戦術対抗戦から見るブルアカコミュニティ史
グループごとに編成トレンドが大きく変わる対抗戦の性質上、シーズン2以外は私個人の体験記です。
【シーズン1 市街(初期 - 2021.08)】
●全体の環境
・アタッカーの火力不足
イオリ 未普及
シュン 増えたコストの使い道不足
ハルナ ツバキに当たれば勝ち!
ヒビキ ハルナに当たれば勝ちかも…
・ツバキ相撲
残ったツバキ同士で時間切れまで押し合う展開は日常茶飯事、牧歌的な世界です。この頃のツバキはSDモデルの顔付きが(立ち絵より)とろんとしており、圧の低減に一役買ってもいました。
●私のグループ
・総人口4人
私はリリースから数ヶ月遅れ(水着前の半端な時期)で開始、入ったグループはほぼ廃墟でした。
好きな時間に1位タッチして、防衛を解いて、翌日まで放置……プリコネユーザーなら誰もが衝撃走る最高のぽかぽかアリーナです。かえして…
●当時のブルアカ
最初期はメンテまみれだったそうです。
色々と雰囲気でバランス調整され、ユーザー側も同様に雰囲気で触っていました。
「special枠の地形適正が実は一切反映されていない」という大胆なバグすらサービス開始半年後まで未発覚です。
グループ人口密度差による報酬格差こそ問題視されてはいたものの、この時期は運営もユーザーも手探り状態でした。
運営も。
【シーズン2 屋外(2021.08 - 2021.12)】
●全体の環境
・水着マシロ
ツバキ相撲は終わりを迎えます。
・屋外適性Sのホシノ
・対ホシノを担うイオリとカリン
・固有武器実装後は先撃ちEXで後列アタッカーを壊滅させる水着ヒナ
・後方に陣取りまともに手を出せない敵シュン
ミドリ等の例外(当時はコイン落ち前)こそあれど、シーズン2は上から下まで理想の編成がほぼ固定。あまり良いバランスではなかった「らしい」と評価されています。
……といったような、バランスの話どころではありませんでした。
●私"たち"のグループ
メンテ明け初シャッフル
⇨登頂中早々にサーバー落ち
⇨サーバー復活
⇨再ログイン
私"たち"を迎え入れたブルーアーカイブのシーズン2は、よりによって全アクティブユーザーを高々5〜6グループに圧縮……人口密度が数千倍まで悪化していました。
当然、全ユーザーが混乱の渦に叩き込まれます。
勝ったら順位が落ちていた!
対戦相手を探しているとリアルタイムで順位が落ちていく!
初心者が15001位から上がれない!
👻👻👻👻👻🆘👻👻👻👻👻
私"たち"が詰め込まれたグループについては……「タバリーナ」で検索すると当時の混乱を追体験できます。
●当時のブルアカ
あまりの惨状に開発トップ(キム・ヨンハ統括プロデューサー)が平謝り、そんなブルーアーカイブ最大の暗黒期です。
希望の星だったエデン条約編もプール掃除前という中途半端な箇所で止まっており、ブルーアーカイブがシーズン2を這い出るまで4ヶ月弱……体感では一年くらい待たされたような気がします。
水着キャラ(とウィッシュリストのシナリオ)は好評でしたが、もしPV2(エデン条約編の先出し)が無かったらどうなっていたことか……
【シーズン3 屋内(2021.12 - 2022.09)】
誰もが前シーズンの反動で疲れ切っていました。人口密度の正常化と共に始まる穏やかな新シーズン……「シュンが適性D」という初の環境にもユーザーの期待が集まりました。
●全体の環境(前半 -2022.04.27)
地形変更による水着マシロの弱体化、ついに得意地形を迎えたイオリ、イオリEX受けのハルカ、適性Dでも結局使われるシュン……
「途中でロッカーが倒れて地形が変わる」という新要素がタンクの密集した前線を作り上げました。温泉ノドカによる耐久編成も多く見られ、全体的に遅い試合展開のシーズンでした。
当初は対ツバキ・対シュンの選択肢としてEXコスト6のアリスまで採用されたほどです。
まもなく正月ムツキの台頭でアリスが退場、決め手となるアタッカー不在のままアニバと春を迎えます。
皆の感想が「地味だがタバリーナよりはよほどマシ」で揃う、そんなシーズンでした。
●私のグループ
ジュンコ推しの人がジュンコを使いながら1位に座っている程度(現在まで検証勢をやっているようです)で、まあ普通のグループでした。
……普通かな?
