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『こちら葛飾区亀有公園前派出所TVスペシャル 爆走列車!網走発東京行き!両津VS拳法バァさん!』感想
こち亀のTVスペシャルについては、以前Dアニメストアにある分を全部見切っていたはずだけど、どうも追加されているようだったので視聴しました。
軽い気持ちで見始めたけど引き込まれてしまった。
たぶんリアルタイムでは見た記憶がないけど、小学生の日曜日の夜にこれ見たらめちゃくちゃよかっただろうなって。
たぶんほかの配信サービスにもあるだろうし、おすすめです。
上条サクラ
ゲストキャラの老人が強いキャラ、というのは一種テレビアニメのフォーマットなんだろうけど、このなかなか魅力がある。
上品なようで看守からも恐れられる暴力としたたかさを秘めている。序盤はしばしば両津を犠牲にしようとするがそれもコミカルでおもしろい。
品の良さに加えて、両津が彼女のことを「サクラ」呼びするのもあってか、ふしぎと、「男と女になるんじゃなかろうな……」という疑念を抱くシーンもあった。
細けぇことはいいんだよ
作中では、けっこうな無茶苦茶がある。
網走からしつこく追ってくるヤクザたちの目的があきらかに武装の規模と見合わないズッコケだし、それに新幹線が山手線に乗り入れるのもおかしな話だ。
しかしこれらの無茶苦茶はあまり気にならないし、なんなら展開の面白さとかアツさとかに繋がっている。だから気にせず楽しめる。
こち亀のアニメのBGMっていいよね
本作では爆弾犯罪がひとつの筋として描かれているし、両津は銃撃を辞さないヤクザものから追跡されている。緊張感がある作品ともいえるが、しかしその切羽詰まった状態であえてこち亀でおなじみのBGMが流れたりする。おそらくは意図的な演出で、こち亀のBGMが流れてくると、なんだか見ているこっちの気分として面白くなってくる。
サブキャラたち
偉そうにしておきながら小物感がぬぐえない柏木警部は言わずもがな、サブキャラたちも印象的だ。
とくに新幹線の運転士なんかは、ちょい役とは思えないほど見せ場たっぷりだ。
ロードムービー
物語は最初から最後まで、北海道から東京までずっと動いている。短いと言えば短いけど、いうなれば視聴者であるこちらも両津と一緒に旅をしているようなものだ。
そしてその地理的移動が最後にはあの場所へと集約するカタルシスがあった。
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