花占い

花占いは昔からある。 片思いしている乙女が、相手が自分の事をどう思っているかを占うために一輪の花の花弁を散らして相手の気持ちを知る。

この花占いは、実は結果が決まっている。なぜかと言うと、よく使われる花、フランス菊(マーガレットと勘違いされていることが多い)の花の枚数は、そもそも決まっているのである。

花弁の枚数は、奇数で、21枚。

つまり、「好き」から始めれば、「好き」で終わるし、「嫌い」で始めれば、「嫌い」で終わる事になるのである。

よっぽど自信のない人でない限りは、「好き」から始める花占いではないだろうか。

つまり、花占いは、占いではないのである。

一輪の花は、自分を犠牲にして、乙女に自信を与え、その恋を応援するのである。

ネガティブに考えてしまうと、その一輪の花が自分の命を犠牲にしてあなたに伝えようとしている応援の声が聴こえなくなる。

花だけではない。あなたがどう思うかで、周りの応援の声が、実は周りには溢れているのに、聞こえなくなってしまう。

花が、自分の命を犠牲にしてあなたに伝える応援の声が届かないのは悲しすぎるから、どうか、自分に自信をもって、花占いをするなら、好きから始めてみて欲しい。

ただ、これを教えてしまうと、占いにならなくなってしまうので、できれば花占いをしようとする乙女にはどうか、この事はご内密にして見守ってほしい。それがきっとあなたが彼女を応援することになるから。

真実を知る事は、実はそんなに大事なことではない。

あなたが、見ている世界が、美しいもので輝くことが大事だと私は思う。

この事を知ってしまったあなたも、花占いに意味がないと思わずに、どうか花を一枚手に取る時に、「好き」から始めて、花が自分の命をかけて、あなたの恋を応援していることを忘れないでほしい。

花占いに、想いを込める、人間の心自体が美しいと私は思う。