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プログラミングに必要なもの

プログラミングを行うときに必要なものはそれほど多くはありません。

プログラミング用パソコンの性能

基本的には、プログラミング用パソコンには特別に高い性能は必要ありません。また、プログラミング用にパソコンを用意するといっても、プログラミングに特化したパソコンがあるわけではありません。 特殊な目的がある場合を除いて、ごく普通のパソコンでじゅうぶんです。 予算があって高性能なパソコンを準備できればそれに越したことはありませんが、 ある種のゲーム開発など一部の例外を除いて、特に高性能である必要はありません。
性能の点で特に注意を払いたいのは、実装しているメモリの量です。一般的なWebブラウザやオフィスツールを快適に使えることに加えて、開発ツールが快適に使えるだけのメモリの量が必要です。

通信環境とドライブ

CPUの性能よりも注意を払いたいのは、通信環境やディスクスペースです。 プログラミング中にインターネット上で調べ物をすることは頻繁にありますし、 開発の目的によっては開発ツールやSDK(ソフトウェア開発キット)などの巨大なファイルをダウンロードする必要があることもあります。 そのため、通信速度および通信量と十分なディスクスペースが重要になります。通信量に制限があるとプログラミング中に自由に調べる障害となり、効率が下がります。
開発ツールやSDK、サンプルなどをたくさんダウンロードできるように、さらには、開発中のファイルのバックアップや履歴を保存できるように、ディスクにはじゅうぶんな空きスペースが必要です。

タブレットとスマホ

一般的には、タブレットやスマホで本格的なプログラミングを行うのはかなり困難です。ただし、初心者用のプログラミング学習Webサイト、あとで説明するWEB上のプログラミング環境などで、プログラミングの比較的初歩の学習を行ったり、簡単な実験を行うことはできます。また、簡易なツールを作ったり軽微な修正を行うことなども可能です。
タブレットやスマホで本格的なコンパイラ言語で本格的な開発を行うことはほぼ不可能です。そういう場合にはパソコン(PC)を用意することをお勧めします。

WEB上のプログラミング環境

最近はRust PlaygroundやWebassembly Studio、Visual Studio Code for the Webのような、インターネットでサイトに接続して、 Webブラウザの中でプログラミングとプログラムの実行を行えるサイトがあります。 これらのサイトは、プログラミングの学習やちょっとしたモジュールの開発などには便利に使える場合があります。ただし、プログラムの実行中に意図したように入力や操作できない場合やローカルリソースにアクセスできないなどの問題もあるので完璧な開発環境とは言えません。

暴走対策とメモリに関する注意

間違って無限ループを実行してしまうようなことになると、問題のプログラムがリソースを占有してしまって、開発中のプログラムはもちろん、 システム全体の制御ができなくなる可能性があります。開発マシンは常に再起動する前提で使うように心がけておけば安全です。
C言語やC++、アセンブリ言語、その他のメモリの特定のアドレスに直接アクセスできるプログラミング言語では、アクセスしてはならないアドレスに誤ってアクセスして制御不能になったり、 最悪の場合にはシステムに損傷を与える可能性があります。危険性の高い操作を行う可能性がある場合には、性能は高くなくても良いので開発専用のシステムを使うことも考えるべきです。


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