憧れ

私はレニー・クラヴィッツに一時期夢中でした

勿論CDは聴き過ぎて割れました

ファッションも好きでした

格好を真似したくなりました

しかし９０年代当時の東京で彼の様なヒッピー的なファッションは

「時代遅れだ」とレニー・クラヴィッツの事を教えてくれた

音楽等に詳しい友人　H島氏

「音楽は相当格好良いがファッションは相当いただけない」

彼の持論です

「音楽も最高だがファッションなんて最先端だ！

　　　　　　　　　　いずれ街にレニー風の人間があふれるぞ！」

　　　　　　　　　　　　これ私の持論

　　　　　　　　　　真っ向から反論です

ベルボトムジーンズが欲しかった私はH島氏に付き合ってもらい

　　　　古着屋巡りをしたものの、な、なんとどこにもない・・・

　　　一日歩きまわり足が棒になった頃　

　　　　　　　　　　　　　代官山のおしゃれな店に

　　　　　　　７0年代に作られた未使用のベルボトムを発見！！

　　　　　　　高額でしたが即購入です・・・！

でも～ぴっちぴちの小さめサイズで身体に合ってないの為　

　　　　　太ももあたりのストライプ柄が

　　　　　　　　　　”波の模様”と化し

　　　　　　　更に斬新だったと思われますが

　　　足が棒になってしまうほど頑張って発見したので

　　　　　　　　もう自慢でしかありません

　　　　　「H島ぁ～どうだ？格好良いだろー？」

　　　　「いや～おまえ　なんにせよぴちぴちだろ！」

「それに似合ってる　似合ってない以前に

　　　　　　　　　　　今時ベルボトムはないっしょ～！？」

　　　　　　　　　H島氏は認めません

「いやいや～　ぴちぴちで似合ってないかも知れないが

ヒッピーファッションとかベルボトムは近いうち絶対流行るって～！」

　　　　　私はH島氏を説得にあたりましたが

　　　　　　「ベル　超格好わるいって～！絶対変だよ～」

　　　　　　　彼が折れる事はありませんでした

　　　　　　　　　　　　　　2週間後

　　　　　　　　　　H島氏から急に呼び出され　

　　　　　　　　　　　　　　開口一番

「なぁ～ベルボトムって良いよな～

　　　　　　　　　　　超ほしいんだけどぉ！！」
　　　　　

　　「おい　お前　だれにそのはなししてんだ」