好きな漢字のこと(第1回)
昔から好きだった漢字のことを、記憶を思い出しながら気ままに綴っています。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
漢字検定一級に合格するまで
小学生のころから漢字は好きでした。小テストなんかがあると、
点数が良かった記憶があります。
とにかく、「漢字の読み書きだけ」は好きだし得意でした。
(中学高校も同じでした。中学生のころ、祖父の家にあった広辞苑をパラパラとめくりながら、「これ一冊覚えたらすごいだろうな」なんて思っていました。)同じ国語でも文章読解は苦手だったし、数学、物理など、理数系は
全く駄目でした。
高校卒業後、一年浪人、その後私立大学に入学し、前々から
「漢字検定を取ってみたい」
という思いがあったのでそのことを家族に話すと、一つ上の兄が
「準一級頑張って取ってみろよ。」と言ってくれました。
自分では最初、二級からと思っていたので内心戸惑いましたが、
思い切って準一級を取ることを決め、その勢いで問題集を買い、
勉強を始めました。
結局、買った問題集は最初の一冊だけでしたが、5~6回は繰り返したでしょうか。その甲斐あって準一級は1回で合格することができました。
平成7年11月ごろのことです。
(この調子で一級も挑戦するんですが、やはり柳の下に泥鰌は二匹いなかった。1回目は見事に、「不合格」でした。)
続いて2回、3回と挑戦していきます。一年かけて勉強したり、
薄めの辞書を買っては、二字熟語、四字熟語と覚えようとしたりしました。
(1回目の不合格の後、2回目も不合格。3回目も不合格。試験結果通知のハガキが来るたび、一か所だけ「同音異義語」の出来が悪かったのは共通していました。)
勉強していてもかなり難易度が高く範囲も六千字と広く、ほぼ諦め状態になっていました。それでも3回目の試験までは一生懸命だったと思います。
7回目の試験で合格するわけですが、4回目から6回目は殆ど勉強もせず、次回試験日の通知が来るたび「とりあえず受けてみるか」とだけなり、
受験料は正直、ドブに捨てたも同然でした。
当然、合格などするわけもなく、でもあまり懸命にもなれない状態が続きました。
最後、7回目の試験に挑戦するとき、気休めに過去問題集を一冊持っていきました。(何にもならないけど、ほんと気休め程度に思ってです。)
試験会場に着くと、一級受験者の入室できる時間まで間があったので、
空いている休憩室のような所で、過去問題集を見て時間を潰していました。
(今回もきっと駄目かもしれない。難しいな。)そう思いながら、問題集を
めくっていました。
試験が始まり、問題を解いていくと「これは!」と内心驚きました。
全部というわけではありませんが、さっきまで別室でめくっていた問題集の中身と同じ問題が、出ているではないですか!
「これはいけるかも!」
頭の中は興奮と時間内に問題を解く緊張がごちゃ混ぜになりながら、試験は終わりました。
当時は嘱託の会社員だったので、母に
「大きめの茶色の封筒が届いたら大事にとっておいてほしい。」
と伝えてはいました。
数週間後、自宅にその茶色の封筒が届いていました。見た瞬間、凄く嬉しかったのを覚えています。(平成13年6月でした。準一級の時と同じ合格証書が入った封筒だったので)
点数は164点でした。(200点満点で8割以上が合格)ギリギリでしたが、合格は合格です。嬉しかったのと、同時に安堵しました。
準一級の合格から6年が経っていました。当時一級の受験に際し、問題集をやるほか、どんな事に気を配っていたか何個か挙げてみます。
①新聞記事で自分が気になったもの(コラムでも、社会面でも)から読んでいて少しでも読めない、意味が分からない漢字(熟語)があったら書き止め、調べる。(大学生のころ、駅から朝一に出るバスで学校に行き、そのまま図書館
に行ってやっていました。)
②政治家の記者会見などは、よく聞くと難しい言葉を使っていて参考になります。
③国語辞典の意味だけではなく、用例まで覚える。(過去に一度、試験でミスした問題の漢字を調べていたら、用例までそっくりそのまま使われていたことがありました。)
④最後の文学作品(文章)の問題について
自分が使った辞書は、小学館から出ている「大辞泉」ですが、熟語の用例
に、文学作品からのもあるので役立つのではないかと思います。
さいごまで読んでくださった方へ
最後までお読みいただきありがとうございます。「第1回」と題はつけましたが、何回までなるかは決めていません。時間があるとき続きを書こうと思います。
また、前回初めてあげた自己紹介のnote、拙い文章にもかかわらず多くの方にスキを押していただきました。大変励みになっています。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
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