという表記で示すのが一般的だけど、
今回はあえてX:1の形で示すゾ

1.33:1

4:3と同じ。1950年代ぐらいまで使われていたみたい。
日本でも白黒映画ぐらい古い作品だとこの比率の時もある。

1.66:1

ヨーロッパで用いられるフォーマットで、16:9よりも少しだけ横が短い。

1.78:1

16:9と同じ。

1.85:1(ビスタビジョン、フラット)

アメリカで用いられる標準的なフォーマットで「フラット」と呼ばれている。
ジブリの長編作品もこのフォーマット。

日本ではビスタサイズとかビスタビジョンと呼ばれることが多いけど、ヨーロッパで主流の1.66:1をビスタということもあるので注意したい。
(というかこの記事で裏取りしているときに、方々でいろいろな説があった。人によっていうことが違うのはよくあることなのだ……w)

ちなみに、16:9よりもちょっぴり横に長いため、このサイズの作品をテレビで放映すると、上と下の部分に黒い帯が付く。(黒帯、もしくは黒帯がある状態をレターボックスという)
ジブリ作品が放映されている時にこの帯がなかったら、本来の映像から切り取られている(トリミング)されている可能性がある。


2:39:1(2.35:1)(シネマスコープ)

16:9よりもさらに横に長いフォーマットで個人的に一番好き。
というかこの比率以外をあたしは映画と認めないw(過激派)

16:9よりも横に長いため、この比率の映像作品をテレビやパソコンで見ると、フレームの上下にかなり太めの黒い帯(レターボックス)が入ってしまう。
これを嫌ってか、テレビの場合はフレームを大きく拡大(正確にはトリミング)することで、無理矢理16:9にしてしまうことがある。
個人的にはこれをやられてしまうと、本来映っていたものが見えなくなってしまったり、そもそも監督などが考えた最高のフレーミングの状態で無くなってしまうので止めてほしいところなんだよねぇ……。

シネマスコープの制作方法には2種類あり、一つがアナモフィックスレンズ(アナモルフィックスレンズ)と呼ばれるレンズを使って、画面の横方向を圧縮し、編集(昔は映写機のレンズ)でその圧縮を元に戻すことで横長にする方法と、16:9で撮影した映像の上下に黒い帯(レターボックス)をつけて横長にする方法がある。
ただ、後者はアナモフィックスレンズといった専用の機材が必要ないため、簡単にできるけど、アナモフィックスレンズ特有の表現(縦に長いボケや横に長いレンズフレア)が出来ないし、撮影した画素を大幅に無駄にするため好きになれない。

シネマスコープの比率が二つあるのは、古い規格(2.35:1)と新しい規格(2.39:1)の違いだと思ってよい。
また、これ以外にもさらに横に長いフォーマットがあるけれども……人間の視野角を超えているし、縦の領域が減るからむしろ見づらいまである。

ちなみに、一時「シネスコ」の略称でみんなレターボックスをつけて、それっぽい映像を量産しすぎたせいで最近は飽きられているような気がする。
その一方、アニメ映画とかでもよく使われているフォーマットで、シンエヴァもこのサイズだったりする。
たとえ飽きられていようとも、映像制作を行う人間やオタクにとってスコープサイズは憧れのサイズなのだ!シネマスコープ万歳!!!www


最後に

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