見出し画像

普通におっさんな私が普通に本屋さんで買える雑誌に記事を書いた話

映える写真とまったく縁がない私のインスタ。そろそろアカウント削除しようと3日ぶりにインスタを立ち上げたら紙飛行機マークが。どーせ役に立たないやつだろって思いつつ開くメッセージ。怪しさ120%な儲け話/判読不能なアラブ圏の文字/エロいお姉さんからLINEへの巧妙なお誘い/超上から目線なお前の撮り方を俺様に教えろ/他いろいろ…役に立たないものしか来なくて、読み返しても自分が超かわいそう(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)    そんなRNM(ロクデナシメッセージ)に混ざって、月刊紙への執筆依頼ががが! んん、コレ本当かな? もしかして執筆料をこっちから支払う新手の詐欺?

◾️無名の有望新人?

だって私のインスタのフォロワー数たった250人ですよ。しかも映えてないもんばっかりで、無名だし、素人だし、絶対詐欺だよって思いました(担当編集様、ごめんなさい)だけど、もしかしたら本物かもって淡い期待とうまくいけば有名人への階段?って腹黒さを微塵も感じさせない超真面目なメッセージを返しましたよ。ラブレター(今は手紙なんて書かんだろw)の返事を待つ少年のような心境で待つこと2日間、やっぱり騙されたかと思い始めた頃に返信がありました。どうやらコロナ対策で編集部内も混乱してたようです。

◾️コロナのおかげ!?

原稿の依頼は5月号(4月20日発売)の特集で「家で撮る写真」。外出自粛に対応したタイムリーさに編集長やるなーって思いつつ、他に誰がどんな内容を執筆するのか知らされない。本当に私で大丈夫なの?原稿なんてほとんど執筆したことないし、写真データも整理してないし、提示されたスケジュール(約1週間)は短いし。でもさすがはプロの編集さん、すぐにプロットとラフレイアウトと字数指示が届いて、いよいよ逃げられない状況に(^^;;

でもさー、会ったことも話したこともない人間に原稿依頼するって、ある意味すごい冒険者だよねー。これで月刊紙が動いてるって信じられない。原稿を受けた人間が弱気になって飛んだらどうするんだろう。音信普通になってみたらどうなるか…ちょっと悪魔的妄想が首を持ち上げつつ執筆頑張りましたよ。写真データも揃えて、追加写真も撮って(このために気合入れて部屋掃除した)、原稿に沿って検証写真も自分で撮って。誤字脱字を何度も見直して…1週間なんてアッと言う間に過ぎ去りいよいよ入稿日。画像データの一部に解像度不足を指摘されたけど、たまたま仕事でPhotoshopを使いまくってたので、得意の無劣化画素補完で乗り切りました。

◾️謹呈からの棺桶に、いやいや家宝に

発売数日前に編集部さんから宅配便で完成した5月号が届きました。ちゃんと謹呈って熨斗(のし)紙が付いて、大人だなーと感心しながら開くと、ちゃんと掲載されてるじゃん。よかった詐欺じゃなくて。

画像1

これが公称60,000部の月刊紙の実力。オフセット印刷、ほんと凄い!めっちゃ綺麗。素人写真愛好家の私が月刊紙に記事を書くなんて!私が死んだら棺桶に入れて貰ってあの世まで持ってこうと思ったり、いやいや我が家の家宝にして代々語り継がせるかって思っちゃうくらい嬉しかったです。たった1回でこの喜びようなんで、毎号執筆してる人なんてきっと毎月叫んでるに違いないって思いましたw

◾️反響あります?

雑誌の執筆人は、田中達也さん(ミニチュア写真で超有名)、大村祐里子さん(若くて可愛いくて実力ある女性写真家)、他にも有名な方や実力者揃いで、無名の素人は私だけでした。売れるのかなーと心配になりましたが、時流を捉えた特集は大ヒットし、なんとamazonで一時売り切れとなるほどでした。ただTwitterで注意深く調べると私のページだけ反響がない、本当にまったくない!人気投票調査結果で最下位になった私の記事のせいで担当編集さんが左遷されないことを祈りましたよ、必死に。担当編集さんにメールで謝ったら(謝罪文とか始末書は書き慣れてる。理由を聞かないのが武士の情け)、「評判いいですよ、次はweb公開もあります!」って返信いただいちゃいました。その後、本当にデジカメwatchでweb化されて、2度めの感動を味わわせていただきました。インプレス様、本当にありがとうございました。

長々と載せちゃいましたが、この後の人生にこんなことは起きないでしょうから、忘れないようにキーボードと格闘しました。ここまで書くのにコーヒー何杯飲んだことか。おかげでコーヒー淹れるの少し上手になりましたw

駄文をお読みいただき、誠にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?