私は上位居座りを企てたものの、シュン無しではさすがに限界がありズルズル2桁行き。温泉ノドカを構えて十数位〜数十位をうろうろしていました。
●当時のブルアカ
ゲーム外で大量のバニーアスナが生み出され、プレイヤー数が低迷したまま知名度だけ上がっていった時期です。一方のユーザー側では待ち望んだエデン条約編の続きに大盛り上がり。アリウス組も追加され、キヴォトス事情が一段階深まりました。アコは総力戦EXを破壊しました。
●全体の環境(後半 2022.04.27-)
●私のグループ
実装前はキャラとしてほとんど注目されていなかったイロハが色んな方面で大爆発、対抗戦の環境から低評価を付けた業者攻略サイトまで何もかも薙ぎ倒しました。
「星が同等以上の正月セリカならEXで落とせる(※同じ神名でイロハの星を上げた方が強い)」
「先にイロハを出せばほぼ勝ち」
極端なバランスで突き進んだシーズン3後半戦でした。ロッカーに始まりイロハに終わる。
●当時のブルアカ
夏にかけて人口が急増、上り調子で1.5周年ハニバを迎えます。水着アヤネ/水着シズコの気前良い配布、そして水着ホシノが爆発総力戦を破壊しました。
【シーズン4 市街(2022.09 - 2023.04)】
●全体の環境
大きく広がった地形と左右に分かれた前線、戦術対抗戦に初めて戦術的な要素が成立したシーズンでした。
「前シーズン比1.5倍以上の火力を得た育成済みシュンが暴れ、絶対ろくでもない事になる……」
そんな前評判通りにシュンが暴れ回る一方、
「従来のアタッカーがあまり役に立たないのでは?」と目されていたシーズン初期です。
愛用品で強タンクとなったユウカが数多く採用され、ユウカを落とすためのアルやイオリや水着アヤネが採用され、遮蔽物と一体化したシュンがそれらを片っ端から落とし…
当初は水着マシロも頻用されましたが、最終的には愛用品を得たウタハが台頭。
ウタハに強いイロハも同時に復活し、3タンク+シュン+ウタハイロハという身も蓋もない耐久編成が主流になりました。
ユーザー側の育成が進み、アツコやマリナのようなガチャ産タンクが増えたシーズンでもあります。
●私のグループ
強い(対抗戦にリソースを割り振っている)ユーザーが固まっていた印象です。
私は4位辺りに居座り1〜3位と協調する路線を試行、当初は1位を取って4位に戻るような動きに成功しましたが、維持にムキになった※割に3タンク編成に慣れるのが遅れてしまい中盤以降大赤字でした。
(※同時期に引退したプリコネの後遺症)
●当時のブルアカ
当時…ではなくつい先日までのブルアカ。
秋イベントの炎上(これまでの技術トラブルではなく運営体制に対する炎上だったため、間違いなくブルアカ最大の危機でした)を収拾する深夜の謝罪(ヤケクソ補填)
→2周年でサプライズ的に飛び出した最終編
ユーザー激増、具体的にはかつて8万人まで落ち込んだ総力戦人口が40万人以上に増えました。すごい。
半ば独立したキャラクターとしてコミュニティ外へ伝播したバニーアスナと対照的に、ゲーム内事情を反映したイラストが日に日に増え……ああプレイヤー増えたんだなあ感があります。
ヒマリとミカが総力戦Insaneを破壊した事も相まって、ボーダーが上がりに上がっています。
🆘
【シーズン5 市街(2023.04 - 現在)】
申し訳程度に2レーンへ分かれているものの、前シーズン以上に裏周りで隊列が乱れる大胆なマップ構造。
中央の花壇が壊れると周囲に高倍率防御デバフが掛かるギミックで、ホシノ(やハルカ)のような防御依存のタンクには不利な環境とされています。
正月ハルナを撃てれば勝ちという風潮の裏で、これまでのセオリーを外れたキャラやシュン抜きの編成なども多数考案されていますが……
果たしてどうなるでしょう?
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