基準より売れすぎという視点~ハンデ戦のルメール騎手~
最近の記事が予想ばかりだったので、久々に分析記事を…
というわけで今回はハンデ戦のルメール騎手を題材としました。
個人的に興味深いと思った点はこちら↓
ルメール騎手のハンデ戦における確定オッズ別成績
(データはルメール騎手が通年免許を取得した2015~2019までの中央競馬のレースが対象)
単勝オッズ2倍台時と比較すると1倍台時の成績がイマイチ
ここでハンデ戦の概念を確認してみると…
ハンデキャップ競走で各馬が負担する重量をいう。これは3人のハンデキャッパーが、各馬に等しく勝機を与えようと決定するもので、競走成績や最近の調子などを資料とし、馬の能力に応じ重量を増減させる。
(JRAホームページから引用)
名目上では、「等しく勝機が与えられるように斤量が設定されている」
ので、そもそも単勝オッズ1倍台となるのは過剰人気では?と思ったものの、ハンデ戦全体における単勝1倍台の成績を確認してみたところ、
(データは同期間)
あれ?単勝オッズ1倍台の成績は悪くないみたい。
ということで、仮説を立ててみました。
「ルメール騎手が騎乗する1倍台の馬は騎手要素で人気してしまうことがある。すなわち過剰人気となってしまうことがある」
というものです。
基準オッズを使って過剰に売れているか確認してみた
過剰人気かどうかを測れるツール「基準オッズ」で確認してみると…
(確定オッズー基準オッズの差が大きいほど基準より売れているとする)
勝率ベースでみると基準より売れすぎている場合の方が率が高いですが、
連対率、複勝率ベースでみると差は歴然。
基準より売れすぎていると馬券に絡む確率が低くなるみたいです。
以前ツイートしたものに当てはめると、
「混戦となりやすいハンデ戦にも関わらず、
ルメール騎手が騎乗するという理由で売れすぎ」
このような感じでしょうか。
母数が少ないやん!というツッコミが飛んできそうですが、
オッズの分析の場合は、
「母数が多い=周知の事実」⇒その条件(オッズ)が生まれにくくなる
このようなイメージを持っています。
簡単に言うと、「○○という条件下で∼倍の時は勝ちやすい!」といったことを多くの人が知っていると、そこに投票が集中するので、~倍といったオッズは生み出されないということです。
(もちろん母数が2,3回の事象はさすがに取り上げませんが)
他の騎手についても調べてみる価値はありそうですね。
それはまた次回以降で…
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